昭和31年から42年まで、大洋ホエールズで大活躍した、横手投げに近い下手投げの右腕投手です。彼の投球を初めて見たのは、多分昭和34年か35年だったと思います。その時点で私の知り得る限り、決して球の速い投手と言う印象はありませんでした。しかし多くの文献から、入団当初から数年間は彼が物凄い速球を投じていたという記事を見かけていました。昭和30年代のアンダースローの速球投手と言えば、南海ホークスの杉浦忠と秋山登が双璧と言う記事が多かった様に記憶しています。最近イチロー絡みで多くの本を出版している張本勲氏も、その自著の中や、レギュラー出演しているサンデーモーニングでも、アンダースローの速球投手としては必ず杉浦忠と共に秋山登の名前を挙げています。張本勲氏の場合オールスター出場は、入団2年目の昭和35年の為、その時に対戦していたかどうか、又その前年も含めて、オープン戦での対戦に就いては知らないのですが、何故か秋山登の名前を挙げている事に、妙に興味を持ってしまいます。
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80年代の堀内・松岡を見ることがありますが、当時の面影は全く残っていない程遅く、当初は間違いなくプロ野球史上に残る速球投手だったと確信していても、多少の疑いの念は沸いてしまうものです。近年の工藤投手の速球には面影が残っているだけに一層そう感じるかもしれません。
80年代以降はそういった実例がほとんどありませんし、平均球速は上がっていても、昭和のような稀に見る速球投手は大幅に減少していると思います。