totoroの小道

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2007 海の命 4時間目

2022-03-13 14:09:59 | 6年 国語

海の命 学び合い(4時間目)

一の場面で作者のちりばめて埋めてあるエキスが、その後の全ての物語の根底に流れています。ここをしっかり考えていれば、きっと本時の授業で子供たちの手掛かりになるはずです。
また、ただ読むだけでなく、追求の授業での読むとはどういう事かも教えたいと思っています。「言葉に気をつけて読む」、「上辺だけを読まない」、「さらっと読まない」言葉で言うのは簡単です。でも子供たちには何のことか分かりません。森川先生たちは、「助詞や接続詞など、普段何気なく読んでいる言葉を調べなさい」とおっしゃっています。

「生きる」の詩では、「鳥ははばたく・かたつむりははう・人はあいする」の「は」を調べることによって、詩の意味が一気見えてきました。海の命でも、「命」とか、「海のめぐみ」とか、「千匹に一匹」とかそういう大砲については調べるし、話し合いをします。しかし話全体を支える要の部分、ほんの小さな言葉にも注意を向けさせる意識を植え付けていきたいと思います。

今日の授業は、そのための練習も兼ねています。

T:言葉を大事に読んでいきたいと思います。例えば、一年生の頃から使っていて当たり前になっている言葉が、案外大切になってきています。例えば昨日も使った「も」なんかが大事です。「めぐみ」や「瀬の主」も大事だけど。
T:大漁が十日間続いても
S:不漁が続いても
S:いつもの漁でも
T:そうだね。そう読まないと本当のことが見えてこない。この段落には、ほかにも「も」があるね。
S:どんな表情にも
S:父は少しも変わらなかった。
S:太一もまた、海で..
S:だれにももぐれない
S:2mもある大物をしとめても。
T:その中で、物練習をします。
T:その中で、やりやすいところで「も」の練習をしよう。2mもある大物をしとめてもで練習しよう。
T:それぞれ、ノートに「も」が教えていることを3つぐらい書いてごらん。それから、各班で情報交換をしなさい。

S:2mもある大物をしとめても、小さい魚をとっても、中ぐらいの魚をしとめても
S:2mもある大物をしとめても、小さいクエをとっても、中ぐらいのクエをしとめても
S:2mもある大物をしとめても、どんなにたくさんのさかなを獲っても、撮れなくても
S:2mもある大物をしとめても、普通の人がとれる魚をしとめても
S:2mもある大物をしとめても、あまりいない魚をしとめても、たくさんの魚をしとめても
S:2mもある大物をしとめても、誰も見たことのない魚をしとめても、高級な魚を調べても
S:全部いいね。
S:うん、「も」から考えると、いろいろな文ができるね。
T:この中でおかしい文はありませんか?全部いいですか?
S:どこにいってもいそうな魚は.....
S:小さい魚は自慢しないよね。
S:中ぐらいの魚も自慢したいね。
S:「も」の使い方はあっている。だけど、つながりがおかしい。
S:普通の人が捕れる魚を捕っても自慢にはならない。
T:すると「も」の意味はあっているけど、消さないといけないのがあるのね。
S:うん。
S:小さい魚も、中ぐらいの魚も。
T:「も」だけでなく、前後の意味で変わるんだね。

S:父は少しものもが分からないな~
T:では、父は少しものもがほかにもあるか考えてみようか?
S:父は少しも
S:父はたくさんも変わらなかった。
S:(笑い)おかしいよ。
S:さっきの「も」とは、使い方が違うね。

T:今日のめあてにはいるね。なんで「十日間不漁が続いても、父は変わらなかったの?」
①慣れていた      29人
②海は変わらない     0人

T:では、前半と後半のどっちに答えがあるか話し合って絞りましょう。
S:前半      1人
S:後半     28人
T:多い方で行きますね。
T:では、変わらない理由は、③にあるか、④にあるのか?
S:③にある  23人
S:④にある     6人 
T:では、3でいきます。さらに③をきっていきます。
S:父は、で切って、だった出切って...
T:4つのうちどこにヒントがあるか?
S:3
T:多数決でしぼりましょう。
S:1は0人。
S:2は5人
S:3は24人
S:4は0人
T:さらに、3を切って絞ろう。3の前半か、後半か? 追い詰めていこう。
S:前半13人
S:後半16人
S:先生、ここで話し合おうよ。
S:話し合って決めないと、もやもやしてくる。

ここから話し合いが始まりますが、「もやもやしています」
S:私は後半です。物事が始まるときは、その直前に理由があるからです。
S:2mの大物をとっても自慢しないから。
S:分かっているところが分からない。
S:じっくり考えたい。
S:感で切ったから、分からなくなった。
S:グループで話し合おうよ。

グループでの話し合い

S:父は2mの大物を自慢しないということは、変わらないということだから3にある
S:??
S:2の文を話したい人がいるから、そこも話し合いに入れたら?
S:2mの大物をしとめてもということは、ほかにもしとめている。父は自慢することもないということは、変わらないことだから。3。
S:私は3の前半です。後半で段落の4とつながるって言っていたけど、私は前半が段落の4とつながると思います。「2mもあるくえをしとめても、不漁の日が十日間続いても、少しも変わらなかった。」だと思う。
S:お~!!
S:3の後半はなくていいんだ。
S:Mさんが言いたいのは、父は変わらないということだね。
T:2mの大物をしとめることと、十日間不漁が続くことは、お父さんにとってはあまり違わないということだね。
T:Mさんのいったことを、もう一回くり返して。
S:「2mもあるくえをしとめても、不漁の日が十日間続いても、少しも変わらなかった。」だと思う。

T:あと3分しかないので、あなたの意見をノートにまとめなさい。


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