トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

分水池の浚渫と浸食溝の埋め立て

2017-09-15 | 今日は真面目に
 分水池が土砂の流入で浅くなってしまった。分水の機能には差支え無いものの、たまった土砂が欲しいのである。
 分水池はV字浸食溝を仕切って築いたので、堤より下流部は埋め切っていない。すでに周囲に採土できる場所はないから、泥水池内の除草時に出る泥を抱えた根塊を投入し続けているが、まだまだ不足なのである。
 不足なのは埋め立てだけでなく堤を補強する土嚢積み二段が済んでいない。用土の用立てを思案しなければならない事と暑い盛りの土木は御免なのである。とは言っても現実は今日の様な有様で過ぎる。
 
 年に1度、分水池の浚渫土を埋め立てにまわしているが微々たるもので、ようやく今回、送水管のレベルまで埋め立てる事が出来た。浚渫した分水池の面積は1畳ほどなのだが、スコップで掘り上げ、埋め立て部に投入する事で汗びっしょりの有様だ。
 

 涼しくなってからやるべき作業と思っても、秋雨の時期を前にして溜まるべき土砂を流出させたくないので、自らの尻を叩いて行った。
 我に返って思った事は「おいらはM気質なのか?」という疑問。産まれた時から付き合っている自分でもまだ未知の部分があるものだ。掘り下げる気分にもならないから未知との遭遇は無く、知らぬものは知らぬままで良い。

 一輪車で根塊を運び込む 開始時 終了

ハナグモ可愛い!

2017-09-14 | 小父のお隣さん
 目の前の葉先にハナグモがいた。体長は5~6mm程度の小さい個体である。この日もケータイの調子が悪く、何枚撮ってもボケてしまう。比較的ピントの合っていた1枚をアップしたのだが残念ながら全身が写っていない。

 ハナグモの可愛いさは威嚇姿勢にある。前脚を大きく広げて構えられると思わず「ヨシヨシ!」てな心持になるのだ。小さくても習性そのままに威嚇してくる。逃げるそぶりは無く、向かってくる気の強さも併せ持つ。これが好きで可愛い。
 姿や形だけでなく体色がパステル調なのも気に入っている。オニグモやジョロウグモ等の様に「ここに在り」なんて主張も色彩や形態の気味悪さも無く、お気に入り…。

 もう「お花ちゃん!」と言える感覚である。人生、ここまで耄碌すれば目出度いと言うしかない「ジ・エンド」だろう。

            終活も耄碌ににて爺・引導

馬も四足、鹿も四足

2017-09-14 | 小人閑居して憮然
 なんとか甘酒を簡単に作る方法はないかと考え、もともとは糀だからと酒粕を用いてみた。言わばひと昔前の合成酒みたいな感じだろうか。

 価格的には乾燥糀とほぼ同等だから、あえて試す必要も無いのだけれど雨の日の遊びでもある。水で溶いて50℃で保温。3時間経過した頃に味見したが何も変わっていない。
 そこで気が付いた。原料は糖化させアルコール発酵させた澱である。となると糖化できる材料が無い。それではと余りご飯をレンジで粥にして加え、さらに数時間、結局は10時間たっても甘味は増えなかった。

 「馬も四足、鹿も四足」、糀の成れの果てでも可能だろうとの試みは見事頓挫したのだった。糖化する澱粉は粥で加えたし、加熱処理してないので酵母は活きていると思っていたが当てが外れた。失敗の理由の一つはアルコールが含まれている事によるのだろう。アルコールは殺菌作用があるから醸造過程で酵母は死滅したのかも…。発酵大王小泉先生、これが解でしょうか。

 まあ、それはともかく砂糖を加えれば世間的「甘酒風飲料」にはなるし、酒粕に含まれる健康成分は摂取できる。しかしながらアルコールの風味は意に沿わず、二枚貝の食糧として使う事にした。1ℓあるから2カ月は使える。
 

ヒガンバナ咲いた

2017-09-13 | 小父のお隣さん
 泥水地の堤など、日当りの良い場所での開花より先に、林道わきの斜面にヒガンバナが開花していた。ここは周年日照の届かない場所なのだが、周辺では最初に見る開花である。

 自宅庭にも紛れて入り込んだ株があるのだが、こちらはまだ花茎も見せてくれない。「庭にヒガンバナ」は、ある意味タブーのようなのだが、今更タブーを重視してもしょうもなく、もともとが用土に紛れて入ってきた球根だから、私の意思ではないのだ。

定着したかアカボシゴマダラ

2017-09-13 | 小父のお隣さん
 拠点へ上がろうとした時、足元からアカボシゴマダラが飛立ってクヌギの葉に止まった。今季の出会いは二桁に近づいているはずだ。
 先日は駐車場の地面に翅が落ちていたし、初夏のころから目撃しているので当地で繁殖しているのではないかと考えている。

 これからアサギマダラの飛来シーズンになるから、二種のツーショットが撮れれば、なんて妄想も浮かぶ。先日はカブトムシとアカボシゴマダラが吸汁しているツーショットを撮影出来たのだが、原因不明のボケ写真で、何回撮影しても直らなかった。
 続に「マーフイの法則」と言うように、貴重な瞬間程うまくいかないのは何故だろう。

試食してみた…

2017-09-12 | 何よりの楽しみ
 今期、突如発生したヒシ、会友のY氏が「ヒシの実は収穫できる?」と尋ねてくるので、50年以上前の記憶から「稲刈りの頃にはかじっていた」と言ったものの、確認のため採集し試食してみた。

 未熟果は写真左側の様に茎が外れない。熟してくると果実だけが容易に外れる。これを剪定ハサミで切り割り胚を食べてみたのだが、まだ充実はしていなかった。それでも水っぽさはあったもののほのかな甘みを感じられ、半世紀ぶりの味わいをしたのだ。
 9月も下旬になれば採集も可能だろうから、今回は初めて加熱したヒシの実を食べてみようと心待ちにしている。

集草集積、除草も少々

2017-09-12 | 今日は真面目に
 トンボ池周囲の刈り払い後、集草を済ませてなかった。今季の刈り払いは不要だから支障になる事はないものの先々猪の掘り返しの場所になってしまう。
 これで平坦部がボコボコにされるから残暑厳しい、と言うより涼しさを感じた後の夏日は堪らなく蒸し暑いので、行いたくない作業でもある。

 と思ったところで片付く訳もなく「自ら怠り、自ら楽しむ」と、まあ、そんなところ…。トンボ池周辺の刈り草は全て至近のクワの根元に集積した。植栽樹なら周囲にマルチング代わりも集積も猪を呼び込み損傷される恐れ大なので行わないけれど、自生のクワなら杞憂は無く腐葉土代わりである。

 刈り払って既に半月は経過した枯草の下は分解が始まっており、明らかに表土の状態がフカフカに見える。微生物や小生物の働きは尊敬に値するのだが、これが猪を呼び込む。まあ、全ては裏表の関係で、猪さえ跋扈しなければ肥沃な土壌に寄与するのだが、跋扈するようになってからは手間暇と被害ばかりが増えてしまった。
 刈りっ放し ➡  てんこ盛り
           
                 ➡    カンガレイの抜去
 水域内のカンガレイも抜去した。当歳株は容易に除去できるが二年目となると大株になり、直径50㎝程の株に成長する。年が明け初夏の頃は株径30㎝程になるけれど、この時点で抜去はスコップが必要になる。
 上の池には抜去しなかった株が幾つか存在するが、スコップと鋸で根株を割らねば引き上げられない程の大きさになっている。

増えたかなアカガエル

2017-09-11 | 小父のお隣さん
 今期はアカガエルと遭遇する機会が多くなった。駐車場や原っぱ部でも出会う時がある。
 時折、観察に見えるS氏も出会ったと言っていたから、客観的にも増えたとみてよいだろう。このカエルの他に、明らかに増えたのがキイトトンボとキイトトンボよりさらに小さく水面すれすれに飛翔している蒼白色のイトトンボがいる。名前は判っていないのだが個体数は常時複数確認できるから、増えたと言って良いだろう。

 まあ、トンボや蛙が増えたところで自己満足の範疇を出ない事くらいは理解しているものの、老年期になって経済活動とは全く無縁の分野で活動できる事は、貧しくとも充実していると思わざるを得ない。
 いくら真剣に取り組もうとも蔵も経たないし、うだつも上がらず、全ては垢に還ってしまうのだがグランドゴルフやゲートボール、はてまた高齢者対象の諸々の活動、どれをとっても食指は動かず、「やはり野に置け」に帰着する…。

心積もりは九月の下旬、心積らぬ人生の秋

2017-09-11 | 何よりの楽しみ
 拠点栗畑の毬が開いてきた。通常は九月下旬の心持でいるから、まだ一本だけとは言え今期は早い。

 他樹の熟し具合は例年通りで、毬の太りも良いから良果を拾えるかもしれぬ。と思ってみても林床に居る時に落下したのは拾えるが、翌朝までに落ちた実は猪に奪われるのが当たり前になった。そのうえ頭の白いの黒いのの二本足の猪も来襲するので口に入るのは試食程度になった。

 想い返してみれば少年期、ヤマグリの採集もしたけれど、稀に栗畑に侵入した事もある。ススキを立てかけた小屋で番をしていた爺様に鎌を振り上げられ追いまわされた事が懐かしい。あの爺様、きっとどこの家の悪ガキだと認識はしていたに違いない。
 こんな記憶ははっきりしていて、昨日の夕食は覚えていないので、もう十分に来ている。まあ「成熟とは忘れ去る事なり」か。

 いいえ「成爺とは覚えられない事なり」であるものの、ここ十年以来「肥料をやらねば…」と思っていた事をようやく実施できた。時期的には中途半端は承知の上で「やらないよりはましだろう。忘れないうちに…」とばかり有機化成肥料を施した。

「もったいない」が加速して…

2017-09-10 | 小人閑居して憮然
 熟成を待つこと三カ月、そろそろと思い口にしてみた「塩レモン」果汁。塩分10%は結構塩辛く、薄めれば暑い日の携行飲料に最適と思っていたのが外れてしまった。塩分10%の梅干しを投入した飲料より辛い。まあ、当たり前なのだが心持とは異なった。

 試飲して浅漬けにも使用した時点では問題なく、液体をペットボトルに濾し入れた事で台無しにしてしまったのである。熟成した容器は1リットルの貯蔵瓶、液体だけを分けたら400㏄ほどで、果肉に果汁が残っている。
 「もったいない」からと搾汁したのが誤りの始まりで、これで500㏄となったが味は大きく損なってしまった。
 皮のえぐみや苦み、はてまた臭みまで絞りだしてしまったから、まず第一に不快臭が来る。「もったいないからと熱中症予防の飲料水に加えてみたものの、とても飲めない代物になってしまい、臭気と尖った塩味だけが強くなった。
 それでも捨てるに惜しいから漬物汁に転用したものの、やはり臭みが鼻に来る。もうレモンの爽やかなイメージは何処にも無くなってしまった。
 
 せっかくの無農薬有機栽培のレモンを三カ月の期間と高価な岩塩を購入したうえで無駄にしてしまった。ああ、もったいない、もったいない。

今日のトンボ「マルタンでなくギンヤンマ」

2017-09-10 | 小父のお隣さん
 先日、マルタンヤンマを見たものの撮影できなかった悔しさから水見回りにデジカメを携行してきた。それが「生きた!」と思ったものの、興奮が収まると、どうも変なのだった。

 腹部の橙褐色だけ注視し判別した時は「マルタン」と疑わなかったのだが、腹部の先端を水中に没し産卵を開始すると胸部と頭部しか見えなくなるが、それが緑色だった。
 クロスジギンヤンマは側面に黒筋があるし、メスの腹部は茶色に見えない。となるとギンヤンマのメスの可能性が高まってしまう。

 またまたマルタンでなく落胆の結果となったトンボとの出会いである。まあ、ギンヤンマも珍しいから良しとする。
 少年期ではオニヤンマとギンヤンマの区別しかなく、ギンヤンマも当地程珍しい存在では無かったし普通に飛翔していたから、感覚的に優先順位は低くなり易いのだろう。

                   

猪蹂躙だあ!

2017-09-09 | 小人閑居して憮然
 ようやく出穂した棚田の水稲。防護柵の竹製の個所が破られ泥濘地と化してしまった。柵の外周は何時もの事ながら猪の走行で草も生えていない。
 今回は日照不足にも強いと言う古代米品種を植えつけたのだが、状況を見る限りでは一穂も手に出来ないだろう。

 水稲の被害だけでなく棚田の生命線とでも言うべき法面の崩され方も半端でないので補修の手間暇を考えると唖然茫然愕然憮然とならざるを得ない。それと共に稲刈りの準備で水を落とすのに畦切りと堤切りで排水してしまったから田圃の財産である泥土が流れ出している。

 このやり方でなく当初は「流入水を止めて」と何度か伝えたのだけれど、田植えの準備から堤切りで排水し泥土を失い続けている現在、歯周病で歯が長く見えるようになると同様に、畦が高くなったのが歴然としてきた棚田になった。泥土が失われては稲作は難しい。崩された堤は補修が可能だが、失われた泥土層を復旧させるのは困難である。

             泥地状態     堤の破壊も著しい
 
 

**秋でもないのに人恋しくて…

2017-09-09 | 合混で闘作すれば
組よりあかん吹き寄せらしい
         刺したり告げたり自助崩壊 ハア コリャコリャ        健さん  

ものの哀れか命の業か
      消すに消されぬ覆い側 ハア コリャコリャ               弥生姐さん  

幹事長落ちた 蓋然性はない 鵜の目死ね                  匿名希望

泣きも土下座も晦ますあるも
      君は健児の意気少し ハア コリャコリャ                ご隠居

栞一枚 山をも掬う
      定石通りの詰め笑技 ハア コリャコリャ               ひふみん

女盛りは着やせも出来ぬ
      肉食女史は丸裸 ハア コリャコリャ                  栄華監督

人とは嘘を産む生物である 嘘は足を得る算物である         嫌好法師

三面となれば熱もつ記者魂面白半分やっかみ半分           独りもん

容赦なき記者群れ浴びす言の葉に君子の問は無きぞ哀しき    性祥納言
  
ああ玉砕に恥うけて 馘首に憑きの陰宿し
事案の夢に耽りたる 栄華の自民低く見て
大見え切ってそそり立つ 誤情の検事生き難し               トロル

とんと聞こえぬ稲田の便り
      豊田の便りは稗ばかり ハア コリャコリャ               お婆

この日境に奈落は消えた
      スピード転換あな嬉し ハア コリャコリャ                ボニーとクライド

永田に浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて
            久しく留まりたるためしなし                  呆状記


最初はグー、邪険にポイ

2017-09-08 | 今日は真面目に
 初めは有難くとも時と共に迷惑な存在になる経過はあるもので、フイールドではアカメガシワが筆頭となるだろう。
 放置竹林や藪を全伐し開けた環境が出現すると真っ先に成長してくるパイオニアプランツでもあるけれど、同様な先駆木本のカラスザンショウやタラノキほど有難味は続かない。成木になり種子を着けるようになると、この種子からの発芽率が馬鹿にならないのである。そのうえ成長も早く夏の二か月間で背丈を越えてしまう事も珍しくは無い。

 フイールドのアカメガシワの成木はびっしりと種子を産出するようになり、樹下だけにとどまらず鳥たちによっても広範囲に撒き散らされ発芽してくる。好意的に見れば開花数も多いから昆虫の食料供給には役立っているだろうし、種子は小鳥の餌にもなっているだろう。
 それを承知の上でも草地を密生林に代えてしまう程の勢いが出てきたこの頃なのだ。既に我慢の限界、管理の限界を覚え、主な成木を除去した。

 既に間伐された株は多数のひこばえを発生させ、地表浅く走る根からも多数萌芽させるので、これだけを刈り払うために手間暇を割かねばならず、結局は除伐となった。最初は有難かったが、他の木本が増えると、そちらで森作りを行う事になるので「邪険にポイ」となる。
 人の道からは外れても森作りの道は情実で外すわけにはいかない。まあ、早い話が「お役御免」となったのだ。

 ➡   刈り払う回数の多いエリアは目立たない
 
           ➡   ひこばえは刈り払い済み

                 ➡   周囲はひこばえで充満
 上掲の写真は刈り払い区域の成木、そのほか刈り払い区域外で手入れ区域を囲むように立っていた成木など合わせて10本を除伐した。境界部は刈り払いのダメージを受けず日照も確保されてきたから成木となった密度が高い。除伐した事で周囲が一挙に明るさを増した。
 これで一斉萌芽が促進される・・・。まあ、これで自転車操業を更に強化する事態を作ってしまった。なんのことはない、このジャンケンは常に「負け」確定なのである。

*谷地の一刻

2017-09-07 | 感じるままの回り道
         秋の田を待たず猪入る棚田かな

         刈り草を落ち武者のごとバッタ這う

         田草掻き泥中の手に眼あり

         猪増えて青大将も都落ち

         猛暑日は風の道にてデレデレと