トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アカボシゴマダラの産卵、幼虫は?

2017-09-23 | 小父のお隣さん
 拠点緑陰で四方山話の途中、目の前の沢筋にアカボシゴマダラが飛翔してきた。会友は恐らく初見なのでうんちくを垂れていたら幼木に降りて移動しない。小生には珍しくも無い光景なので四方山話に戻っていたらY氏が気にしていて「あのチョウはおかしい。逃げない」と言ってきた。
 そこで実況見分したらエノキの幼木の根元に歩いて下がっていくではないか。「産卵だ」と確信し近づいたら逃げてしまった。

 しばらく存在していたから「産卵したはず」と葉面を見たら数個確認できた。前回、視認した産卵個体も葉裏でなく葉面に産卵している。更に卵を探していたら幼虫がいる。頭部は黒く胴体は突起が多い。すっかり「アカボシゴマダラの幼虫初見」と撮影し、自宅で幼虫図鑑で確認する。
 頭部の黒い幼虫は「ゴマダラチョウ」と判明したが、アカボシゴマダラの幼虫写真は角がある。すっかり気落ちしゴマダラチョウの幼虫画像を見ていたら、頭部の黒くない角がある写真が出てきた。形態が変わるのか・・・。

 とすると、この写真の幼虫はアカボシゴマダラの幼虫であるかもしれない。先日、産卵した分水池の幼木に同じ形の幼虫がいれば確信できそう。

 産卵   近くにアオムシ   ゴマダラチョウのタイプ
 ※ 撮影した翌日、S先生が見えた。早速卵と幼虫のいた幼木に案内し同定してもらおうと思ったのだが幼虫は見つからなかった。
 「多くの幼虫は食物連鎖の中で消える。蜘蛛に捕食されたかも」との話だった。写真で同定してもらったら「一齢幼虫」との事。これでフイールドでアカボシゴマダラが繁殖している事が確認できた。これから出現するアサギマダラの方が希種になってしまった

今日のトンボ「プロとアマ」

2017-09-23 | 小父のお隣さん
 いつもの水見回り、トンボ池に張った蜘蛛の網にトンボが掛っていた。捕らえられたばかりの様で盛んに翅を羽ばたかせている。主の蜘蛛は近づきもせず弱るのを待っているかのようだ。
 翅の付け根が黄色いからネキトンボかと推定したのだが、ネキトンボの個体は飛翔体しか見ていず、この個体を観た感想は「こんなに赤と黒が濃いのか」で、濃色の赤と黒の色合いは独特の雰囲気がある。図鑑対照しても写真とそっくりの画像は無く、いつも通りの「推定無罪」みたいな結果になった。

 このトンボ池で見かけている正体不明の胸部シルエットが舟形のヤンマ型、確認のため一振りで捕獲しようと準備しその瞬間を待ったのだが、網径20㎝の玩具では難なく失敗。「後追いはしない」と決めていたので見送りつつ踵を返した。あああー、もったいなかった…。

                        

伐採樹の集積

2017-09-23 | 今日は真面目に
 大実クワの大木を萌芽更新とエノキ林の日照回復のために伐倒したのだが、落葉樹は針葉樹に比較して手間がかかる。翌日、集積のために現場に行ったら切り口から多量の樹液が出ている。クワの樹の樹液は結構多くて、乳液状の樹液や透明な樹液を舐めてみたけれど味わいはなかった。

 伐倒準備で重心移動を枝落としで行い、倒した後は好き勝手に交差した枝払いに汗が流れる。集積も形状の揃わぬ枝を調えつつ行うから九月半ばとは言え日向は暑い。時折は日陰で休みつつ給水をして涼風を楽しむ。こんな事が密やかな楽しみであり充実感が訪れる瞬間である。

 世間様から見れば「なんと物好きな…」間違い無しなのだけれど「無用な用」や「無視できない虫」なんて事は人生に満ち溢れている。この日も蒸し蒸しだった。

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