この頃になるとウシアブに付きまとわれる。大きくてうるさいし飛行も早いから退治もしにくいのだが、着衣に止まった時がチャンスで、一発お見舞いする。
潰れるほど強くしないのが子供のころからの習慣で、捕獲したら翅を千切って放すのだ。「家畜を吸血する憎しみ」とでも言える行為で父譲りだ。
水辺では翅を切って水面に落とす。アメンボに吸わせてやるのである。これで体液を吸われる事の何たるかを理解するはずである。まあ、そんなことは無いが、落とした横ではモンキアゲハにアメンボが群がっていた。
この数が群がると不気味であるが、周囲にはオオアメンボもいて、これは確かに巨大だった。