トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「帯に短し襷に長し」

2022-05-10 | 小父のお隣さん
 泥水池の水見回りをしていたら小型のイトトンボが数匹点在していた。まだ羽化間もない個体で体色もままならないし翅も煌めく感じである。
 クロイトトンボは既に数えたくないほど水面近くに姿を現しているけれど、このトンボは水面近くではなく草叢の範囲で見かける事が多い。アジアイトトンボとすれば体長30mmより大きいしクロイトトンボとすれば体長は小さいのである。その上、この種を観察できるのは泥水池の範囲だけで今現在まで水域内の他の場所での観察は出来ていない。
 写真の個体は別々なのだがクロイトトンボの♀の可能性もあるのかどうかも皆目分からない。体長にしても図鑑の数字を用いているだけで実際に捕獲しスケールを読み取る作業はしていない以上、フイールドに生息しているトンボは図鑑の数字と合致するのかどうかも現実は不明なのだ。

   

*今日の一苦

2022-05-10 | 温故痴新
            ちちははを共にこいしき海と陸

             ちちははのしきりにこひし雉の声   芭蕉

突端部台地の手入

2022-05-10 | 蝶の食草園
 突端部台地に昨季移植したシモツケにカナムグラが覆い始めたからその一角だけ除草した。カナムグラだけなら生え際で引き抜くだけで全草外せるのだが根笹も萌芽しているから鎌で坪刈り風に行う。手を休めながらノアザミの群植部に来ているカラスアゲハの吸蜜を眺めつつニヤリニヤリ「苦節二年の手入が活きて来た」と独りごちたのだった。

 草取りはほどなく終了。先日はカラスノエンドウを抜き取ったばかりなのだが野草は元気である。その低草地内のコナラの脇にノウゼンカズラの苗二鉢を定植した。野草ではないけれど吸蜜植物として利用できるから庭でしぶとく残っていた根茎を掘り上げ養成していた株である。活着して幹を這い上り開花するまでには数年を要するであろうけれど吸蜜植物としては重宝されるに違いない。山の生物にとっても「食料自給率100%」は大事な要素なのだ。

 シモツケ定植部の除草終わり