トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

初夏の息吹

2022-05-27 | 小父のお隣さん
 久しぶりにお目にかかったニホンアカガエルの幼体だ。体長20mm程度だけれどすっかり成体の雰囲気を漂わせている。撮影時、視線が合ったような感覚があったものの90℃向きを変えて泳ぎ去ってしまった。まるで「アデユー!」を言って去られた感覚、小生は勿論「アロハー」であって間違っても「ハラショー」なんて発しない。

 エノキ林の下草に見られ始めた蛹化まじかの毛虫。自分はすっかり「アカボシゴマダラ」と思っていたらS先生から「ヒオドシチョウの幼虫」と訂正された。同じエノキを食草としていてもアカボシゴマダラの幼虫は角があっても毛虫状ではない。少し立ち止れば判るはずなのだがアカボシゴマダラに比べればヒオドシチョウは視認率が低くなかなか記銘出来ないのだ。
 もう一昔も前の事だがヒオドシチョウの幼虫が大発生した年があった。エノキは丸坊主になり蛹化時期には簡易トイレから道具小屋、はてまた周辺の草むらのあちこちで蛹化が始って黒い物体の花盛りになったのだが、ほどなくヤマトシリアゲが大襲来しほとんどの蛹の体液を吸いつくした。「どこにこの数が潜んでいたのか?」といまだに不思議である。

 数は多くないものの時々は姿を見るイトトンボ。アジアイトトンボと思ってみるのだが図鑑の体長は30mm程度と記載されているので35mm程度のこの個体は何なのか見当もつかないしピントもボケてしまった。たまたまS先生が近くにいたから判断を仰いだのだけれど常々「イトトンボ類は苦手です」とおっしゃっていたようにまだテネラル状態では更に判り難くなった様子だ。しかしこのトンボ成熟した個体を見る事が無いイトトンボなのでやっぱり謎のままで・・・。