トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

スクープ映像⁉

2022-05-31 | 感じるままの回り道
 リビングの掃き出し窓の上部、シャッターの下辺にコガタスズメバチが巣作りを始めたのが5月初旬で、窓ガラス越しに幾度となく飛翔する蜂の姿を認めていたものの巣はカーテンを束ねた後ろに当たり気が付かなかった。それに気が付いたのはグリーンカーテン用のネットに雲南百薬のツル先を絡ませようと窓を開けた時である。このまま巣を拡大させれば室内から葉の収穫も出来なくなるし梅雨に入って雨戸としてのシャッターも使えない。
 撤去するにしても巣作りの過程を撮影しておこうと女王バチのいない時を見計らい窓ガラスを綺麗に磨いてガラス越しに撮影出来るようにした。1日1枚撮影して外殻の半分くらい、巣房は10個ほどのところで撮影を止めて巣を撤去したのだ。

 何故トックリの形になるまで撮影しなかったかと言うと女王バチに徒労を続けさせたくなかったからで、どうせ撤去し排除するならば労力の無駄が少ない早期が良いだろうと考えた結果である。で、巣は支柱を包丁で切り落としたのだが女王バチは再び巣作りを開始する様子を見せたからハエ・カ用の殺虫剤で数度追い払ったら来なくなった。
 撮影した一連の写真はブログの記事にするつもりだったけれど「性格悪!」風な記事にも思え写真も消去したのだが、その数日後「オオスズメバチ」の番組が放映され、その中に「スクープ映像」としてオオスズメバチの女王が巣作り開始の頃、支柱を抱えるように丸まり静かにしている絵が出て解説は「卵を温めている」スクープ映像とされた。

 前置きが長くなったのだが、ここで小生は大疑問。「卵をあたためる必要などあるか⁉」と言うよりコガタスズメバチの巣作りの過程を日々眺めていて同じ行動は毎日見ていたし撮影もしていた。この時の小生の感想は「シングルマザーは一人で何もかも行わねばならず疲れるのだろう」と言うもので、青息吐息で休まずにはいられないと観ていたのだ。
 だからこそトックリの形まで撮影せずに早期に巣を外し追い払ったのだ。「スクープ映像」と主張するから小生の映像を載せて本記事をアップするつもりだったのだがすべて消去した後、ゴミ箱にすら無くて後の祭りであった。とは言え天下の放送局が「スクープ映像・女王バチは卵を温めている姿」と断じても全く同意は出来ない。あれこそ疲れ果てて休んでいる姿だ!。まあ、どっちでも構わぬか…。でもやっぱり青息吐息だ!。小生は鼻息強息であるわい。

二つ池の泥仕合・・・

2022-05-31 | 水辺環境の保全
 二つ池の上棚側は上の棚からの漏水で泥土の沈殿が進み浅くなる。一方、棚下側は漏水多発範囲で度々拡幅と埋め立てを繰り返してきた結果、ゴム長で立ち入りは可能なのだが深めとなっている。この水深の差を均すために棚田部の設えに合わせて泥寄せしてきたのだがその結果、下棚への漏水量減少という事態に遭遇したのだ。「これは使える⁉」とばかり更に浅瀬の泥をトンボで移動させる事二日、泥仕合はなかなか進展しない。
 考えてみるまでもなく泥土をトンボで押し出したところで水の中だから左右に逃げる量も多い。繰り返すほどに泥水化してしまうのだ。思いあぐねて、と言うより手数の役立たずにウンザリして中ほどの植生を四本鍬で泥付き根こそぎ移動させ対岸部の護岸丸太に押し付ける手法にしたのだ。

 これだと泥土の塊を細根が保持していて塊のまま水中を引いて移動させる事が出来る。池中央部の植生範囲は縮小するが池の畔に移し替えただけの結果だから全体としての植生量は変わらない。その事より危機管理上の手法「分散させて温存を図る」に通じるはずだ。
 池の対岸同士を往復する事どれくらいか、イネ科の二種とセリの株で池の対岸埋め立て部の護岸木を覆い尽くす事が出来た。漏水の止まらなかった3カ所はパイプを通して泥濘化しないように棚田部へ誘導しているのだが2カ所は昨日から止水しているし、もう1本も減少した。とは言え元々の漏水部は健在なので泥で蓋をした程度ではおっつけ復活するだろう。まあ、自覚的にも「自転車操業・水商売」なのだから気休めの一服でしかないのは良ーく判っておりまする。
 泥仕合の結果はオーバーフロー部から水が流れ出るようになっている。と言う事は「満水位で安定している」事に尽き喜ばしく水面を観ながら「泥屋ー水屋ー!」と隅田川花火大会のごとく喘ぎ声だけれど息絶え絶えでも歓声が出る。まあ、漏水と汗水は止むことなく出ているのだが完成としたい・・・。