とりがら時事放談『コラム新喜劇』

政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト

泣き虫弁護士

2007年09月21日 08時38分17秒 | 社会
山口県光市の母子殺人事件の「元少年(=現在はタダの人殺し)」の弁護士が記者会見で泣き出した。

とんでもない男の弁護を引き受けた自分が情けなくて泣き出したのかと思っていたら、「少年がやっと真実を話し出してくれたんです」と言って泣いたという。

まったくもって社会を舐めた弁護士である。
「ボクを舐めないでください」
と法廷で元少年は凄んだそうだが、人を舐めたところが弁護団もまったく一緒。
バラエティ番組でのタレント弁護士の発言に噛みついたのには苦笑したが、泣き出した姿は「さすが、こういう感覚。こういう資質、こういう人格でないと、こういう弁護は勤まらない」と確信させるに十分だった。

まあ、弁護団と少年のタッグは類は友を呼ぶのことわざ通りだったというわけだろう。

それにしても元少年の弁護団の弁護士達はどうかしている。
確かに犯罪者も弁護士を立てる権利は当然あるが、弁護士が犯罪を養護する存在であることに著しい違和感を感じる。
法律を逆手にあれやこれやと卑怯な手を繰り出してくるのも反社会的だ。
弁護士が集団で反社会的な行為をとるような法曹界は、国家衰亡の兆し以外の何ものでもない。

正義とは何か、
日本人の価値観とは、
人間社会の価値観とは、

弁護士達は子供の頃から元少年と同じように十分な家庭教育がなされていないに違いない。

テレビカメラの前で弁護士はガキのようにオイオイ泣いたが、見ていたこっちの方が泣きたくなったのは言うまでもない。

恥ずかしいCM

2007年09月20日 20時44分17秒 | テレビ番組
「株式会社ディック。なんて恥ずかしい名前なんだ」
と印刷用インク最大手の大日本インキの来年からの社名をおちょくっていたのは先週のこと。

今度は大手企業なのに恥ずかしいCMを堂々と流しているところがあることに気がついて愕然としたのでご報告したい。

最近はケーブルテレビのドキュメンタリーとアメリカ製ドラマ、そして阪神タイガースのナイターぐらいしかテレビ番組を見なくなったのでCMに気付くことも殆ど無くなってしまっていた。

今日、山手線の電車の扉上に付いている液晶テレビを見ていて、思わずありもしないチャンネルを探しそうになった。
というのも、見ているこっちがメチャ恥ずかしくなるCMを見てしまったのだ。

このCMシリーズは結構以前から流されていたが、普段東京にいる時は頭の中が長距離移動で疲れていることに加えて仕事のことが目一杯のため、あまり注意を払わなかった。
ところが偶然今日は、気が抜けたまま座席に座ってモニターを見ていると「音声の無い」そのCMが流れ始めたのだ。

そのCMとは「サッポロビール」のCMであった。

なんでも「つくるしかない」という字幕に乗ってぎこちないダンスを披露するミュージカル仕立てのCMなのだが、中途半端に凝ろうとしているため、画面から「無理~」という感じがにじみ出てしまい、「こいつら、恥ずかしないのか」と突っ込みそうになってしまうのだ。

きっとプロの振付師が素人の「サッポロビールの社員さん」に演技をさせ、社員さんもテレビにでられると浮き浮き気分で出演してるので、余計に痛々しいものがある。

スチールパートナーズに乗っ取られそうで、本業もサントリーに抜かれそうな現状を考えると「こんなCMしてる場合か」と叫びたくなってもきてしまう。
私個人は黒ラベルはスーパードライよりも大好きなので「こんなCM見たくない」とい気持ちになってしまったのかもわからない。

このCMの惨憺たる出来の原因は、製作したのが「東京のプロダクション」にあることは間違いない。

実は社員が出演するCMは関西地方では珍しくなく、中には目茶苦茶面白いものもある。

あまり面白くないが、妙に印象に残るものに、
「551蓬莱の豚まん」
「551蓬莱のアイスキャンディ」
「岩田呉服店」
「カメラのナニワ」
「大統領」←メチャ古いか
「先斗町いずもや」

などがある。

しかし極め付けは、
「関西電力保安協会」
で、このCMに勝る社員、職員出演のCMを私は未だ見たことがない。

「サッポロビールの中途半端CM」
見ているこっちが恥ずかしいのでできるだけ早く止めて欲しい。
若しくは「関西電気保安協会」のCMをパクってください。

犯罪者の扱い方

2007年09月19日 22時23分22秒 | 社会
元アメリカン・フットボール選手のO.J.シンプソンがまたまた捕まった。
今度は強盗を働いた罪だと言うことだが、前回の妻殺しの容疑と同様に、今回もまた否定にあいこれつとめている。

O.J.シンプソンと言えば、私にはフットボール選手と言うより、映画「カプリコン1」(1977年作)で宇宙飛行士役を務めていた俳優としての印象の方が遥かに強い。
NANAのトップと政府の陰謀で砂漠を逃げ纏うシンプソンの熱演は、SFブームの年の幕開け映画に相応しいものがあった。

昨夜、このシンプソンの逮捕の様子をCNNが伝えていたが、その時のキャスターのコメントが日本のものと異なっていたので、これまた印象に残った。

「犯罪を犯したと言う理由で逮捕された容疑者が無実を主張するのに、ニタニタ笑ってテレビカメラに顔を向けるでしょうか。精神になんらかの問題があるに違いありません」

日本なら「精神に問題がある」と思われたら人相はおろか名前さえ公表しない。
犯罪者の「間違った人権」を守ることこそ正義だと心得る。

「父が嫌いだったから」
という理由で実の父の首を斧で断ちきった女子高生は親殺しなのに匿名だし、山口県光市の一件は言うに及ばず。

図らずも「人権先進国」なんて日本人が勝手に思っているアメリカのマスコミの方が、案外まともなのに驚いた。
O.J.シンプソン。
頭が狂っていても、凶悪犯は顔と名前を公表するのがマスメディアの勤めであるといえるだろう。

ホアヒンのお好み焼

2007年09月18日 20時27分33秒 | タイ旅行記・集
仕事が忙しくてブログを考えている時間がありません。

と言ってはなんですが、せっかくなのでタイのホアヒンにある「お好み焼屋さん」を紹介。

「何? お好み焼って? そんなんあんの?」

と疑いの読者さん。
上の写真をご覧ください。

ホアヒンは静かなビーチで有名な高級リゾート。
高級だけどそこは庶民性溢れるタイのこと。
街の中心のナイトバザールには様々な屋台が並びます。

「お好み焼屋さん」もその一つ。

お好み焼と、ヤキソバを売ってます。
で肝心の味はと言うと........本物を期待してはいけません、というところでしょうか。

ミス・ポター

2007年09月17日 20時48分06秒 | 映画評論
映画を観ると何だか知らないが勇気づけられることがある。
とりわけ幾人かの女優さんが主演をしてい映画では、私はその女優さんの熱演からエネルギーを貰うことがあるようだ。

映画「ミス・ポター」はピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターの伝記映画だ。

物語は32歳になっても独身である主人公のミス・ポターが出版社に子供の頃から書き続けていたイラストを題材にした絵本を売り込むシーンから始まる。
その絵本こそ、現在にまで多くのファンを掴んで放さないピーターラビットの最初の物語なのだ。

32歳独身などというと今ではさして珍しいことではないが、20世紀の初めでは英国も日本と同様、世間様に申し訳ないようなことだったらしい。
言葉は悪いが、「いき遅れ」のミス・ポターが子供の頃から浸ってきた空想の世界をイラストにより具現化し、「売れて10冊程度だろう」と陰で言われて出版した絵本が空前の大ヒットに発展するのは、ある面から見ると一種のサクセスストーリーだろう。

このサクセスストーリーの私が勇気づけられたのかというと、それは違う。

何かを成し遂げよう、そして人を愛し、愛するという人には生のエネルギーが溢れていて、ミス・ポターからもそのエネルギーが溢れんばかりに輝き出ていたのだ。
そう私たち観客に感じさせるレニー・セルウェガーの名演はいつも私の心を打ちつづけるのだ。

思えば「ブリジット・ジョーンズの日記」では、いわゆるラブコメの主人公を演じ、「シカゴ」では少し足りない系の悪女を演じ、「シンデレラマン」では控えめな妻女を演じていた。
そしてどの役柄からもオーラのようにエネルギーが滲み出てきているのだ。

決して美人ではない。
しかし、エネルギッシュな要素が彼女の最大の魅力なのだろう。

それにしても「ミス・ポター」は大作映画ではないが、こじんまりとした洒落た映画だった。
まともな伝記映画ではなく、絵本の中のキャラクターたちが粋に動くイマジネーション溢れる作品で、そういうちょっとしたエッセンスが、物語の中の大きなうねりも悲壮感を打ち消してくれる手助けをしてくれているのだろう。

リアルでおどろどろしいCGに飽き飽きしている映画ファンにはオススメの一作であることは間違いない。

~「ミス・ポター」2007年 角川映画配給~

オノボリサンの都~京都の旅(12)

2007年09月16日 15時17分29秒 | 旅(海外・国内)
写真:真夏の嵐山((C)2007 Torigara Entertainments)


嵐電嵐山駅は観光客で混雑してた。
しかも関西弁以外の人々がわんさかいる。
もう想像を絶するオノボリサンたちの群れであった。
見に来て良かった。

駅構内や駅前はそのオノボリサンの群れをあてにした露店が至るところに店開きをしていていた。
まるで縁日の様相だ。
ただ普通の縁日と違っていたのは、この場所が京都であること。
しかも観光地のメッカとも言える嵐山であること。
したがって価格がボッタクリであることであった。

大阪から日帰りで、しかもオノボリサン見物で、さらに総予算2000円程度(拝観に要する費用別)でやってきている私などはヒジョーに醒めた目で見てしまうのだが、首都圏や地方からやってきているオノボリサンは価格への概念はもともとないらしく、高直なものものを何の疑いもなく嬉々として買い求めている姿には哀れみさえ感じてしまうのだった。

例えば、露店で売られている冷やし飴がなんと一杯350円もした。

「冷やし飴」と聞いて「なんじゃ、それ?」と言う人も多かろう。
これは飴湯とも呼ばれる生姜味の日本の伝統的清涼飲料水であって、冬は暖めて、夏は冷やして飲むなかなかおつな飲み物なのだ。
もちろん私も大好きだ。
関東や東北地方ではあまり知られていないようだが、関西ではどこの駄菓子屋、どこの甘党屋、スーパー、コンビニなどでも気軽に買える「かる~い」飲み物なのだ。

それが一杯350円もするのだ。
ここで注意していただきたいのは、綺麗なコップに氷が入れられ、そこへ良く冷えた冷たーい冷やし飴が入っているのではない。
透明なタンクから何の変哲もない紙コップに注いだ駄菓子屋で売っているような冷やし飴が350円なのだ。
まったくもってふざけている!
紙コップに冷やし飴。
そんなんは一杯100円(もちろん税込み)で売れ、ちゅうねん!

「冷やし飴って高いよね」
なんて言われたら、関西人の名折れではないか。

ずーと以前になるが、私にはアメリカ人の飲み仲間がいた。
もともと通っていた英会話スクールの講師なのであったが、飲みっぷりと話が面白く、おまけに少しく美人であったため皆の仲間にすぐ入った。
ところが困ったことに彼女は菜食主義者で居酒屋で冷ややっこを頼むと「鰹節抜きね」などという訳のわからないオーダーをしなければならなかった。
その菜食主義者の彼女が気に入ったのが「生姜飴」であり「冷やし飴」なのであった。

江戸時代から伝わる日本の伝統的甘味に魅せられたアメリカ人というのもケッタイナものではあったが、祭りの縁日などでは一生懸命に「生姜飴」と「冷やし飴」を探しまくる彼女はなかなか魅力的でもあった。

その庶民の飲み物「冷やし飴」が「紙コップ」で一杯350円。
京都駅で食べた「ちらし寿司とそば」のセットが500円で、冷やし飴一杯が350円はどうしても納得できないプライスなのであった。

で、さらに納得できなかったのは駅を出て暫くのところにある和風レストランで、そこで売られていたなんの変哲もないかき氷が一杯980円もしていたことであった。

確かにこれだけ暑いとかき氷の需要が見込まれる。
なんといっても摂氏36℃を越えているのだ。
かき氷が食いたくなるのが人情でもある。
私も食べたい。
せっかく京都まで来たのだから、てっぺんにサクランボが二つ乗り、あんこと白い団子の入った宇治金時なんかを食べてみたいではないか。
しか~し!
ここ嵐山では氷イチゴみたいなもんが980円もするのだ。

しかも驚いたことに、その店には入ろうとする客が列をなしていたのだ。
きっとこいつらは長者番付の常連たちなのだろう、と思うことにした。

ともかく、この分では宇治金時は5000円ぐらいするかもわからない、と恐ろしくなった私なのであった。

つづく

ビビリアン・ナイト~やっぱり不肖は面白い!

2007年09月15日 19時58分11秒 | 書評
日本では新聞やテレビなどがそのジャーナリズムとしての機能を失ってからずいぶんと久しくなった。
例えば、今、世間が大騒ぎしている安倍首相の突然の辞任劇や新総裁選びもその下地には軽薄なマスメディアが作り出した中身のない世界が広がっている。
従ってオピニオン無き「下ネタ」「悪言雑言」「無知低能」のみが目立つばかりで愚民政治を益々煽っているのが現状だ。。

一見このような一般的なマスメディアよりランクが下のように見えて、その実中身があり、マンガのような独特のふざけた文章に笑いながらも時に感動までさせてくれるドキュメントエッセイがフリー写真ジャーナリストの宮嶋茂樹の一連の著作品だ。

処女作である「嗚呼、堂々の自衛隊」に始まった宮嶋茂樹のその体当たり的な取材に基づくノンフィクション作品は、娯楽と報道という二つの顔を持ち続け、私のようなノホホーン読者の好奇心を魅了して止むことがない。
カンボジアの自衛隊基地の門前にニッパヤシの小屋を建てクメールリュージュの残党や夜盗などにおびえながら、そこに小さな日の丸を掲げて取材するする姿は、当時、自衛隊の海外派兵に反対した朝日新聞やNHKを始めとする「革新派報道機関」の報道に対する一般国民の言い知れぬ苛立たしさを綺麗サッパリ吹き飛ばしてくれるほどの爽快感を与えてくれたのだ。

以来、南極取材や金正日のモスクワ行き追いかけ取材、北朝鮮潜入取材、阪神淡路大震災、アフガニスタンなど、世界を駆け巡りる独特の視線で世界情勢を伝える著作の数々はいつまでも輝きを失うことはない。

フォトジャーナリズムに興味を持つ場合、普通の人は「ロバート・キャパ」や「マーガレット・ホワイト」「沢田教一」などとを先に知り、「ちょっとピンボケ(キャパ著)」あたりから入るものだ。
ところが私の場合は宮嶋茂樹の著作からフォトジャーナリズムに興味を持ちはじめたと言っても過言ではないくらい、すべての作品で楽しませていただいているのだ。
(ホントはマグナムの展覧会をデパートで観たのがきっかけですが)

ただ残念なのは、フォトジャーナリストという本業の写真には有名な作品がほとんどなく、文章による著作品の方が圧倒的に有名であることが、この宮嶋茂樹が「不肖宮嶋」と言われる所以なのかもわかならい。

ところで先月と先々月に刊行された「ビビリアン・ナイト上下巻」はイラク戦争を扱った最新作だ。
米軍によるバクダット陥落のその瞬間が採上げられ、これまた新聞やテレビでは知ることのなかった事実が多く記され今回もまた笑いの中に多くの驚きと感動が溢れていた。
しかも本作では、なぜイラク戦争で崩壊したイラク社会が現在もなおテロが頻繁に起こり軍隊ばかりでなく市民までが巻き込まれるという混とんとした状態が続いているのか。
その理由が新聞の論説やテレビのドキュメンタリーを見るよりも、とてもよく理解できる凄みまで持つに至った。

いずれにせよ、毎回新刊が出版されるたびにワクワクしながらページを捲る。
そんな楽しみがある作品だ。

~「ビビリアン・ナイト 上・下巻」宮嶋茂樹著 祥伝社刊~

首相候補はこの人だ(超個人的意見)

2007年09月14日 08時01分33秒 | 政治
「内閣がアホやから政治がでけへん」
と言う気持ちで辞意を表明したとばかり思っていた安倍首相。
実は「○○引越しセンター」の社長と変わらんような、お坊ちゃま的リタイヤであったことが判って大いに失望してしまった。

私も首相のお爺さんから名前を頂戴している身分でもあるので親類という気持ちを抱いていたが、その分、失望は大きくなっている。

「ベンチがアホやから.....」
と言ってグラブを投げつけ退団した元阪神タイガースの江本は退団後「胃腸を悪くしたので入院しました」なんてことはまったくなく、なんかわけのわからん本を書いて銭儲けに励むなど、安倍首相もちょっと見習っていただきた部分もある。

ところで、次期首相選びが始まったが適当な人材がいないことが改めて露呈し、日本の政治世界の壊滅的状況が改めて浮き彫りになった。

麻生さん。
この人は「オタク政治家」で人気があるけど、「オタク」と言われる分、言い知れぬ不安がある。第一口が曲がっているのは、なんかの病気?

谷垣さん。
首相をするだけの人望もなく、コネもなく、おまけにスキャンダルを週刊誌に暴かれたりしているので適当ではない。

福田さん。
この人は「人の命は地球よりも重い」と言って先日のどこかの大統領のようにテロリストを釈放し追い銭渡した人の息子。
おまけに中国よりで国益に関する考え方がまったくないのも親父とそっくり。
総理にふさわしいわけがない。

小沢さん。
自己の資産を増やすために政党を作っては潰してきた守銭奴。
過去の東京都知事選の行動でもわかるとおり、人相と同じでヤクザと変わらないそのアグレッシブな態度は日本の品格を著しく損じる。

鳩山さん。
ポッポッポ。
で、この人が会社の経営者なら、とっくに潰れているだろうという無能力者。
中身のない記者会見はテレビのチャンネルを返させるには十分だ。

菅さん。
社会保険庁に嵐が吹き荒れてる間は絶対無理。
だって、この人も似非役人の仲間だもん。


ということで、日本に人材は一人もいない。

解決策として、ここは台湾から李登輝先生を招請するしかないでしょう。
超個人的な意見ですが。

招待状のタイミング

2007年09月13日 20時25分21秒 | エトセトラ
私のように1960年代生まれのオッサンが「クラブに入っています」といえば、ゴルフのカントリークラブか、お達者クラブ、フーゾク系クラブさらに中途半端銭持ちであればロータリークラブやライオンズクラブのことを指すのが普通だ。

しかし私の場合、カントリークラブの会員権はたった一つだけ所持している(田舎の安もんクラブ)が、その他紳士が集うクラブには参加していない。
代わりにといってはなんだが、いい歳こいて「谷村有美ファンクラブFaith」だとか「鉄道模型メルクリンクラブ」なんかに加入しているのだ。

Faithには入会して早20年近くが経過している。
思えば若年の頃「ファンクラブ」と名のつくものにはいくつか加入したことがあるが、このFaithが在籍期間の最も長いクラブではある。
しかし一度入会してそこそこのめり込んでしまったため退会してからも退会した者同士が30年近く腐れ縁を続けているクラブもある。
そういうことを考えると、つくづく人間の集団というのは恐ろしいものだと感じる。
ちなみに腐れ縁がつづいているというのは何のクラブかは秘密である。

大のオッサンがファンクラブなどというと少々気恥ずかしい感じもしないではないが谷村のライブなどに出かけると私のような年格好のオッサンやオバハンがわんさかおり、入会手続きなんぞをしているので、一応「私は一人ではない」と安心できるのでよしとしたい。

一方メルクリンクラブは私にしては少しばかりリッチな愛好会だ。
このメルクリンクラブはドイツ製鉄道模型メルクリン社の愛好者で構成されており、会費はユーロで支払わなければならない。

「ユーロで払う」なんて言うと、一見カッコよく思えるかも知れないが、ちょいとばかし高価な会員費が為替レートに影響されて何百円か左右されるだけでメリットは何もない。
もともとこのクラブは日本国内ではメルクリン製品の輸入業者が事務局を代行していたのだったが、メルクリン社の経営悪化に伴ってドイツ本国の本社で引き継がれることになって今に至っている。
従って、会報やカタログはドイツから直接手元に送られてくるので時間がかかる。
また年に一両プレゼントされるクラブカーなるHOゲージまたはZゲージの車両は最寄りの模型店に発注し、気が遠くなるくらい待たなければならないのだ。

まるでリンカーン・エンタープライズのSFグッズの通販なのだ(←内輪ネタ)。

そのメルクリンクラブから昨日一通の封書が送られてきた。
封書には「メルクリンクラブ」とは書かれていなかったがドイツ郵便の消印があったのでメルクリン社からの郵便であることがわかった。

早速封を開けると1枚のボルショアが三つ折りにされて入れられていた。
「第6回 メルクリン模型の集い&家族の日」
と英語で記されたイベントの案内と招待状であった。

「ドイツまで行けるかい!」

と私は思った。
さらに読み進んで、もうひとつ毒づいた。

「なに!会期は9月15日と16日。今週末やないか。そんなに急に行けません」

関空からは毎日午前、ドイツのフランクフルト行きルフトハンザが就航している。
私のよく利用するバンコク行きのタイ航空とほぼ同じ出発時間だ。
でも、「んじゃ、さっそく行ってみますか」と気軽な気持ちで行けるところでないことも間違いない。

こういう招待状は船便ではなく航空便で送っていただきたいと思ったのであった。

ちなみに場所はゲッピンゲンという街。
ドイツのどの辺なのか、私は知らない。

内閣がアホやから政治がでけへん

2007年09月12日 19時54分01秒 | 政治
京都の四条河原町「高島屋」前を歩いていたら号外が配られていた。
ふむふむ、京都新聞の号外とは珍しい。
と、一部受取ってみると、
「安倍首相辞意」

こりゃ、えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。
号外の紙面に躍る好景気(10年前と比べて)に水を差すニュースに暫し呆然。
冷静になって思い出したのが25年前、阪神タイガースの江本孟紀が言った一言だった。

「ベンチがアホやから野球がでけへん」

まさに今の安倍首相の心境はグラブを投げつけ甲子園を後にした江本と同じものなのかも知れない。

失言大臣続出で、金の説明に困った死人まで出した。
で、満を持して実行した内閣改造もむなしく、さっそく「アホ」を出したものだから、「アホらし。なんでここまでせな行かんねん」という心境に至ったというのがホントのところ。

尤も、
「内閣がアホやから政治がでけへん」
と言ったかどうかはわからない。