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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



週末というのに仕事だった。これで連続二ヶ月間、土曜日の休みをとれずにいる。おかげで代休が一杯貯まっているが、どうすることもできずにイライラしている。
ここのところ毎年GW前には年度末に貯めた代休を利用して海外旅行をしている。今年もいつものようにGW一ヶ月前に航空券を申し込んだのだが、今回のGWの連続休暇が一般に長いためか、ついに帰国便の予約が確保できずに、旅行を諦める事態になってしまった。
悲しい。

従って、今日のような休日出勤は、かなりモチベーションが低いのであったが、どういうわけか直前に「楽しく休日出勤を過ごす方法」を思いつき、迷わず実行したのだった。

今日の仕事は和歌山県田辺市での納品立ち合い。
工事を見守るだけで、トラブルでも発生しない限りとりわけやらなければならないこと(詫びること、工場に文句を言うこと、客から叱られること、など)がない。
納品工事が完了するまでの数時間、ボンヤリして過ごすのは、なかなか苦痛なのだ。

ところで、和歌山の紀伊田辺といえば温泉で全国的に有名な白浜町のすぐ近くだ。
白浜だけでなく、和歌山には多くの温泉が点在する。
近畿の秘境和歌山県。
熊野とクジラと高野山、南方熊楠に武蔵坊弁慶といった、どちらかというと地味な名物しか見当たらない和歌山だが、こと温泉となると、その数はきっと近畿一だろう。

私が今日仕事をした田辺市には大阪方面から市街に入る直前に南部町という梅で有名な町がある。この南部町と田辺町の境に「国民宿舎みなべ」というのがあったのを思い出したのだ。
この国民宿舎には天然温泉があり、日帰り湯を楽しむことができる。
そういうことで、なにかと理由をつけて工事屋さんに仕事を任せ、納品が完了するまでの数時間、この国民宿舎みなべで過ごすことに決めたのだ。

国民宿舎というのは昼間は客が少ないようで、駐車場は団体のバスが2台ほど停っていただけで、個人客はほとんどいなかった。
フロントで入浴料500円を支払い、地下一階の大浴場へ行くと、なんと客は私以外に二人だけ。
地下とはいいながら、海岸沿いの絶壁に建てられているので、浴室からは紀伊水道の大海原が眺められる。
広い浴室。
遥かに広がる大海原。
そしてがら空きの天然温泉。
幸せ一杯のひとときを過ごしたのであった。

風呂から上がると、なんと親切なことに畳敷きの休息室があり、ビールを買ってしばしボンヤリ。一時間をほど居眠りをして、マッサージチェアで15分ほどマッサージをしていたら、ちょうど工事屋さんから「そろそろ工事終るけど、どこにいてるん?」と携帯電話に連絡が入った。
「近くにおるから。ん、すぐ行くわ。」
「........風呂、行ってるんちゃうでしょな。」

つき合いが長いだけに油断ならない工事屋さんであった。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
そりゃ~ (総帥)
2005-04-30 14:24:04
とりがらの間ならすぐばれてるでしょうな。
 
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