とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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ロシアの人質

2004年09月02日 22時29分52秒 | 社会
ロシアでまたまた「テロリスト」による人質事件が発生。
どういうわけかテレビではあまり報道されていないようですが現地の学校では300人の人質がとられ、未だ解決の糸口さえ見えません。
犯人の「テロリスト」はチェチェン独立を主張する犯罪者集団らしい、ということで先週の連続航空機爆破、昨日朝の地下鉄駅爆破と関連しているようで。
ところでこの「テロリスト」という言葉。人質になっている人や世間一般に対して誠に言いにくいのですが、彼らは本当にテ
ロリストなんでしょうか?
確かに年端もいかぬ無関係な子供の命を盾に「チェチェンからロシア軍は出て行け」と要求するのは大人げない。その姿は犯
罪者そのもの。世界中から避難されても仕方がない。
しかし、チェチェンとロシアの関係の歴史は詳しく知らないので、触れることはよした方がいいでしょうが、もし、チェチェ
ンがロシアの武力を伴った強烈な弾圧に喘いできた歴史を持ち、それに反発する唯一の方法が爆弾テロや人質事件であるのであ
れば、それは果たして「テロ行為」と言ってもいいのかな?

ロシアがソビエト時代から、その周辺諸国で行ってきた悪逆非道は周知の事実。
敗戦日本人のシベリア抑留などほんの序の口。
1968年のプラハの春や1978年(間違えているかも)のアフガン侵攻、バルト三国への締めつけ、などなど。
帝政時代から他国を侵略、蹂躙して国土を広げ、他民族を膝まづかせてきたのがこの国のやり方。
今回の事件も簡単にとらえることのできないのが、この国の事情。だからメディアも大きく取り上げないのかな。で、待てよ。この国によく似た国が隣にあるぞ。

数年後にはチベットやウィグルが未来のチェチェンになるかも知れません。

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