とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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ロンリープラネットは著者も空想で世界旅行

2008年04月15日 06時11分38秒 | 社会
私は以前から旅行ガイドブックには「ホンマに旅行して取材してるんか、この人ら」という疑惑を抱いていた。
今回その疑問に対してひとつの回答がもたらされた。
あの旅行ガイドブックの老舗Lonely Planetが捏造や他人の文書の盗作で作られていたことが明らかになったのだ。

CNNの報道によるとオーストラリアのデイリー・テレグラム紙がその記事でシアトル在住のT・コーンスタムというロンプラのライターがブラジルやコロンビア、カリブ海などの内容について盗作や捏造したことを認めているのだという。
オーストラリアの新聞がどうしてシアトル在住の著者の情報を載せているのか定かではないが、ともかくその著者はロンプラのでっち上げ記事の内容を暴露する本を出版し、一稼ぎしようとしているのだ。
もしかすると出版しようとしているでっち上げ本の方がある意味、でっち上げかも分からない。
が、この際どっちが真実であるかは重要ではない。
なんといってもロンプラ対著者の対立の方がオモロイではないか。

ところで旅好きな私はロンプラを利用することはほとんどない。
その最大の原因はロンプラが英語で書かれていることにある。
何?あんた英語わかるやろ?ってか?
確かに私は英語が理解できないでもないが、私の英語はスクールで習ったものであったとしても、本来あくまでも飲み屋イングリッシュ(私が命名)であるため、パブや居酒屋などの飲み屋以外での実用には供さない部分も少なくないと思わないでもない。
しかし現実には飲み屋イングリッシュとも知らずに会社は私に海外出張を命じる。
そしてそれがまた機能するところが恐ろしい。
なんという世界なのだ。
中高大の10年間にも及ぶ正式の授業で習った英語よりも、飲み屋で覚えた英語の方が実用的であるという事実を日本の教育界はどのように考えているのか。
責任者に出てきてもらいたいものである。

ということで、話が逸れてしまったが、ロンプラは英語であるばかりでなく、地図やイラスト、写真が極端に少ないのでどうしても敬遠してしまうのだ。(最近日本語版も出版されるようになってきたが文字が多いことに変わりはない)

このロンプラに酷似した日本のガイドブックが「地球の歩き方」だ。
こちらはすでに「間違い多し。活用に要注意」というのが旅好き者の常識になっているので書かれ方もロンプラに似たり寄ったりなのかもわからない。
「サンフランシスコの公園がエエですよ、って書いてあったんで友達と一緒に行ったら皆変な目で見るんですよ。で、行ってみたらホモの集まる変態のメッカやったんです」
と得意先の若いGさんは憤慨していた。
こういうのは人伝えの情報を記事にした可能性があると疑わねばならないだろう。

ともかくロンプラや地球の歩き方を読んで海外旅行に夢を馳せる人も多いこの季節。
この記事はそれを書いた人も夢に思いを馳せながら書いた可能性があることに注意を払う必要を訴えているのかも分からない。
おお、怖わ。


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