28日(火)。わが家に来てから今日で1698日目を迎え、英国ではブレグジット党が首位に立ち、フランスではルペン党首が率いる極右国民連合が第1党の勢いで、イタリアでは極右政党「同盟」の得票率が第1党となった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
おい、ヨーロッパ連合のEC君 傷は深いぞ がっかりしろ なんて言ってる場合か!
昨日、夕食に「野菜たっぷりドライカレー」を作りました 夏のように暑い日は熱いカレーが一番です
昨日、神保町の岩波ホールでフレデリック・ワイズマン監督による2017年アメリカ映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(3時間25分)を観ました この映画は世界中の図書館員の憧れの的であるニューヨーク公共図書館の舞台裏を映し出したドキュメンタリーです ニューヨーク公共図書館は19世紀初頭に建てられた荘厳なボザール様式の建築物である本館、研究目的のために公開されている4つの研究図書館、地域に密着した88の分館に、合計6000万点ものコレクションを収蔵しています 単に本を貸し出すだけでなく、地域住民や研究者たちへの徹底的なサービスを行っています
10時15分上映開始のため早めに家を出て9時半には岩波ビルに着いたのですが、すでに1階の当日券売り場には列が出来ていて、開演時間には満席になりました 平日なのに凄い人気です
この映画は、図書館が一般向けに公開している講演会の模様から始まりますが、映画にしては長く写し出しています その後も、何人かの講師による講演や、文化人へのインタビューなどが映し出されます これは、ニューヨーク公共図書館が、単に本を貸し出すところでなく、講演活動等を通して市民の啓蒙活動も行っていることを強調していることが窺えます
「The NewYork Public Library」と名称に「パブリック(Public)」が入っていますが、運営母体は独立法人で、市や州からの公的資金と民間の寄付によって成り立ち、パブリックは「公立」の意味ではなく、誰にも開かれた「公共」の意味を持っています 映画では、図書館の運営に携わる人々の議論も映し出されますが、行政からの資金援助が減少傾向にある中で、紙の本かデジタル本か、ベストセラー的な”読まれる本”を多く仕入れるのか、より多くの人々に”読まれるべき本”に重点を置くのか、図書館に来るホームレスとどう向き合うべきか、といった悩みや課題が浮き彫りにされます これはどこの国の図書館にも共通する問題ではないかと思います
特に印象に残ったのは、地域に密着した分館で開催されている「子どもへの読み聞かせ活動」です 地域のボランティアが図書館で地元の子どもたちに絵本を読み聞かせる活動ですが、両親とも働いていて子どもとの接触が少ない状況の中で、こうした地道な活動は図書館好きを増やし、”将来の読者”を育てることになるでしょう これは新聞界で言えば、「Newspaper in Education」(NIE:教育に新聞を)に通じる活動です
大統領は知性のかけらもないトランプだけど、アメリカには「知の殿堂 ニューヨーク公共図書館」がある まだまだアメリカの民主主義を信じて良いかも知れません
途中10分間の休憩が入りますが、3時間25分の上映は、クラシックで言えばワーグナーの楽劇並みの長さです それなりの覚悟を持って観た方が良いと思います
エンドロールで チェンバロの独奏によりJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」のテーマ(アリア)が流れますが、「知の殿堂 ニューヨーク公共図書館=エクス・リブリス」を 静かに讃えているかのようでした
当日は帰る時に、次の回を観る人たちが並んでいました。
あせることはないと思いますが、土日は避けた方が良いと思います
映画「ニューヨーク公共図書館」ご覧になったのですね!
上映時間に考えてしまいますが、某映画評論家は、これを見ずして死ねるか、、くらい高評価をつけていました。平日、午前中満席とは!ますますココロして見に行かないと。