26日(水)。わが家に来てから今日で1975日目を迎え、トランプ米大統領は24日、新型コロナウイルスへの対処について「米国はうまく制御できている」とツイッターに投稿した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
アメリカで1万5千人以上が死亡したって 本当にインフルエンザだけが原因なの?
昨日、夕食に「餃子」を焼きました いっぺんに24個焼いたので焼きムラが出来てしまいましたが、味は美味しかったから良しとします
昨日朝9時半頃、巣鴨駅近くの大手薬局チェーンの前を通ったら50メートル近くの行列が出来ていました 新型コロナウイルス対策のためのマスクを求める人たちの列です。行列は日を追うごとに長くなっているようです
この問題に関して、22日付朝日夕刊は次のように報道しています
「日本感染症学会と日本環境感染学会は21日、市民向けの注意点を発表した。①電車やバスでつり革や手すりなどに触ったら、鼻や口、目などを触らない、②会社や学校、自宅に着いてから手洗いをしっかりする、③時差通勤やテレワークを活用する、④37.5度以上の発熱やせき、倦怠感があるときは会社や学校はなるべく休んで自宅で安静にし マスクを付けるーなどを挙げた」
また 昨日の朝日新聞朝刊によると、日本で確認された感染者総数は851人で、そのうち国内での感染が146人、クルーズ船が692人、チャーター便が15人、検疫や搬送の関係者8人(24日午後11時現在)となっています。つまり、クルーズ船が圧倒的多数を占めているのが実態です
そうした中、政府は25日、新型コロナウイルスによる肺炎に関する基本方針を公表しました 「これから1~2週間が感染の急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」であるとの認識のもと、「対面で長時間会話するのを避けたり、風邪や発熱があっても症状が軽い場合はいきなり医療機関を受診するのではなく、外出を避けて自宅療養したりすること」等を求めています
こうした状況下で、われわれ一般市民は正しい知識を身に着けることが大切です 2月22日付朝日新聞朝刊の「オピニオン&フォーラム」欄は、「マスク依存社会」のテーマにより3人の識者の見解を掲載しています。そのうち、医療関係者を代表して血液内科の専門医・久住英二氏が「元気な人の予防なら不要」という見解を述べています。超訳すると
「日本では『予防策』のためのマスク着用が、2009年の新型インフルエンザ流行や花粉症対策などで広まった。新型コロナウイルスの感染拡大で、いまや公共の場でマスクをつけていないと逆に注目され、『非常識』と思われてしまいそうだ しかし通常のマスクには、感染症から身を守る効果はあまりない 構造上どうしても隙間ができるし、直径30マイクロメートルの花粉の侵入は防げても、0.1ミクロンの新型コロナウイルスは通してしまう 気密性が非常に高い『N95マスク』もそうだ。また、ウイルスは鼻、口だけでなく目からも入る マスクをしていてもゴーグルをつけなくては『頭隠して尻隠さず』となる。つまり、マスクは予防策ではない 自分の病原体を他人に感染させないための道具で、元気な人は基本的につける必要はない。一般のマスクでもウイルスのついた唾液は捉えられるので、せきや熱などの症状がある人がつければ、感染予防の効果はある。そのマスクは病原体だらけで、むしろ『感染源』なので何度も使用せず1度外したら捨てるべきだ。欧米では本来の使い方が普及しているせいか、『マスクをつけている人=病人』という認識だ 感染症の予防は手洗いが基本だが、マスクをつけている人が どれだけ正しい手洗いを実践しているだろうか。マスクが単なる『健康に気を使っています』というポーズに終わっている 『マスクをつけているから大丈夫』という安心感から、科学的に根拠のある予防策をとらない社会では、感染は広がる一方だ」(以上 下線部分はtora)
一方、新型コロナウイルスの感染拡大をよそに、全国的にコンサートはほぼ予定通り開かれています 大阪交響楽団はホームページで一部のコンサートを中止すると告知していますが、定期演奏会ではないようです 東京都内に限って言えば、在京オーケストラの定期演奏会のほかに、現在「2020都民芸術フェスティバル」が池袋の東京芸術劇場(オーケストラ)と東京文化会館小ホール(室内楽)で進行中です オーケストラでは3月24日の新日本フィルの公演まで5公演が、室内楽では今夜の「シューベルト」と3月10日の「ベートーヴェン」が残っています
それと並行して、3月13日のリッカルド・ムーティ指揮によるベルディ「マクベス」を皮切りに、「東京・春・音楽祭 2020」が東京文化会館を中心に始まり、4月18日のプッチーニ「三部作」まで続きます
その後は5月2日から4日まで「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」が東京国際フォーラムを中心に開催されます 新型コロナウイルスの感染拡大とコンサートとの関係は、現段階においては この辺までを視野に入れて考えなければならないと思います
私の今後のコンサートの予定は、2月が本日を含めて残り3公演、3月が23公演、4月が17公演となっています また、この間METライブビューイングのオペラ映像を2本観る予定です
新型コロナウイルスによる感染が拡大する中、コンサートに行くか 控えるかについては誰もが迷うところではないかと思います 私は、上にご紹介した様々な情報を総合的に勘案した結果、「主催者側がコンサートを中止または延期すると発表しない限り、聴きに行く」という方針を固めました そのためには、専門家の指摘のとおり、①電車やバスでつり革や手すりなどに触ったら、鼻や口、目などを触らない、②コンサート会場や自宅に着いたら手洗いをしっかりするーの2点を徹底したいと思います マスクについては、専門家の指摘もあるので、これまで通り、薬局の行列に並ぶこともないし、気休めのための着用もしないこととします 幸いサラリーマンではなく 満員電車に乗ることはほとんどないので 問題はないと思います
なお これに関連して、各コンサートホールには、サントリーホールのように、入口で手をアルコール消毒することが出来るよう 必要な措置を講じていただきたいと思います
「コンサートに行くか控えるか」については、自分自身に加えて家族のことも考慮しなければならないことは言うまでもありません もし私が未成年の扶養家族や介護すべき老人などを抱えている身であればコンサート通いを控える確率は高いと思います あくまでも それぞれの立場によって対応を判断すべきだと思います
井岡瞬著「もしも俺たちが天使なら」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 井岡瞬は1960年東京都生まれ。日本大学法学部卒。広告会社勤務中の2005年、「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞してデビュー 著書にこのブログでもご紹介した「悪寒」「桜の花が散る前に」をはじめ「乙霧村の七人」「痣(あざ)」「代償」などがあります
主人公は3人。セレブからしか金を獲らない詐欺師・谷川、有閑マダムのヒモで喧嘩がめっぽう強いイケメン・松岡、不始末で警察を追われた元刑事・染井です 物語は染井が柄の悪い若者たちからオヤジ狩りに遭っているところに松岡が現われ助太刀をするが、それを物陰から谷川が密かに見ていたシーンから始まります そして、松岡の前に一人の美しい女性が現われ「家に棲みついた怪しい男に実家のブドウ農園が乗っ取られそうだから助けてほしい」と言う。彼女は松岡の血のつながりのない妹だった ひょんなことから知り合いになった3人は、山梨の松岡の実家・ブドウ農園に乗り込むことになる。そして、表面的には真面目だが内心何を考えているか分からない怪しい男・青木を問い詰める。谷川は彼の背後に関西を拠点にした詐欺師集団「クロモズ」の陰を見る 谷川は同じ詐欺師として青木に頭脳戦を仕掛ける。果たしてブドウ園は乗っ取りから逃れられるのか
谷川にしても染井にしても、松岡一家を助けるために山梨まで行く義理はないのに、なぜか一緒についていくところや、3人は必ずしもお互いを信頼しているわけではなく、疑心暗鬼になりながら共通の敵に対峙するところが、この小説の面白いところだと思います 3人の中では(詐欺師らしく)いつも感情に流されず、冷静に物事を考え、行動に移し、最終的には問題を丸く収める谷川が魅力的です
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