人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル室内楽シリーズ第150回公演でブラームス「ピアノ四重奏曲第3番」&「ピアノ五重奏曲ヘ短調」を聴く ~ ビルマン聡平、田村安紗美、濱本実加、飯島哲蔵、岸美奈子

2022年06月17日 07時20分53秒 | 日記

17日(金)。わが家に来てから今日で2714日目を迎え、北朝鮮メディアは16日、南西部の黄海南道海州市と周辺で「急性腸内性感染症」が発生し、金正恩朝鮮労働党総書記が 感染が疑われる人の隔離と治療、消毒の徹底を指示したと報じたが、党機関紙・労働新聞は16日、金正恩氏が患者の治療用にと自宅の置き薬を党の海州市委員会へ託したとし、薬を手にした李雪主夫人と言葉を交わす場面の写真を掲載したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「自宅の置き薬」って有効期限切れってことないよね 富山の置き薬の方が良くね?

 

         

 

昨日、夕食に「イサキの塩焼き」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました イサキは今が旬で、脂がのっていて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル室内楽シリーズ「ブラームスの室内楽 ~ チェロ・飯島哲蔵プロデュース編」を聴きました   プログラムは①ブラームス「ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 作品60」、②同「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34」です    演奏はヴァイオリン=ビルマン聡平、田村安紗美、ヴィオラ=濱本実加、チェロ=飯島哲蔵、ピアノ=岸美奈子です

ゲストの岸美奈子さんは東京藝大在学中にモスクワ音楽院に留学。内外のピアノコンクールで入賞し、王子ホール等でリサイタルを開いています

 

     

 

この日もチケットが完売ということで、最近の室内楽シリーズは絶好調です しかも若い聴衆もちらほらと見られます。すごく良いことだと思います

公演に先立って今回の仕掛け人・飯島氏によるプレトークがありました 幼い頃、母親がロストロポーヴィチの演奏するブラームスのチェロ・ソナタのCDをかけていたので、自然とブラームスの音楽が沁みついたとのことです その後、簡単な曲目解説をして約8分で切り上げましたが、若干短か過ぎるきらいがあったものの、トーク自体は良かったと思います

実は、このコンサートを聴くに当たり、CDで予習しておいたのですが、聴きながら「飯島氏はこの楽章が弾きたいためにこの曲を選曲したんだな」と直感しました それは第1曲の第3楽章です

さてその第1曲目のブラームス「ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 作品60」が演奏されます この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1855年に作曲(1873~74年改訂)、1875年にハイデルベルクで初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります

ビルマン聡平、濱本実加、飯島哲蔵、岸美奈子の4人が入場し、第1楽章の演奏に入ります ブラームスのクララ・シューマンへのやるせない想いが伝わってきます 第2楽章は勢いがありパッションを感じます 第3楽章「アンダンテ」こそ私が予習で直感した音楽です ピアノ伴奏に乗せて奏でられる飯島のチェロが、ブラームスのクララへの秘めた想いを切々とい歌い上げます 何と優しくナイーブな音楽だろうか 第4楽章は一転、速いパッセージでピアノがベートーヴェンの運命の動機を奏でる中、弦楽器がほの暗いメロディーを奏でます よく考えてみたら、運命交響曲もハ短調だし、この曲もハ短調です まるでブラームスとクララとの実らない運命を象徴するかのようです

ヴァイオリンのビルマン聡平をはじめ、集中力に満ちた素晴らしい演奏でした

 

     

 

プログラム後半はブラームス「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34」です この曲は1862年から64年にかけて作曲、1868年にパリで初演されました 本作はもともと弦楽五重奏曲として作曲されましたが、評判がいまいちだったため2台のピアノ用に作り替え、その後、ピアノ五重奏曲として完成しました ブラームスの執念を感じます 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・ウン・ポコ・アダージョ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:ポコ・ソステヌート ~ アレグロ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

前半の4人に第2ヴァイオリンの田村安紗美が加わり第1楽章に入ります 重厚な響きにより情熱的な演奏が展開します 第2楽章のどこか儚げな音楽は何かへの憧れのように感じます 第1ヴァイオリンとチェロが良く歌います 第3楽章は一転、力強く推進力に満ちた音楽が繰り広げられます ピアノと弦楽合奏とのアンサンブルが素晴らしい 第4楽章は後半のアレグロ部分に入ると、ピアノと弦楽との丁々発止のやり取りが高速演奏で展開し、熱いフィナーレを迎えます

満場の拍手に5人は、ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」から第4楽章「ジプシー・ロンド(プレスト)」をアグレッシブに演奏、再び大きな拍手を浴びました

この日の演奏を聴いて思ったのは、室内楽シリーズは首席奏者が一人入ると演奏が引き締まる、ということです 今回はビルマン聡平ですが、やっぱり巧いし、首席奏者だけのことはあると思いました 彼に引っ張られる形で、仕掛け人の飯島氏も、ヴァイオリンの田村さんも、ヴィオラの濱本さんも存分に実力が発揮できたと思います また、臨時に呼ばれたピアノの岸美奈子さんの演奏の素晴らしさは特筆に値します

もう一つ思ったのは、新日本フィルの弦楽奏者のレヴェルは、室内楽の演奏を重ねるごとに着実に上がっているということです

 

     

コメント
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