人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

飯守泰次郎 ✕ 東京シティ・フィルのシューマン「交響曲第4番」公開リハーサルを見学する / 反田恭平設立の「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」は安泰か? ~ スポンサーのDMG森精機がロシア撤退

2022年06月10日 07時19分38秒 | 日記

10日(金)。昨日の朝日新聞朝刊 経済面に「DMG森精機、ロシア撤退 現地270人解雇 日系大手メーカー初」という見出しの記事が載っていました DMG森精機といえば、ピアニスト反田恭平が設立した株式会社組織の「ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)」のスポンサーです 記事を超略すると次の通りです

「ロシアによるウクライナ侵攻を受け、工作機械大手のDMG森精機はロシア事業から撤退した ロシア西部ウリヤノフスクの組み立て工場を閉じ、従業員約200人を解雇した モスクワにある販売・サービス拠点の約70人も解雇した ロシアからの完全撤退が明らかになるのは、日系大手メーカーで初めて。工作機械は兵器生産に転用される恐れもあるため、国際的に厳しい規制や輸出管理の対象になっている 森社長は『日本やドイツ、米国など各国政府の意向通りにしないといけない。一企業としてはルールに従うしかない』と語った。ロシアでの2021年度の売上高は約80億円で全体の2%程度。同社広報は『影響は軽微となる見込み』としている

この記事からみると、JNOの運営には大きな支障は出ないようにみえますが、森社長のJNOに対する考えはどうなのでしょうか? 部外者のわれわれとしては、森社長と反田氏との信頼関係の中で、若い演奏家たちが安心して活躍できるように、引き続きDMG森精機がJNOを支援していくことを祈るばかりです

ということで、わが家に来てから今日で2707日目を迎え、毎年6月に実施されてきたロシアのプーチン大統領と国民の直接対話について、クレムリンは当初、今月15日から18日の間に行うとしていたが、大統領府のべスコフ報道官は「直接対話は今月は開催できない」と発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ウクライナに侵略してから3か月も経つのに 誇るべき戦果がない弱い軍隊だからね

 

         

 

昨日、夕食に「豚肉のスタミナ焼き鳥風」「生野菜サラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました 「豚肉~」は豚肉に塩コショウを振って、ニンニクの微塵切りとシソの葉を挟んで、醤油・砂糖・酒のタレで焼いてあります。豚肉とシソは相性が良いですね

 

     

 

         

 

昨日正午からティアラこうとうで東京シティ・フィルの公開リハーサルを初めて見学しました   ほとんどのオーケストラは寄付をした特典として公開リハーサルの見学を実施していますが、東京シティ・フィルはそのような条件はありません 定期会員である必要はなく、事前に申し込みしても良し、しなくても良しです 開かれた東京シティ・フィルですね

 

     

 

この日の公開リハーサルは当初シューマン「交響曲第3番」と発表されていましたが、急きょ同「交響曲第4番」に変更となりました どうやらこの公開リハーサルは江東区の運営財団「ティアラこうとう」が主催しているようで、開演前のあいさつや注意事項のアナウンスはシティ・フィルの事務局ではなく運営財団の担当者が行っていました 新日本フィルの場合は楽団の事務局が行っており、それに比べると珍しいと思いました 江東区の文化推進活動のPRの一環という位置づけでしょうか

会場は市松模様配置ですが、結構な人数の聴衆が詰めかけており、100人以上入っているのではないかと思われます

弦楽器の配置は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつものシティ・フィルの並び。コンマスは戸澤哲夫です

「交響曲第4番 ニ短調 作品120」はロベルト・シューマン(1810-1856)が1841年に作曲(1851年に改訂)、1841年にライプツィヒで初演されました 第1楽章「かなりゆっくりと」、第2楽章「ロマンツェ:かなりゆっくりと」、第3楽章「スケルツォ:生き生きと」、第4楽章「ゆっくりと」の4楽章から成ります

 

     

 

チューニング中に、普段着姿の飯守泰次郎氏が指揮研究員に付き添われて登場、例によって両手を挙げて聴衆に応えます 飯守氏が指揮台に上り、指揮研究員はすぐ右脇下の椅子で楽譜を携えてスタンバイします

指揮台上の飯守氏が楽員に簡単に挨拶をして演奏に入りますが、彼はどうやらピンマイクを着用しているようで、声がよく聴こえます しかし、残念ながら内容はよく聴き取れません 飯守氏はしばらくして演奏を止め、再度やり直しをします しかし、これは最初だけで、第1楽章から第2楽章、そして第3楽章まで続けて演奏しました 飯守氏は最初は立って指揮をしていましたが、そのうち指揮台上の椅子に座って指揮をとりました その後、指揮研究員の指摘によって第3楽章のフィナーレが再度演奏され、続けて第4楽章が演奏されました 一通りおさらいが終わると第1楽章の冒頭に戻ってリハーサルを重ねました ここでちょうど1時間が経って終了しました

リハーサルを見ていて面白かったのは、飯守氏ほどの大ベテランなら誰の指摘もアドヴァイスも受けずに演奏を進めていくものと思っていたのが、指揮研究員の指摘を受けて、やり直しするシーンが何度かあったことです 飯守氏は”聞く耳”を持つ指揮者なのでしょう

全体を聴き終わって、本番はかなり期待できそうだと思いました

11日(土)14時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる本番はシューマン「交響曲第3番」と「交響曲第4番」が演奏されます チケットは完売だそうです

 

     

 

なお、次回の公開リハーサルは7月8日(金)で、高関健氏の指揮によりバルトーク「舞踏組曲」が演奏されます

会場の「ティアラこうとう」は都営地下鉄新宿線、東京メトロ半蔵門線「住吉」駅A4出口徒歩4分です

 

     

 

2022年度の公開リハーサルの日程は下のチラシの通りです 入場無料です。一度見学してみてはいかがでしょうか

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする