人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

セバスティアン・ヴァイグレ ✕ 読売日響でシュテファン「管弦楽のための音楽」、ブルックナー「交響曲第7番」を聴く ~ 読響 第618回定期演奏会

2022年06月22日 07時20分38秒 | 日記

22日(水)。昨日午後、池袋の豊島健康診査センターで肺がん検診を受診してきました 今回は胸部X線検査に加え胸部CT検査もありましたが、15分もかかりませんでした 本当は、毎年異常なしだし、現在も自覚症状がないので受診しなくてもよいのですが、無料(区の負担)なので受診しました

ということで、わが家に来てから今日で2719日目を迎え、中国やロシアの海軍艦隊が6月中旬、日本列島を周回するような動きを相次いでみせており、日米に対する牽制を狙った中露の共同行動の可能性もあり、海上自衛隊が警戒監視を続けている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     覇権主義国家同士が手を組んで日本を脅しにかかっている 無法者は始末に負えない

 

         

 

昨日、夕食に「青椒肉絲」「生野菜サラダ」「冷奴」「ジャガイモの味噌汁」を作りました 「チンジャオロースー」は若干しょっぱくなりました 多分オイスターソースが多めだったからだと思います。次回の反省材料にします

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで「読売日響 第618回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ルディ・シュテファン「管弦楽のための音楽」、②ブルックナー「交響曲第7番ホ長調WAB107」(ノヴァーク版)です 指揮は読響常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレです

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは小森谷巧ですが、弦の最前列は長原幸太、瀧村依里、富岡廉太郎、遠藤真理、柳瀬省太、鈴木泰浩といった首席を揃えており、盤石のヴァイグレ・シフトを敷きます 面白いのはトランペットが下手、ホルンが上手にスタンバイしていることです

1曲目はシュテファン「管弦楽のための音楽」です この曲はドイツ生まれのルディ・シュテファン(1887ー1915)が1912年に作曲した作品です 彼は第一次世界大戦で東部戦線に派兵され28歳の若さで戦死しました

ヴァイグレが登場し、さっそく演奏に入ります 音楽評論家・江藤光紀氏のプログラムノートによると、この曲は「暗鬱な気分が葛藤や夢幻の境地を経て解放へと向かうプロセスを、主要主題を緊密に結び付けながら描いている」という内容です そういう流れを頭に入れて聴いていると、確かにそういう組み立てになっているな、と思います 曲想としては、後期ロマン派のリヒャルト・シュトラウスのテイストが感じられ、ロマン的でドラマティックな作品です オーボエの金子亜未、チェロの遠藤真理の演奏が際立っていました

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第7番ホ長調WAB107」(ノヴァーク版)です この曲はアントン・ブルックナー(1824ー1896)が1881年から83年にかけて作曲、1884年12月30日にライプツィヒで初演され、バイエルン国王ルートヴィヒ2世に献呈されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ:極めて荘厳に、極めて遅く」、第3楽章「スケルツォ:極めて速く」、第4楽章「フィナーレ:動きをもって、しかし速すぎないように」の4楽章から成ります

ヴァイグレの指揮で第1楽章に入ります 冒頭のチェロのアンサンブルが素晴らしい そして、トランペット、トロンボーン、ホルンといった金管のふくよかな響きが心地よく響きます 第2楽章は尊敬していたワーグナーへの追悼の意味が込められていますが、今回の演奏は「悲惨な紛争の犠牲者と、6月10日に死去した読響チェロ奏者への追悼の思いを込めて」演奏されました ワグネルチューバ、チューバ、トロンボーン、ホルンが重厚な音楽で追悼の音楽を奏でます 分厚い弦楽アンサンブルによる渾身の演奏が心を打ちます 第3楽章では一転、軽快なテンポによるホルンと弦楽器との掛け合いが楽しく聴けました 第4楽章では、ワグネルチューバ、チューバ、ホルン、バストロンボーンの重厚な演奏と切れ込み鋭い弦楽器の演奏が光り、木管、打楽器を含めた総力で、音の大伽藍を築き上げました

満場の拍手がヴァイグレと読響の面々に押し寄せ、カーテンコールが繰り返されました ヴァイグレは新型コロナ真っ只中の2020年12月から翌年2月まで3か月にわたり日本に留まり、読響の演奏会を中心に指揮活動を展開しました こうしたことが楽団員との絆を深めたことは容易に想像がつくし、聴衆のわれわれも「頼もしい常任指揮者」というイメージを抱きます

1961年ベルリン生まれ。ベルリン国立歌劇場管弦楽団のホルン奏者から指揮者に転じ、2008年からフランクフルト歌劇場の音楽総監督を務めるヴァイグレですが、今後ますます読響との絆を深め、名演を残してくれると思います

 

     

     

コメント
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