14日(月)。わが家に来てから今日で2347日目を迎え、香港で逃亡犯条例改正案に反対する未許可デモを組織するなどした罪で禁固10か月の実刑判決を受けた民主活動家周庭(アグネス・チョウ)氏が12日、刑期を終え出所したが、表情は硬く無言のままだった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
体制批判すれば刑事訴追される恐れがあるので発言できない 言論の自由はどこに
東京交響楽団から「第691回定期演奏会(6/26)出演者変更のお知らせ」が届きました それによると、指揮者のベルトラン・ビリーとハープのグザヴィエ・エ・ドゥ・メストレは、新型コロナに係る入国制限により出演できなくなったため、代わりに飯守泰次郎(指揮)、吉野直子(ハープ)が出演することになった、としています なお、プログラムは①ライネッケ「ハープ協奏曲ホ短調」、②ブルックナー「交響曲第7番ホ長調」で変更ないが、ブルックナーはノヴァーク版(2003年改訂新版)からノヴァーク版(1954年版)に変更になるとしています ブルックナー・ヲタクにとっては大きな問題かもしれませんが、私は単なるブルックナー好きに過ぎないので気にしません 第一、どこがどう変わっているかなど分かろうはずがありません
東京シティ・フィルから「定期会員特典グッズ」としてエコバッグが届きました
現在、ミューザ川崎からもらったエコバッグを使っていますが、大きさはほぼ同じです 使わなければ意味がないので、両方を使い分けたいと思います
みうらじゅん ✕ リリー・フランキー「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」(新潮文庫)を読み終わりました みうらじゅん は1958年京都市生まれ。イラストレーター他。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。1997年に造語「マイブーム」が新語・流行語大賞に選定される リリー・フランキーは1963年福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒。イラストレーター、文筆家、俳優、作詞・作曲家他。「東京タワー ーオカンとボクと、時々、オトンー」で2006年本屋大賞を受賞
本書の「序文」に次のように書かれています
2010年春。当時、四谷にあったみうらじゅんの自宅に遊びに来ていたリリー・フランキー。夕陽を眺めながら縁側でタバコをくゆらせる二人
みうら「・・・あのさ、最近、気づいたんだけど、どうやら人間っていつか死ぬってね」
リリー「どうやらね、死ぬっつーじゃないですか?」
みうら「うん、どうやら死ぬっつーね」
そのまま深夜まで、人生にまつわるさまざまなことについて、とめどなく語り合った・・・この対談集は、その日の気持ちの昂ぶりを記録しておきたいという二人の強い要望から始まった 都内の居酒屋から箱根の旅館まで、幾度もの対談に臨んだ 対談を終え、原稿化作業の最中に東日本大震災が発生。多くの日本人がそれまでの自分たちの価値観に疑いや不安を抱いた しかし、彼らの価値観はブレず、その言葉は、さらに10年後の今、新型コロナウイルスという、かつてない危機に直面してもなお色あせない 理由は、二人が「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか?」と、その人生を「逆算」して捉えているから
二人の結論が上記の言葉に集約されているように思います
さて、本書は次の4章から構成されています
第1章「人生」にまつわること・・・「不安とは?」「満足とは?」「知識とは?」「それで結局、人生とは?」など。
第2章「人間関係」にまつわること・・・「結婚・離婚・浮気とは?」「親子とは?」「友情とは?」「それで結局、人間とは?」など。
第3章「仕事」にまつわること・・・「やりがいとは?」「自己表現とは?」「嫉妬とは?」「それで結局、仕事とは?」など。
第4章「生と死」にまつわること・・・「病気・健康・自殺とは?」「生きざま・死にざまとは?」「若さと老いとは?」など。
本書は人生の達人による格言の宝庫です 以下に思い付いたままご紹介します
①「お金とは?」
みうら:お金を稼ぐ才能があっても、使う才能がないと。「いかにうまく使うか」が一番大事
リリー:義理と金は誰かのためにうまく使ってこそ意味がある
②「知識とは?」
みうら:悩みを解消するための道具なのだから、応用できないと意味がない
リリー:知識が自分たちの可能性を邪魔することもあると、知っておいた方がいい
③「噂と嘘とは?」
みうら:男はその場しのぎの嘘が多いけど、女の嘘は用意周到だったりする
リリー:噂話が好きな人ほど、自分のことを言われると、怒る
④「それで結局、人間とは?」
みうら:「人間とは?」を考えることは、暇つぶしのひとつでしかない
リリー:生活に不満のない貴族が考えることで、今みたいな時代には考えるだけで危険
⑤「生きざま・死にざまとは?」
みうら:人は生まれた瞬間に余生が始まる。「死ぬために生きる」のではなく、「死ぬまで生きる」だけ
リリー:死んだら全部チャラなんだとしたら、もう怖いものはない
⑥「若さと老いとは?」
みうら:スゴいヤツは、年齢を気にさせない。つまり、若さと老いとは無意味な感覚
リリー:年をとるのも嫌だが、若返るのはもっと嫌なこと。20代のときの思考を思い出すと、頭をかきむしりたくなる
⑦「命とは?」
みうら:人間だけが、いつか死ぬことを自覚している。その状態は、まさに「苦行」
リリー:死への恐怖より、生きていられる時間の足りなさへの恐怖の方が大きい
流石に人生の達人の言葉の数々です 私も本書を読んで、今までの考え方を改めようと思った「格言」がいくつかありました 一番考えさせられたのは、「いつか死ぬ」人生を「死ぬまで生きる」のに、どれくらいの時間が残されているのか、ということです 遺伝から考えた場合、両親が何歳で亡くなったかが、あと何年くらい生きられるかの一つの目安になると思います 問題は、残された「その間」に何をやるかです 人はそれぞれの人生の過程において、その時々でやるべきことがあり、住宅取得、子どもの教育など その都度 最良と思われる選択をした上で投資をしてきたはずです 住宅ローンの返済も終え、子供たちも大学・大学院を卒業・修了し就職している現在、私は自分自身に投資をしています 毎日のようにコンサートに通い、映画を観て、本を読んでいるのはすべて自分自身への投資です それだけでは時間を消費しているに過ぎないので、少しでも他の人の参考になればとブログに感想を書いて発信しているのです 2人の達人の「お金の使い方」に関する考え方は非常に参考になりました 「死ぬまで生きる」時間がどのくらい残されているかは”神のみぞ知る”ですが、これからも気力と体力が続く限り、賢いお金の使い方も視野に入れながら、コンサートを聴いて、映画を観て、本を読んで、ブログにアップしていこうと思います