人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

尾高忠明 ✕ 上原彩子 ✕ 東京フィルでラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」、同「交響曲第2番」を聴く ~ 東フィル第954回定期演奏会 / 読響「三大協奏曲」のチケットを取る

2021年06月19日 07時19分54秒 | 日記

19日(土)。わが家に来てから今日で2352日目を迎え、北朝鮮の金正恩総書記は17日、開会中の朝鮮労働党中央委員会総会で、バイデン米政権の新しい北朝鮮政策を踏まえた戦略について「平和的な環境と国家の安全を保証するには、対話にも対決にも全て準備しなければならない」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     バイデンはトランプと違って 独裁者じゃないから お友だちにはなれないと思うよ

 

         

 

昨日、夕食に「肉じゃが」「生野菜と海藻のサラダ」「豆腐とワカメの味噌汁」を作りました 「肉じゃが」は調味料の加減が難しいですね 醤油、味醂、砂糖、酒のちょっとの加減で しょっぱくなったり 甘くなったりします   残念ながら まだ安定した味を出すまでに至っていません 経験を積み重ねるしかないと思います

 

     

 

         

 

昨日は、毎夏恒例の読響「三大協奏曲」&「三大交響曲」の読響会員先行発売日だったので早速チケットを取りました

「三大協奏曲」公演は8月14日(土)14時から東京芸術劇場で開かれます プログラムと出演者は①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」(Vn:石上真由子)、②ドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調」(Vc:北村陽)、③チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調」(P:角野隼斗)。バックは小林資典 指揮 読売日本交響楽団です     ピアノ独奏の角野隼斗は、 Kiriokaさんが YouTube の動画で Cateen という名前で演奏して話題になっているピアニストだと教えてくれたので、Kirioka さんをお誘いすることにしました

初めて聴く若い人ばかりなので、楽しみです

 

     

 

「三大交響曲」公演は8月18日(水)18時30分から東京芸術劇場で開かれます プログラムと出演者は①シューベルト「交響曲第7番ロ短調”未完成”」、②ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調”運命”」、③ドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調”新世界から”」で、演奏はドイツの歌劇場で活躍する小林資典 指揮 読売日本交響楽団です

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで東京フィル「第954回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」、「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です

 

     

 

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び 舞台中央にグランドピアノがスタンバイしています。コンマスは近藤薫です

1曲目はラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873‐1943)が、パガニーニ「24の奇想曲」の第24曲(イ短調)をテーマとして1934年に作曲、同年11月7日にレオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団により初演された ピアノとオーケストラのための作品です 「狂詩曲」となっていますが、実際には序奏、主題と24の変奏から成る「変奏曲」です

一柳登美子さんのプログラムノートに、「第7変奏で現れた『ディエス・イレ』が力強く主張する第10変奏曲までが『急』の第1部、第11変奏から甘美な抒情が頂点に達する有名な第18変奏までが『緩』の第2部、第19変奏で唐突に『急』の第3部へ移り、最後の第24変奏のコーダで『ディエス・イレ』の全奏が高らかに謳われた後、曲はあっけなく終わる」と解説されています   この曲が全体的に急ー緩ー急の3部構成で成り立っていることを初めて知りました    プログラムノートはこういうことを書いて欲しいと思います

上原彩子が上が黒、下が白と黒の横ストライプのエレガントな衣装で登場、尾高の指揮で演奏に入ります    上原はいとも鮮やかにそれぞれの変奏を色彩感豊かに表現していきますが、この曲を聴きながらいつも思うのは、第17変奏までは第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」までの前奏曲に過ぎないと感じることです    それほど第18変奏はロマンティシズムの極致とでも言うべき音楽だということです    この辺は指揮の尾高も心得ていて、ピアノを立てつつオケを煽り立てます 第19変奏で曲想がガラリと変わりますが、確かなテクニックに裏づけられた上原の演奏は完璧です

満場の拍手に上原は、ラフマニノフ「10の前奏曲作品23」から第4曲(ニ長調)をしみじみと演奏、聴衆のクールダウンを図りました

 

     

 

プログラム後半はラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です この曲は1907年に作曲、翌1908年1月26日にペテルブルクのマリインスキー劇場で作曲者自身の指揮により初演されました 第1楽章「ラルゴ ~ アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

尾高の指揮で第1楽章が低弦の演奏で開始されますが、このメロディーはこの曲全体を支配します 中間部でのイングリッシュホルン(コーラングレ)の抒情的な演奏が印象に残りました 第2楽章のスケルツォでは、何と言っても高橋臣宣率いるホルン・セクションの演奏が素晴らしい 第3楽章「アダージョ」はこの曲のハイライトです 冒頭の独奏クラリネットの演奏が素晴らしい そしてイングリッシュホルンの抒情的な演奏が冴えています さらに弦楽セクションの渾身の演奏が華を添えます 第4楽章は一転、夢から目を覚ましたような色彩感豊かな演奏が繰り広げられます 尾高は速めのテンポで演奏を進め、高揚感の中でクライマックスを迎えます

満場の拍手が尾高と東京フィルに送られ、カーテンコールが繰り返されました

ところで、この曲には忘れられない思い出があります 何年か前の「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」でドミトリー・リス指揮ウラル・フィルにより、初めて生演奏でこの曲を聴いた時、この作品の本当の素晴らしさが分かりました とてつもなくスケールの大きな演奏で、やっぱり広大な土地を持つロシアの音楽はスケール感が大事だな、と思ったものです

 

     

コメント
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