人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイング「セヴィリアの理髪師」を観る 〜 フアン・ディエゴ・フローレス、ジョイス・ディドナート、ペーター・マッテイなど最高の歌手陣による最高のパフォーマンス!

2021年06月23日 07時09分42秒 | 日記

23日(水)。わが家に来てから今日で2356日目を迎え、各国の外交官車両による駐車違反が多発している問題で、駐車違反金を支払わないまま、5年の時効を迎えた「踏み倒し」の件数はロシアが最多(18年度は1140件)で、2番目の中国(482件)の2倍以上だった  というニュースを観て感想を述べるモコタロです

 

     

     やっぱり独裁主義国家は 他国の領土でも無法行為を平然とやる点では共通してるな

 

         

 

昨日、夕食に「鮭の塩焼き」「タコの山掛け」「生野菜サラダ」「冷奴」「エノキダケの味噌汁」を作りました 「タコの山掛け」については、娘から「タコと山芋は別にしてほしい」と言われました 皆さん、「タコの山掛け」はあり得ないですか

 

     

 

         

 

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」を観ました これは2007年3月24日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です 出演はアルマヴィーヴァ伯爵=フアン・ディエゴ・フローレス、ロジーナ=ジョイス・ディドナート、フィガロ=ペーター・マッテイ、バルトロ=ジョン・デル・カルロ、ドン・バジリオ=ジョン・レリエ。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、指揮=マウリツィオ・ベニーニ、演出=バートレット・シャーです

私がこの公演のライブビューイングを観るのは今回で5回目だと思います METは2014年11月22日収録の同じ演出による「セヴィリアの理髪師」もライブビューイングとして上映していますが(伯爵=ローレンス・ブラウンリー、ロジーナ=イザベル・レナード他)、毎年のようにアンコール上映されてきたのは2007年収録の本公演です それほど繰り返しに耐えうる素晴らしい公演だということです 上映時間は休憩と出演者へのインタビュー等を含めて3時間25分ですが、何度観ても飽きません

今回の上映では最初にアルマヴィーヴァ伯爵を歌ったフアン・ディエゴ・フローレスと、ロジーナを歌ったジョイス・ディドナートが日本の観衆に向けてビデオメッセージを寄せてくれました 2人とも「あれから14年も経ってしまったが、アンコール上映の形で日本の皆さんに再び観ていただけることを嬉しく思う お楽しみいただきたい」と挨拶しました

 

     

 

アルマヴィーヴァ伯爵は、プラドの街でたまたま見かけたロジーナに一目ぼれしてしまい近づこうとする しかし、彼女にはバルトロという後見人がいて ロジーナを家に閉じ込めているので会うことが出来ない    アルマヴィーヴァ伯爵は、身分に関係なく自分を愛してくれるかどうかを確かめるため、ロジーナには自分は貧乏学生のリンドーロだと名乗ることにする     一方、バルトロはロジーナの財産目当てに結婚しようとしている そんなところに、アルマヴィーヴァ伯爵の旧知のフィガロが現れる 幸いフィガロはバルトロの家に「何でも屋」として出入りしているというので、伯爵はロジーナに会うため何とか協力してくれと頼む アルマヴィーヴァ伯爵はフィガロの手引きで、酔った兵士に成りすましてバルトロ家に押し入ったり、音楽教師のフリをしてロジーナに接触しようとするが、うまく接近できずドタバタ劇が展開する 手紙の勘違いもあって、ロジーナは一旦はバルトロとの結婚を承諾するが、誤解も解けてハッピーエンドを迎える

 

     

 

このライブビューイングについては何度か当ブログに書きましたが、何度観ても同じような感想になってしまいます そこで、ご一緒した Kirioka さんの言葉を借りれば、「とにかく歌手陣のレヴェルが非常に高い すべてのキャストが”はまり役”で、歌唱力が優れているだけでなく演技力も素晴らしい そして、オーケストラボックスを囲むように設置した張り出し舞台による演出が斬新で、オペラの魅力にあふれている」ということになります

アルマヴィーヴァ伯爵を歌ったフアン・ディエゴ・フローレスは、軽やかで高音域が伸びる当代一のレッジェーロ(テノール)歌いで、ギターの伴奏でロジーナを想って歌うアリアや、フィナーレ直前の大アリア「もう、逆らうのは止めろ」をはじめ、輝くテノールを披露し聴衆を圧倒しました また、酔っぱらい兵士や音楽教師に変装した時のコミカルな演技も光っていました

ロジーナを歌ったジョイス・ディドナートは、歌唱力も美貌もヒロインに相応しいソプラノで、アリア「今の歌声は」をはじめ美しい歌声で聴衆を魅了しました

フィガロを歌ったペーター・マッテイは、アリア「私は町の何でも屋」をはじめ、力強い歌唱力と精力的な動きで主役を食うほどでした

バルトロを歌ったジョン・デル・カルロは、コミカルな演技力が魅力で、アリア「わしのような医者に向かって」に代表される超絶早口言葉には唖然としました

ドン・バジリオを歌ったジョン・レリエは、アリア「陰口はその風のように」を低音の魅力たっぷりに歌い上げました

このオペラの最大の魅力は、「序曲」や「アリア」に組み込まれた「ロッシーニ・クレッシェンド」です この魅力に取りつかれたらロッシーニから逃れることはできません

午後1時25分に上映終了後、Kirioka さんと近くの紀伊国屋ビル地下の「D」で遅いスパゲッティ・ランチをしました    健康面の話題や共通の知人の近況などについて話しましたが、コロナ禍の影響で上映中止となったMETライブビューイング、ヴェルディ「椿姫」の振替上映が7月16日(金)~21日(水)と決まったので、日程調整して一緒に観に行きましょうと約してお別れしました

家に帰って、さっそく「METライブビューイング プレミアム・コレクション2021」の全国共通鑑賞券をイープラス経由で取りました 通常は1枚3200円ですが、この鑑賞券は2枚セットで6000円です。ただし、座席指定券と引き換える必要があります 本物のオペラは料金が高いし、余程 良い席を取らないと歌手の表情や仕草が見えませんが、METライブだと 顔や仕草のアップを複数のカメラで捉え、それを大スクリーンに映し出すので 全体像を把握し易いというメリットがあります   まず最初にMETライブからオペラ・デビューするという方法もあります オペラは楽しいですよ

コメント (2)
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