人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

イェンセン+新日本フィルでチャイコフスキー「交響曲第5番」他を聴く

2016年02月26日 07時29分54秒 | 日記

26日(金)。わが家に来てから516日目を迎え、手もみをして家族のご機嫌伺いをするモコタロです

 

          

          こんち おひがらもよろしいようで・・・ ごきげん いかがっすか?

 

   閑話休題  

         

昨日は、夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜サラダ」「ワンタンスープ」を作りました 生姜焼きは娘のリクエストですが、前回 キャベツを付けるのを忘れたので、今回はちゃんと刻みました ただし、”千切り”でなく”百切り”ですが

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、タワーレコードに行ってCD探しをしました きっかけは当ブログの読者ゆえさんからの『お尋ねメール』です

「映画『ロイヤル・コンセルトべボウ オーケストラがやってくる』を観ました ところで、公式サイトの『予告編』で 指揮者のヤンソンスが『ワン・トゥ』の掛け声で始める曲が印象的でしたが、誰の何という曲か分かりません 教えてください」

というものでした。公式サイトを確かめ、『使用楽曲一覧』を見ると、唯一 見たことも聞いたこともない名前の作曲家・曲名がありました それはオランダの作曲家ヨハン・ワーヘナール(1862-1941)の序曲『じゃじゃ馬鳴らし』という曲でした そこで、ゆえさんには、「同オケの来日公演でも演奏されたというワーヘナールの序曲『じゃじゃ馬ならし』の可能性がありますが、分かりません そのCDは出ているようです。どこかで視聴出来ればよいのですが」という旨の返信をしました。ゆえさんも そうではないかと見当を付けていたようです

分からないことを分からないままにしておくのは 気持ちが落ち着かないので、さっそく新宿のタワーレコードに行ってCD(ヘルムス指揮北西ドイツ・フィル。cpoレーベル)があるかどうか調べてみました  しかし、残念ながら在庫切れで、「お取り寄せになります」と言われたので、「結構です」と断って、渋谷のタワーレコードに行きました しかし、やはり「お取り寄せになります」と言われたので 諦めました せっかく久しぶりに2店もタワレコに寄ったのだから何か買って帰ろうと思ったら、すぐ隣がワーグナーのCDコーナーになっていました(WagenaarとWagner)。そこで発見したのが下のCDです

 

          

 

マレク・ヤノフスキ指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団によるワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」全曲です 「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」の4部作が分厚いブックレット付(英・独・仏語)CD14枚組で何と3,661円です。これは買うしかない というのは、現在 所有している約4,000枚のCDの中に「ニーベルングの指環」全4部作は1セットもないからです かつて、ショルティ指揮ウィーン・フィルの全曲盤LPを持っていたのですが、「ワーグナーを聴くのにレコード盤をいちいちひっくり返して聴くのは面倒だ」というので売り払ってしまったのです。したがって、生でワーグナーの歌劇や楽劇を聴くときは いつも予習なしの ぶっつけ本番という無謀なことを繰り返してきたわけです これからは、少なくとも予習は出来ます

 

          

 

同じクラシック・コーナーに作曲家・吉松隆著「調性で読み解くクラシック」(ヤマハミュージックメディア)が売っていたので購入しました

 

          

 

話を元に戻します。映画「ロイヤル・コンセルトへボウ オーケストラがやってくる」の公式サイトの予告編でヤンソンスが「ワン、トゥ」と合図して演奏を始める曲がワーヘナールの序曲「じゃじゃ馬ならし」か、そうでなければ誰の何という曲か、どなたかお分かりになる方がいらっしゃったら当ブログにコメントをお寄せください

 

  またまた、閑話休題  

 

昨夕、サントリーホールで新日本フィルの第555回定期演奏会を聴きました プログラムは①フランク「交響的変奏曲」、②ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」、③チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調」です。①②のピアノ独奏はアレクサンドル・タロー、指揮はエイヴィン・グルベルク・イェンセンです

 

          

 

指揮者のエイヴィン・イェンセンは1972年ノルウェー生まれですから、今年44歳 2009年から5年間、ハノーファー北ドイツ放送フィルの首席指揮者を務め、2010年にはベルリン・フィルのデビュー、2017年にはウィーン国立歌劇場へのデビューが決まっているという前途洋々の中堅指揮者です

実はイェンセンは昨年5月の読響定期演奏会で、ショスタコーヴィチ「交響曲第7番”レニングラード”」と、シュタイヤーをソリストに迎えてモーツアルト「ピアノ協奏曲第17番」を振っていて、私も1階後方席で聴いています

オケのメンバーが入場します。弦は左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対向配置をとります。センターにはグランドピアノが威容を誇っています

スリムな身体のアレクサンダー・タローがガッチリした体形のイェンセンとともに登場します 1曲目のフランク「交響的変奏曲」はピアノと管弦楽のための曲で、1885年に作曲されました。初めて聴く曲でしたが、リストのように技巧が目立つ曲ではなく、フランクの「交響曲ニ短調」のような堂々たる曲想で、ピアノはオケと混然一体となって展開していました

2曲目もタローがソリストになり、ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」の演奏に入ります。この曲はラヴェルが1927年から翌年にかけて行ったアメリカ演奏旅行後の1929年に着手されました。そのため、随所にジャズのイディオムが顔を見せます

ピアノ協奏曲の冒頭が”パシッ”という鞭の音で始まるのはこの曲しかないでしょう ラヴェルは独創的です 私はこの曲が大好きですが、とくに第2楽章「アダージョ・アッサイ」がしみじみとしていて好きです タローのピアノが静かに奏でられる中、重松希巳江のクラリネット、古部賢一のオーボエ、白尾彰のフルート、さらには森明子のコーラングレが美しいメロディーを奏でていくところは、まさに”美の極致”です 一転、第3楽章「プレスト」はわき目も降らずに突っ走ります 最後の音が鳴り終わるや否や、拍手とブラボーの嵐です

タローはアンコールにスカルラッティの「ピアノ・ソナタ」から第1楽章「アレグロ」を軽快に演奏、大きな拍手を受けました

 

          

 

休憩後は、チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調」です。第1楽章冒頭に現れるクラリネットによる『運命の主題』が循環主題となり、この交響曲全体にわたって回帰します この楽章は暗いです 第2楽章はホルンの独奏が、運命には逆らえない”諦め”を表すかのように静かに響き、それを慰めるかのような音楽が続きます 第3楽章はワルツですが、これを聴いて想い起すのはベルリオーズの「幻想交響曲」のワルツです

そして、第4楽章フィナーレに移ります。第1楽章冒頭では”絶望の象徴”のように現れた『運命の主題』が、第4楽章では まるで”勝利の凱歌”のように堂々と響きます 全体を通して聴くと、やはりチャイコフスキーは凄いなあ、と思います

さて、演奏を振り返ってみると、イェンセンの演奏には2つの大きな特徴がありました 一つは全体的にテンポをかなり動かして演奏していたということ。しかし、それがわざとらしくならず自然に感じさせていたところは流石です もう一つは、4つの楽章を 間を置かずに続けて演奏したことです。楽章間のザワザワ感や咳払いのない こういう演奏スタイルは初めてです

それでは何故 彼は間を置かず連続して演奏したのか? それには2つの理由があるように思います 一つは、演奏するオケの側にも、それを聴く聴衆の側にも、緊張感を持続させるため もう一つは、実はこちらの方が大きな理由だと思われますが、この交響曲は最初に現れる『運命の主題』が全曲を支配することから、全体を一つの大きな『交響詩』のように捉えて、次々と変容する『運命の主題』を一つの大きな流れの中でノンストップで明らかにしようとしたのではないか、ということです

いずれにしても、第4楽章におけるフィナーレは、途中でテンポを落とすことなく一気に駆け抜けた感があり、実に見事でした 新日本フィルは渾身の演奏でイェンセンの意図に応えました

 

          

 

  最後の、閑話休題  

 

今日から、コーヒーは、当ブログの読者Nさんから戴いた「ブロワ珈琲焙煎所」のエチオピア産”アビシニカ”です 戴いた後、「注意書き」にあった通り冷凍保存しておきました。さっそく今朝 今日が卒論の締め切りの息子と一緒にいただきましたが、『今まで飲んだ中で一番美味しいコーヒー』ということで意見が一致しました。あらためてNさんに、ありがとう

 

          

 

          

コメント
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