9日(土)。わが家に来てから212日目を迎え,けんか相手の白ウサちゃんをなだめるモコタロです
ねえねえ そろそろ機嫌なおして 遊ぼうよ
閑話休題
伊坂幸太郎著「夜の国のクーパー」(創元推理文庫)を読み終わりました 伊坂幸太郎の作品は文庫化すると必ず買います.彼は1971年千葉県生まれ.2000年に「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューしました その後は,書いた作品が次々と文学界の賞を受賞し並々ならぬ実力を見せつけました.現在,仙台在住
この本の語り手は1匹の猫”トム君” と一人の40歳の男性公務員の”私” ”私”が見覚えのない土地で目を覚ますと”猫”に話しかけられる.それがトム君で,「ぼくが住む国では,いろいろなことが起きて,8年間の戦争が終わったんだ」と話し始める 話によると,トム君が住む町では,周囲に高い外壁が外敵から町を守るためにめぐらされており,年に1度はその年に発生するクーパーという生き物を倒すべく数名を「クーパーの兵士」として選んで谷へと送り込んでいた 退治方法は分かっているが,クーパーを倒した時にまき散らされる体液を浴びた人間の身体は透明になってしまうと言われている 果たしてクーパーとは何者なのか?奇想天外な話の結末は???
人間に話しかけるネコがいたかと思うと,ネコに話かけるネズミが出てきます 本能でネズミを追いかけるネコに対して,ネズミが条件闘争に持ち込もうとするところなど,伊坂幸太郎ならではの展開です 444ページの大作ですが,あっという間に読み終わってしまいました.文句なしの面白小説としてお薦めします