人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

映画「超高速!参勤交代」を観る~理屈抜きに楽しめる時代劇

2015年05月18日 07時01分08秒 | 日記

18日(月).わが家に来てから221日目を迎え,箱に入っても風船を離さないモコタロです 

 

          

 

  閑話休題  

 

読売日響サマーフェスティバル2015「三大協奏曲」公演のチケットを読響会員先行発売で買いました このコンサートは8月21日(金)午後6時半から池袋の東京芸術劇場で開かれます プログラムは①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」(Vn:服部百音),②ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」(Vc:アンドレアス・ブランテリド),③チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」(Pf:HJリム)です

これはHJリムの演奏を聴くために買ったようなものです 昨年11月30日にリムのピアノ,垣内悠希+都響によりこの曲の演奏を聴きましたが,従来の演奏を覆す豪演に圧倒されました 今回,再度彼女の演奏で同じ曲が聴けるというので一にも二にもなく飛びついたと言う訳です 今のままのペースでいけば今年180回のコンサートを聴くことになりますが,その中で「マイ・ベスト5」には必ず入るコンサートだと今から確信しています

読響会員でない方は,一般発売開始が5月23日の午前10時からです 毎年開かれている読響の「三大協奏曲」と「三大交響曲」の公演はかなり早い段階でソルド・アウトになる可能性が高いです.聴きたい方は早めの手配をお勧めします

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

先日,池袋の新文芸坐で「太秦トワイライト」と「超高速!参勤交代」を観ました 先日「太秦トワイライト」について書いたので,今日は2014年公開の本木克英監督映画「超高速!参勤交代」について書きます

8代将軍・徳川吉宗の治世下の享保20年(1735年),東北の磐城国の小藩・湯長谷藩は,1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に戻ったばかりだったが,突然幕府から,通常でも8日かかる参勤交代を5日で行うよう命じられる それは藩にあるという金山を狙う老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略で,貧乏な田舎の藩にとっては無茶な話だった 石高1万5千石の湯長谷藩は4年前の飢饉の影響もあって,再び参勤交代するための資金がない 藩主・内藤政酵(佐々木蔵之助)は憤りを感じつつも,家臣一の知恵者である家老・相馬兼嗣(西村雅彦)に”知恵を出せ”と命じる.相馬は,少人数で山中を走って近道をし,幕府の役人の監視のある宿場のみ日雇いの仲間を調達して大名行列を組んでごまかすことを考えつく 政酵と相馬が密談中,忍び・雲隠段蔵が現われ山中の道案内を申し出る.政酵はこれを受け容れ仲間に加える 一方,彼らの動きを察知した幕府の信祝は一行を亡き者にするため,配下の忍びを刺客として差し向ける 途中,段蔵の裏切り行為があったり,刺客に襲われ川に飛び込んで流されるといった事件が待ち構えている・・・・・果たして一行は5日間で本当に江戸に参上することが出来るのか,そして湯長谷藩には金山などないことを証明することができるのか・・・・

 

          

 

これは理屈抜きに面白い”痛快時代劇”です 天下の江戸幕府の老中を向こうに回して知恵と体力で勝負に挑む貧乏藩の闘いです 観ている分には面白おかしく笑っていられるのですが,これを現代に置き換えて考えると,東京対地方の戦いとも取れるような気がします

藩主・内藤を演じた佐々木蔵之助は,いかにも田舎侍丸出しで閉所恐怖症のとぼけた,しかし,闘うとなると本当は強い藩主を見事に演じています 家臣一の知恵者・相馬を演じた西村雅彦は頼りなげな顔付きながら,必ず難題の解決策を考えつく家老を味わい深く演じています 雲隠段蔵を演じた伊原剛志は素浪人や忍者が良く似合いますね お咲を演じた深田恭子もいい味を出しています

時代劇もこういう切り口で作られると古臭さを感じないで楽しめますね 要は脚本が良ければお客さんは付いてくるということでしょうか

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする