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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

辻村深月選「スペシャル・ブレンド・ミステリー謎008」を読む

2013年12月07日 08時24分23秒 | 日記

7日(土)。昨夕、当ビル10階ホールで、3階に入居のK新聞・K放送共催による「よさこいパーティー」が開かれたので出席しました 5時半頃会場に行くとすでに満員御礼の盛況で、新聞関係、放送関係、広告関係ほか多くの関係者が入れ替わり立ち代わり出没し、高知県の地酒、ビール、ウィスキー、焼酎などを飲みながら「皿鉢(さわち)料理」に舌づつみを打っていました   主催者側の発表による約700人の参加ということですが、昨年実績からすれば実数に限りなく近い数値だと思われます 同社が当ビルに入居する前は、社の事務所の机・椅子を片付けて、その場でパーティーをやっていたといいます K新聞のIさんによると「パーティーの準備に3日間かかってました。もう仕事どころではありませんよ こっちへ引っ越してきて、大ホールで出来るようになって天国ですよ」とおっしゃっていました。実感でしょうね。ビル管理側の立場から言えば、翌日、ビン、缶などの分別ごみが大量に出るのが大変だ、ということです そこは主催者側に頑張ってもらい、最終的には清掃のプロに締めてもらうことにしましょう

 

  閑話休題  

 

METライブビューイング2013-14の3枚綴り券を購入しました この映画は米メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画で、すでに①チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」とショスタコーヴィチ「鼻」の上映が終わり、3作目は12月7日からのプッチーニ「トスカ」です それ以降は来年1月11日からヴェルディ「ファルスタッフ」、3月1日からドヴォルザーク「ルサルカ」、4月5日からボロディン「イーゴリ公」・・・・と続きます

チケット代は1枚3,500円ですが、3枚綴り券は9,000円で、1,500円割安になっています 今期のライブビューイングは普段上演される機会の少ない演目が目白押しです オペラ通の方はもちろんのこと、オペラ・デビューの方にも本物のオペラの予習としてお薦めします。いずれの作品もキャストは超一流です

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

「スペシャル・ブレンド・ミステリー謎008」(講談社文庫)を読み終わりました これは1977年、1987年、1987年に発表されたミステリー短編の中から、作家・辻村深月さんが独断と偏見で選んだ7編が収録されています 彼女独自の視点で「どこに感銘を受けたか」に焦点を絞り、それぞれの作品を紹介しています。つまり、ミステリーの要素5W1H~いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)に区分して、このうちどの要素に魅かれたかに焦点を当てて紹介しています

 

          

 

この本には次の7つの作品がミステリの要素に分類されて収められています

①音の密室(今邑彩) When

②神風の殉愛(森村誠一) Where

③猟奇小説家(我孫子武丸) Who

④裁かれる女(連城三紀彦) Who

⑤仰角の写真(日下圭介) What

⑥みぞれ河岸(都筑道夫) Why

⑦背信の交点(法月綸太郎) How

どれもが、「なるほど、辻村さんはそこに目を付けて選んだのか」と納得できる作品なのですが、すべてを紹介する訳にもいかないので、特に印象に残った⑦法月綸太郎著「配信の交点」について書きます

推理小説家・法月綸太郎(作者の名前そのまんま)は、中央本線「あずさ68号」に乗っている時、前席に座っていた夫婦連れの夫の方が死んでいるところに遭遇します 妻が「やっぱり、そうだったのね。あの女のしわざなのね」と言ったことから、法月は「あの女」とは誰なのか、妻に尋ねます。妻の答えから、読者は夫と「あの女」が同時に服毒自殺を図ったのではないか、と思わされます しかし、頼りなさそうな顔をしながらシッカリ者の綸太郎は別の根拠を提示します そこで、ストーリーは一転します。いったい誰が彼を殺したのか・・・・・・

この作家のキャラクターなのか、時々ユーモアを交えた会話のやり取りがあり、飽きることがありません 何度か読み返さないと理解できない作品もありますので、時間のある人は2回でも3回でも読み返すと良いと思います

 

 

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