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映画「鳥」(THE Bird) 鑑賞

2019年01月26日 23時05分25秒 | Weblog
サスペンスの神様と呼ばれているアメリカの映画監督、故・アルフレッド・ヒッチコック監督の名作、「鳥」を鑑賞した。
初めて鑑賞したのは中学生の頃、金曜ロードショーで放送された時であったが実に20年以上ぶりに本式に観た。

これは理由も原因も全く分からずに突然鳥が狂暴化し、集団で人間を襲い始めるというサスペンス・ホラー映画である。後に動物パニック映画が幾つか制作されたそうだが、その先駆け的な作品。

登場する鳥は主にカラス、カモメ、スズメであるが、実際に現代の日本でも、野生の鳥による公害問題が起きている地域がある。
先日テレビで見たのだが、ある県の某市では種類は失念したが、ある鳥の集団が街に多く飛来するようになり、その鳴き声、糞等の公害が問題化していた。
これは都会では天敵がいないと学習てしまったためらしい。そこで市では、鷹匠に依頼して鷹を飛ばして鳥どもを追い払う作戦を敢行していた。

神奈川県の帽子ではペット用に輸入された南米であったか、南太平洋であったかの鳥が野生化し、膨大な数に繁殖してしまい大公害を引き起こしているそうである。

この「鳥」が公開されたのはもう半世紀も以前だが、当時からこうした鳥による問題がアメリカではあったのであろうか。
この映画は同名の小説をヒッチコック監督が映画化したものだが、原作者はこうした鳥の問題をもとに執筆したか。因みにヒッチコック監督は大の鳥嫌いであったそうである。

作品の特徴として、なぜこのような事態になったのか、その原因は最後まで明らかにならず、ラストは鳥に包囲された家から脱出に成功したところで終了。最後まで事態が収束まで描かれなかったこと。これはやはり恐怖映画なので、その方が恐怖感があるからであろう。

こんなことが実際にあり得るか、鳥類学と言えば平成ガメラシリーズのヒロイン、鳥類学者の長峰真弓に監修してほしい。

この作品も半世紀を経た今もなお、こうしてテレビ放送されたりしているのだから凄いなと思った。改めに見ても、面白い。
くれぐれもこんなことが現実にならないことを、切に願いたい。

余談だが主役の男性の声の役は、20年以上前に鑑賞した時はウルトラマン、仮面ライダー等の特撮や、西部警察の3代目おやっさんで知られる、故・小林昭二さんが担当していた。
彼は弁護士の設定で、映画の本題とは関係ないが、担当している事案がテレビのチャンネル争いから自分の妻を銃弾6発撃ちこんで殺害した男の弁護であった。
ぼくが弁護士であったら、そんな奴弁護したくないな、と思った。

アメリカの映画なのだが、銃を使用するシーンは全くなかった。鳥に集団で襲われたら、銃が一丁あっても無理か。
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2 コメント

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理屈といえば (雷蔵)
2019-01-29 10:54:56
ヒッチコックは映画の前に原作を書かせていたんじゃなかったでしょうか。
その企画の発端は、巷で起きた鳥の大量死の事件ニュースだったと云われています。
それを逆転させたのかもしれませんが、まあ理屈はわかりません。

後年、日本では西村寿行が鼠の大量発生で人間社会が滅亡に等しいパニックに見舞われる「滅びの笛」という小説を書いています。
これなんかはまさしく自然環境を改変しすぎた人間への反動を描いていますが、ヒッチコックも、自然からしっぺ返しを食らうことがあるぞと言いたかったのかもしれないです。
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Re:理屈といえば (通りすがりの正義の味方(制作管理者))
2019-02-01 20:22:03
「滅びの笛」、そんな作品があったのですか。
これは映画化はされなかったのですね。

自然破壊を進めるとその反動が来る、そんな映画は以前から結構ありましたね。(ゴジラもその要素を含んでいます。)自然破壊、環境破壊への警鐘です。
この映画は何故こんな事態になったのか、最後まで原因が明かされずに終わりましたが、上記のような要素も含んでいたのかも知れません。

しかし人間と鳥の共存は、結構難しい問題を孕んでいそうですね。
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