“中村紘子デビュー50周年記念ピアノリサイタル”
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ショパン生誕200年記念プログラム
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*ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.30「葬送」
*マズルカ Op.30
1.ハ短調
2.ロ短調
3.変ニ長調
4.嬰ハ短調
*ポロネーズ第3番 イ短調 Op.40-1「軍隊」
*スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
*24の前奏曲 Op.28
アメリカの著名な音楽批評家が彼女の演奏について
「絢爛たる技巧」と「溢れる情感」、
そして特に「ロマンティックな音楽への親和力」にあると評しているとおり、
世界的なピアニストとして常に第一線で活躍し続ける事のできる
パワーの根幹に触れたような素晴らしい演奏でした。
演奏後旧知の館長さんのリクエストで少しお話しをしてくださいました。
日本が画期的な発展を遂げた時期とご自分が活躍された時期とが丁度重なる事に触れ
50年『この仕事』を続けてこられたのは「努力」と「才能」であり、
そして一番大切なこと「幸運」であったから。
とおっしゃったことが心に残りました。
また、芸術家にとって芸術は趣味や道楽(失礼)の範疇に留まるものではなく
やはり『仕事』だからこそ続けられるのだと思いました。
子どもの頃母から「中村紘子さんのように!」と叱咤激励され
ピアノの練習をした事を思い出しました。
残念ながらピアノは挫折しましたが、音楽を聴くことは大好きです。
1969年発表された『赤頭巾ちゃん気をつけて』で第61回芥川賞を受賞された
庄司薫さんは、中村紘子さんのご主人様。
高校の文化祭にお招きし、校長室で握手をしていただいた懐かしい思い出があります。
〈アンコール〉
浅田真央ちゃんで有名になった
セルゲイ・ラフマニノフ「前奏曲 嬰ハ短調」作品3-2“モスクワの鐘”
薄闇に閉ざされた酷寒の地であちこちの教会の鐘が鳴り響く様子を
中村紘子さんがラフマニノフの故郷を訪れた頃の情景に重ねあわせて紹介してくださり
重々しい風景が思い浮かぶ演奏でした。
ショパン“小犬のワルツ”
“24の前奏曲”をもう一度聴きたいと思いCDを買って帰りました。
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