TOMTOM絵日記

~旅の想い出徒然日記~

2013.03.16 “増田明美講演会”

2013-03-20 23:41:36 | 徒然なるままに

〈2013.03.16 sat 14:00~〉
増田明美講演会
“自分という人生の長距離ランナー”

サーモンピンクのジャケット&白いパンツで登場
爽やかな感じ笑顔と声が優しい
マツコデラックスの人気番組「怒り新党」で増田明美さんのマラソン解説が絶賛され、
とても嬉しかったというエピソードで講演が始まった。


【講演memo】
解説にランナーのエピソードを織り交ぜて話すよう工夫し
身近で分かりやすいと好評であるが、

スポーツ解説の専門家からは「レース展開を分析しろ」と指摘される。
そのせいか、解説の仕事は民法から多く、NHKからは少ない。
■私は三重にゆかりが深い。
昨日アディダス ジャパン本社移転のパーティーで三重県鈴鹿市出身の浅尾美和さんと同席した。
遠くから「増田さぁ~ん!」と声をかけられたが、
スポーツ選手は自分に対する集中力が強いので
すぐ分かった。
1970年代後半から1980年代にかけて日本長距離界をリードした瀬古利彦さんは、
三重県桑名市出身。

記録を破った時「女瀬古」と云われ、大変嬉しかった。
瀬古さんは場を盛り上げスタッフをひとつにまとめるのがとても上手な方。
三重県の人はガツガツしていない。関西人なので面白いがおとなしい。
黒潮つながりで、三重は地元千葉と似ている。
ロンドンオリンピックの女子マラソンでは、選手の意識が内向きになっていた。
失敗を恐れず堂々と世界に向かう気持ちが大切。
三重県伊勢市出身の野口みずきさんは、私と同じ150cmの身長でフルマラソンを走る。
私は、筋力を付けるため練習を終えた後、毎日1.5時間、腹筋を3000回行った。
足りないものを埋めようとして、自分に向き合いながら(内観)毎日続けることは
自分への自信に繋がった。

体重39kgの野口みずきさんの言葉「走った距離は裏切らない」
彼女は北京オリンピックで女子マラソン二連覇を目指した。
レースは遅いペースで展開した。
故障のため出場を辞退した彼女に手紙を書いた。
彼女からは「オリンピックで連覇する人間としての資格がありません。」という
謙虚な返事を貰った。

伊賀白鳳高校が昨年12月、
京都市で行われた男子第63回全国高校駅伝競走大会で県代表として出場し

歴代県勢最高の3位入賞を果たした。
全国大会9年連続24回出場の同校で、
上野工業時代から陸上部を指導してきた町野英二前監督が昨年6月、62歳で亡くなり、

自身も教えを受けた中武隼一監督は
「メダルを町野先生に見せることを目標にチームが一丸となった。

■スランプ
スランプの時、自分のためだけに頑張る力には限りがあるが、
何かのために頑張ると力が発揮できる。

2月16日「美し国三重市町対抗駅伝」に招かれた。
平成大合併により69市町村が29市町に合併後、
地域のつながりを向上させるため、2008年初開催。

津市の三重県庁舎前から伊勢市の三重県営総合競技場迄の42.195kmを、
小学生から一般まで10区間全29市町対抗で行う駅伝大会。

大会は手作りで雰囲気がとても良かった。
市町の長が代表でチームの意気込みをアピールする。
大紀町は「今年は絶対大台町に勝つ!」と云い笑いをさらった。
例年大紀町と大台町が最下位を取り合っていると聞き笑いの意味を納得した。
インターハイ・国体が計画されている三重で、スポーツの土壌が醸成される事は望ましい。
■スポーツの持つ力
監督は選手の持つ力を認め、助言をする。
負けず嫌いの野口みずきさんを、藤田信之監督は褒めない。
良い結果でゴールしても「たまたまやん!」と言う。
しかし藤田監督は他の選手には「上手やよ!」と褒める。
選手の事を観察し、個性を見抜いて助言をする。
野口みずきさんが優勝したレースで、
彼女は「メダルより監督の涙が嬉しい」とコメントを残した。

小出義雄監督はQちゃんを褒めまくり!
「ほめて育てる」という選手育成方法が知られている。
高橋尚子さんは私と同じで「木に登る」タイプ。
小出監督は手取り足取り指導した。
有森裕子さんも小出監督に師事した選手。
有森選手は、Qちゃんと違い「有森先生」と言い上からものを言わないように接していた。
レース後、小出監督は有森選手の衣類などを身体に引っ掛け、彼女のずっと後ろを歩いていた。
接し方は異なるが、共通しているのは性格を見ているということ。
最近注目の新谷仁美選手の場合も同様、監督は彼女と距離を置きながらちゃんと見守っている。
監督と選手の距離感が大事。
30年前私の現役時代は、レースに向けてチームには強い緊張感が漲り、
寒い中での強い練習で怪我が多かった。

今は、強いチームほどレース前の練習の雰囲気が明るい。
マラソンの層が厚いので、練習の質が高く、選手のレベルが高い。
指導者はムード作りを頑張っている。
■好きという気持ちをなくしてほしくないから空気を明るくする。
埼玉県庁所属の川内優輝選手に
「何故そんなに走るんですか?」と尋ねたら、
「好きだからとしか言いようがありません」と、瞬きひとつせずに答えた。
彼は目を見て話す。そのほうが心がこもっていると思うからと話した。
■体罰
体罰を受けることが怖いから練習をする。一瞬は結果が出ても続かない。
■頑張れるのは心に響く言葉があるから。
頑張れるのは心に響く言葉があるから。
  福士加代子 負けたことに負けるな
  Qちゃん  何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばす
  増田明美  今は踊り場にいる。高い目標に向かってできる事を一生懸命する
■指導者は言葉を磨くことが大事
■人生チャレンジ
  挑戦することによって自分が変わった
  ロス五輪途中棄権
  人の優しさに助けられた
  4年間走れなかった
  走らない事も怖い また止まってしまう不安
  ※大阪国際書士マラソン27km、男性から「マスダお前の時代は終わった」と罵声を浴びた
自分が変わることができた
やって良かった。意外性。
チャレンジしないより恥をかいてもチャレンジした方が良い。
■二本の足は二人の主治医
■原監督 チームづくりで大切な事
目標を選手に明確に示す
実力主義を伝える
■女性を育成する監督は、豪快で大胆に見えるが、繊細・緻密、こまやか。
男子を育てるのとは違う。


最後に「私、都はるみさんに似ています。一つ特技をご披露します。」と云い
「さよ~ぅなぁ~らぁさよぉぅならぁ~」と一節歌って、笑顔で退場されました。
会場を後にするお客さんひとりひとりと握手をしてお別れでした。
感受性を全開にし、いろんなジャンルの方のお話を聞く機会を大事にしたいと思いました。



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