TOMTOM絵日記

~旅の想い出徒然日記~

2011.05.15 “辻井いつこさん講演会”

2011-05-29 17:46:15 | 徒然なるままに

2011.05.15(日)
辻井いつ子さん講演会
“子どもの才能の見つけ方、伸ばし方”
~明るく、楽しく、あきらめない~

「私は楽天的な性格なので・・・」
と公演の中で何度も繰り返された事が印象に残りましたが、
実際は苦悩の中で試行錯誤を繰り返し、
孤独や焦燥感との格闘は容易に想像でき、
それでも「親ばか」に徹しあきらめない子どもとの二人三脚。
子どもの成長とともに自分も手探りで成長していく
ポジティブな行動力に感動する講演でした。

〈講演内容〉
子どもの誕生と同時に神から試練を与えられた。
綺麗なものを見た時、この子は一生見ることが出来ないと思い辛くなる。
現実を見て生きていくという気持ちの反面、
当時はインターネットも無く情報が少ないため
どうやって生きていくかを模索した。
そんな時、明るくヤル気を出すような本に出会った。
福沢美和
「フロックスはわたしの目~盲導犬と歩んだ十二年~ (文春文庫)」
盲導犬と著者の生活を描いた本。
視覚障害者をネガティブに捕らえていた事を反省した。
健常者と何ら変わらないポジティブなものを感じた。
福沢美和さんに感謝の気持ちを伝えたく、
気持ちをテープに吹き込んで送った。
思いがけなく彼女から面会の誘いを受けた。
「あまり考え込まなくてよい。普通に育てればよい。
見えないから楽しくないと考えない。
辻井さんの言葉で説明すれば息子さんはその気持ちを共有できる。」
と云われた。
その後、桜の花を毎年見に行った。
「今年はいつ行くの?」と彼から尋ねられるようになった。
花火の音が大好きで
「オレンジ色の花火が向日葵の花のように上がっていきました。」
と私が実況した。
色を教えるのが難しく、食べ物で教えた。
大好きな卵焼きは黄色。
タンポポも黄色。
と教えることで黄色に興味が湧き、他に何が黄色か聞かれるようになる。
そうして話が広がっていく。
息子の好きな色はブルー。海が好きなので。洋服もブルーを選ぶ。
色を自分の中で理解できた事が嬉かった。
触って判らない事は言葉で説明して育てた。

8ヶ月 音楽に興味を示した。
ショパンの英雄ポロネーズのCDを聞かせると
腹這いになり足でリズムを取るようになった。
何度も聞かせたのでCDの音が飛ぶようになり、
新しい英雄ポロネーズのCDを買った。
以前聞かせていたブーニンの英雄ポロネーズが売ってなくて
別の演奏者の英雄ポロネーズのCDを買って聴かせたが、反応が無かった。
ブーニンの演奏は若々しくて躍動感が有った。
もう一方のCDは巨匠の演奏で重々しい感じだった。
結局ブーニンのCDを買い直して聴かせた。
この時
「僕はこのCDを聴きたかった」というメッセージを息子が伝えてくれたと
感じ、嬉しかった。
言葉が出来ない時期の子どもとのコミュニケーションとして
息子はアイコンタクトをとる事が出来ない。
這い這いの時期、
声をかけたり綺麗な音色のベルを買ってきて鳴らしたりしたが、
結局這い這いをしなかった。

おもちゃのビアノを与えた。
私は二年くらいピアノを学んだが、
先生が厳格で指使いを厳しく教わった事もありピアノは難しいもの、
先生は厳しいというイメージを持っていた。
息子には何かひとつ好きなものを見つけてあげたいという思いで、
ピアノを与えた。
趣味がひとつ有れば心の慰めになると思う気持ち。
2歳3ヶ月 クリスマスの頃、
突然私が歌っているジングルベルの音を拾ってピアノを弾いた。
吃驚した。
この子にこんな事ができるんだと思い、自分の子育てに光が差し込んだ。
過酷な子育てだった。
特に音に敏感な事。
嫌な音に過敏に反応する。
掃除機の音、スーパーのオジサンの割れるような声を聞くと、
激しく泣き出して止まらない。
そんな時はどうしてよいのか分からない。
子育ての中では、幸せを感じほんわかと心が癒される瞬間は少なかった。
息子がピアノを弾くのを見て自分も幸せに浸る事ができた。
ジングルベルの後は、私が歌う、息子が弾くの日常。

私は本物に触れる事を大切にしていた。
おもちゃのピアノを何台も弾き、何台か買い換えた後
アップライトピアノを買うことにした。
最初に聴く音は綺麗な音が大切と考えていた。
当時埼玉に住んでいて知人も少なく、
息子にピアノを弾いてくれる人を美容院の先生に尋ねて探してもらった。
先生に自宅に来てもらいピアノを弾いてもらう音楽鑑賞の時間を続け、
息子は自分も弾いてみたいという気持ちになっていった。
先生には
 専門教育は考えていない事。
 指使いは厳しく指導するのではなく適当で良い事。
 早く曲を弾けるようなレッスンを望んでいる事。
をお願いしました。
先生からは「楽しくやりましょう。」云われた。

5歳になるといろんな曲が弾けるようになった。
そんな時期、ピアニストになる原点と云える体験をした。
サイパン旅行でショッピングセンターに行った。
自動演奏のピアノがあり、どうしても弾きたいと云った。
お店にお願いして、
彼のお気に入りのリチャード・クレイダーマン「渚のアデリーヌ」を
弾いた。
綺麗で大人っぽい曲を5歳の子どもが弾いているので、
観客の反響が大きかった。
大きな拍手で「ブラボー」と云われ、抱っこやキスで皆が褒めてくれた。
自分がピアノを弾いた事で人が喜んでくれる事を知った。
この事は嬉しかった思い出として息子の中に残っている。
生まれた時のハンディを気にして生きていく事はダメ。
この経験は大きな自信に繋がり、
素晴らしいものに導いてくれるものかと思った。
音感が良いので、
ピアノ専門教育を受けた人のレッスンを受けると良いということで、
川上雅弘先生との出会いが有り12年間学んだ。
情熱と愛情のレッスンを受けた。
小学校1年生の11月、ヘレンケラーコンクールに出場した。
当時は学年別の選考ではなく小中高校生までが対象で、
初出場初優勝を果たした。
「大人になったら世界のコンクールに出られる!」と息子と盛り上がった。
しかし主人は冷静で
「リトルリーグで優勝しても野球選手にはなれない。」と云い、
地に足を着け資格を身に付け将来仕事ができるようになる事を考えていた。

ピアノは私から練習しろと云った事が無い。
この子からピアノを取り上げる事は出来ないと思った。
小学校5年生の時、ピテナピアノコンペティションに出場した。
演奏後「ねえ、どおだった?今日のピアノ!」
私はピアノが弾けないので
「すごくいい演奏だった。」「綺麗だった。」と褒めた。
親がピアノ教師の子どもも多く参加していて、
否定的な言葉で間違いを厳しく指摘する場面に遭遇した。
この時息子が
「怖いね。僕のお母さん、ピアノ弾けなくて良かった。
自分の事で失敗したのはお母さんから云われなくても判ってる。」
と云った。
子どもは『親には無条件で褒めてもらいたい。』という思いがある。
プロセスを褒めるようにし、注意する点はアドバイスするようにする。
否定的な言葉で言わない。
上から目線でものを言わない。
この事がピアノの方に向かう指標になった。

息子はピアノばかりをやってきたのでは無い。
チャレンジ精神旺盛で、
小1の時自分から「水泳したい!」と云い中三まで続けた。
ピアノ以外に気分転換できるものが有って良かった。
スキー、乗馬。
何もしないで育ち、させてもらえなかったという事にしたくなかった。
やってみたい事で感じる達成感・新鮮な気持ちは生きてくる。
中学生の時大きなコンサートと学校行事が重なり
ピアノの先生からは学校行事を取り止めるよう云われたが、
学校行事を優先した。
「初めての山登りですごく楽しかった。」と嬉しそうに語る。
新しい体験がピアノの音に生きてくれる。
感性が磨かれる。

世界の扉を開いてくれた佐渡裕さんとの出逢い。
友人が佐渡さんと仕事をする機会を得た事を知り、
忙しい佐渡さんに息子のピアノ演奏のテープを渡して貰った。
ダメで元々と思いつつ、渡さなかったら可能性は“0”
ピアノの音に透明感が有り息子に興味を感じて
会ってみたいと連絡が有った。
中1の12月の事だった。
翌春パリ「モーツアルト コンチェルト」で
ピアニストになる力を得た。

高校生になる時「音楽学校に行きたい」という本人の気持ちを尊重した。
高2 2005ショパンコンクールに17才で出場。
「見学のつもりでいいからやってみたい。」という本人の気持ち。
セミファイナル30人に残った。
十代にいろんな経験をして、彼にとっては挫折だったようだが、
良い経験だと思った。

20才の記念として“バンクライバーンコンクール”に出場。
6名に入れた。
「自分の音楽を皆に届けるだけで良い。
最終審査で三回弾けるのがすごく嬉しい。」
無欲な状態で演奏できた。
夢が実現したという感無量の気持ち。
緊張感は無かった。
クライバーンからカップを受けた時
彼の嬉しそうな顔を見た。実感した。

彼を育てたと云うより
人間の持っている可能性の素晴らしさを教えられた。
マイナスからのスタートで、子どもの好きな事を親が信じる。
「本人が好きな気持ち」
「可能性を秘めている」という事を信じていこうと思う。
親が子どもの大事な芽を摘まない。
彼が好きだという事を続けた。
親と子は別々のもの。
信じて諦めない。
辛いときは長いスパンで考えない!
今日一日、目の前でやらなければならない事をクリアする。
一日なら何とか頑張りが利く。
積み重ねてここまで来れば良い。
諦めないで一日一日精一杯積み重ねる。
こんな幸せな日が来ると思っていなかった。
今、子育て第一巻が終わったと思っている。
子どもは自分とは別々のものと思い、良い親離れ・子離れができた。
諦めないで今日一日を頑張っていきたい。

以上が講演内容を書き留めた内容です。
辻井いつ子さんのHPをご紹介します。
子育て中の方、これから子育てをスタートする方、
自分について考えたい方etc.に是非読んでほしいと思います。

“辻井いつ子の子育て広場”
http://kosodate-hiroba.net/index.html


2011.05.03 “出会えてよかった本”

2011-05-22 22:16:55 | 読書

3年程前・・・
書店に平積みにされた単行本の表紙の写真が私に笑いかけてきます。
“奇跡のリンゴ”
関連書籍も何冊が並べられ、それらの本の表紙の写真も笑っています。
でもナンデ歯が無いの?
手に取りかけた本を元の場所に戻しました。
暫くその本が気になりましたが、
農業の本?
買ったけど読まない本になると意味ないと思い結局購入しませんでした。

男性の笑顔に歯が無い事が何か貧乏くさいと感じた事も覚えています。
とても気になる本なのに結局手に取ることも無く、
いつかその本は別の書棚に移されたのか、見かけなくなりました。
GWに旅行の予定が有り、何か一冊読みやすい本を持って行きたいと思い
書店を文庫本コーナーを覘いてみました。
ひとまわり小さくなった男性が私に笑いかけてきました。
あっ!あの本!
“奇跡のリンゴ”です。
本を手に取り迷わず購入。
不思議な出会い方をした本でした。

気になる本は結局読む運命?!
最初は驚きで次は感動の連続でした。

<茂木健一郎 クオリア日記> 2006/11/03 奇跡のリンゴ
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/11/post_35ec.html
 

<日経トレンディネット>
元プレジデント編集長の田舎暮らし奮闘記 
第235回 「奇跡のリンゴ」を食べた
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcc/20100107/1030715/

<木村興農社>
http://www.akinorikimura.net/


2011.04.11 “京都 おみやげ”

2011-05-20 21:02:35 | 京都

の季節の京都で春らしいお菓子を買って帰りました。
“鍵善良房”「古都の花」は桜の季節限定の桜風味の羊羹です。

桜色が綺麗な羊羹です。

“鍵善良房”「祇園だんご」も春限定。

小ぶりのお団子がかわいくて、
しかも餡子玉の中には更に小さなお団子が隠されていて、
美味しさと一緒に楽しませてもらえるお団子です。

昨年末初めて訪れた“甘泉堂”「とりどり最中」
戦前からの名物菓子で「先ずは召しませ、試しませ」で知られる『とりどり最中(もなか)』。
注文を受けてから四つに仕切られた最中のガワに
四種類の餡(こしあん・粒あん・柚あん・白粒あん)を詰めて貰います。
ほんの少しですが、時間がかかります。
ガワのパリッとした食感と餡の潤いとのバランスを考慮し、
食べる時に一番美味しくなるようにとの心遣いからとの事。



“リプトン ティーハウス店”「レーズンサンド」


2011.04.11 “京都 スマート珈琲”

2011-05-19 19:43:31 | 京都

南座で「坂東玉三郎特別舞踊公演」を観た後、
駆け足で祇園甲部歌舞練場に向かい「都をどり」を初めて見学しました。
男性だけで演じる歌舞伎と、女性ばかりで舞う都をどり。
似て異なる雰囲気の舞台を一日で体験しました。
春の京都を満喫した後は“スマート珈琲店”で休憩。
今までスマート珈琲店の前は通り過ぎるばかりで、
いつかお店に入りたい思いが漸く叶いました。
夕方には軽食メニューが提供されておらず、
おやつのような夕食でしたがスマート珈琲店自慢の逸品ばかりでした。


ホットケーキ



フルーツサンドウィッチ

カフェオーレ

フレンチトースト


2011.04.11 “京都 南座”

2011-05-18 21:20:02 | 音楽・絵画・観劇

“かつくら”でランチを済ませてから向かったのは“南座”
「坂東玉三郎特別舞踊公演」
 忍夜恋曲者   将 門
 傾城如月(坂東玉三郎)を名乗る滝夜叉姫と
 大宅太郎光圀(中村獅童)の立ち廻り
 古御所が崩れ落ちる音が響き渡り、鳴り響く鐘太鼓のクライマックス
 近松門左衛門作 日本振袖始
 八岐大蛇の本性を顕した岩長姫(坂東玉三郎)が
 素盞鳴尊(中村獅童)に襲い掛かる立ち廻りが見所
二度のカーテンコール
 今回は“動”と“妖気”の玉三郎さんが見所の演目でした。  








東日本大震災支援のため急遽開催が決まった
チャリティートークショーの立看板。


 
震災のせいか、若干の空席が目立ちました。
玉三郎さんの舞台で空席を見る事は初めてでした。


2011.04.11 “京都 かつくら”

2011-05-17 21:29:48 | 京都

京都でのランチは“かつくら”四条寺町店。
四条通りと寺町通りの角で、リプトンティーハウス店の隣り。
間口三尺の入り口を入ると地下の席を案内されました。
お店の玄関で写真撮影してたら、
「どうぞどうぞ中もokですヨッ」って
お店の方に歓迎していただきました。
  
お店の前にはメニュー見本の陳列。





すり鉢に胡麻、すりこ木がセット。



自家製漬物は店頭で購入する事もできましたヨ

カツの種類でソースを使い分けます。

「筍と青蕗・帆立の生湯葉コロッケとヒレカツ膳」\1,440
さくっさくで美味しい揚げてある事忘れそう



キャベツ山盛り


2011.04.11 “京都 街歩き”

2011-05-15 23:41:38 | 京都

快晴の京都です。
五条京阪でバスを降り五条坂から“二寧坂”に向かいました。
まだ観光客もまばらです。



高台寺前で人力車のお兄さんが客待ち。
桜が満開

ひっそりとした境内には椿の花。

八坂神社も桜が満開。







八坂神社の境内から円山公園に向かいました。
まだ10時前なのにお花見の場所取りに座るスーツ姿のお兄さん。
夕方まで座り続けるのでしょうか

都をどりの雪洞。

円山公園のしだれ桜

一度訪れてみたい“平野屋”さん。
度々お店の前を通り過ぎるのですが、
京都には行ってみたいお店が目白押しで、なかなか順番が回ってきません。

知恩院も桜が満開。



4月6日、元の“一澤帆布”の店舗に戻ってオープンした
一澤信三郎帆布”です。
看板の文字が青空に映えて綺麗です。

30年以上も前の“一澤帆布”の頃から大ファンで、
写真下右の「一澤帆布製」のタグの付いた鞄をいくつか持っています。
ベーシックなスタイルを守る「一澤帆布製」の製品に愛着を感じながらも、「信三郎帆布」のタグの付いた鞄のバリエーションが徐々に増え、
京都に来る度に気に入った製品を一つずつ購入してきました。
“信三郎帆布”の鞄が増えた頃から、
“一澤帆布”の鞄に「今は持てない」感を感じ、寂しく思っていました。
(ゴメンナサイデス)
こうして三つのタグが一緒に並ぶのは、
愛用者として本当に嬉しい気持ちです。


  

辰巳大明神も桜が満開
桜の下で撮影中の花嫁さん。

祇園切り通しにも桜が・・・

白川に架かる巽橋からも桜。
京都は桜が満開。良い時期に訪れました



都をどりのポスター散見
南座のポスターも

京都花街の春を彩るおどりのポスターが軒端を飾ります。
 宮川町歌舞練場   : 京おどり
 祇園甲部歌舞練場   : 都をどり
 先斗町歌舞練場   : 加茂川をどり
 

 


祇園甲部歌舞練場で“都をどり”を見学しました。

終演後、芸子さんが大震災の募金を募ってみえました。
舞妓さんの踊りからは愛らしさが、
芸子さんの踊りからは道を究めた清廉さが伝わってきました。

観光客で賑わう花見小路。



三条大橋から眺める鴨川。

鴨川右手が先斗町歌舞練場。

ここも行ってみたいお店です。
 
宮川町歌舞練場。



雪洞に明かりの灯った宮川通りを五条京阪に向かいます。

春の一日、桜の時期の京都を楽しみました。


2011.04.22 “和楽でランチ”

2011-05-11 22:30:22 | おいしいもの

今日はkさんご贔屓の和食屋さんでランチ

ここ初めてなら『錦かさね\1,575』がおススメ
kさんの予約でお座敷に通されました。

最初にお重が出てきました。

お重の中は盛り合わせの八寸とお刺身
旬の食材を丁寧な仕事でお料理してあります。

帆立貝・鯛のお刺身(新鮮でプリップリ)



ご飯とお出汁の効いた赤出汁

天ぷらは旬のうどと白身魚と海老を抹茶塩で・・・

食事の後には珈琲

“和楽”
TEL:059-222-2098
三重県津市本町28-1