goo blog サービス終了のお知らせ 

明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(435)許せない!自民党片山誠治京都府議が子連れのお母さんに恫喝!

2012年03月23日 22時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120323 22:00)

京都では昨日、たくさんの方が府議会にかけつけ、受け入れ見直しを求めて
議員団室の訪問を行いましたが、このとき、自民党の片山誠治議員が、
子連れの女性に対して、「神聖な場所に子どもなんか連れてきて!」と恫喝、
さらに手で追い払う仕草をしました。許しがたいです。

ここには、子どものことを何ら考えていない、自民党の思想性が如実に現れて
います。懸命に子どもを守ろうとして、日中わざわざ申し入れをきた市民に
対して、「子どもなんか」と叫び、追い払う仕草をしたというのですから
本当に悪質です。追い払う仕草をしたのは片山議員だけではありません。他
の議員たちも同じ態度をとったとのことです。

しかもその女性は、避難されてきた方でした。その方が、僕のブログに次の
ように投稿しくれています。お読み下さい。

***

悲しくやしい(避難者)

昨日、京都府議会を傍聴、議会前には各党にお母さんたちで要望書を持参し
回りました。自民党の控え室では、南丹市の片山議員に、神聖な場所に子ど
もを連れてくるんじゃないと手で追い払う仕草をされました。他の議員も皆、
追い払う仕草をしました。私は、悲しく悔しく嗚咽してしまいました。
絆?ですか?被災地支援ですか?避難者の私は、母子ともに追い払われまし
たよ!東電支援、瓦礫受け入れ業者との絆なんでしょ、大切なのは!私は、
それを確信しました。そして、夜のNHKの報道。議会で可決された映像を流
した後、京都商工会議所会頭が記者会見し自治体にがれき受け入れを強く要
望していくとの記者会見の報道。被災地をばかにするな!自分たちの懐を
肥やすえさにするな!

引用はここまで

***


被災地をばかにするな!

その言葉が胸に響きます。
そもそもこの国にたくさんの原発を建てたのは自民党です。
金のバラマキで、現地の人間関係をズタズタにしながら、次々と
「過疎地」に原発を建ててきたのです。

そうした党に所属していることを何ら省みず、必死の思いで子どもを連れて
かけつけてきた女性を恫喝して、手で追い払おうとする。こういう人たちの
価値観こそが、今回の事故の背景にあることをしっかりとみすえておきま
しょう。

こうした府議の暴挙に対して、さっそくお母さんたちへの共感の声も
投稿されました。それを紹介します。

***

あきらめない(みき)

京都府議会でお母さんたちが受けた仕打ちはその日一番の酷い出来事として
ツイッターで拡散されています。
みんな応援しています。みんな見ています。みんな頑張っています。

ごみの焼却処分は市町村の単位で行われるので、正念場はこれからだと思い
ます。

京都市長選で残念な結果が出たのは、一つには京都が学生の街だということ
もあるかもしれません。
京都府外から来ている学生は、住民票が地元にあることが多いかと思います。
そうすると、京都では選挙権がありません。

今回の市長選は大学生にも大変関心が高かったようです。
うちの息子もその一人でしたが、残念ながら住民票はやはり地元岡山にあり
ました。

京都市長選の時、よっぽど息子の住民票を京都に移そうかと思いましたが…
そうすればよかった・・・

引用はここまで

***

あきらめない!
その通りです。

選挙権の問題は確かにそのとおりでしょうが、それでも京都ではたくさんの
若者が、脱原発の中村さんを支持してくれました。「がれきは絶対受け入れ
ない」と言っていた中村さんの落選がいまさらながら悔やまれもしますが、
しかし大事なのは若者の大きな支持があったということです。

がれきに関しても、世論が方向転換してるのではまったくありません。
政府の政策が変わり、自民党が上からの命令で現場の意見をかえさせている
のです。ことのとは、自民党のHPでのがれき受け入れ賛成・反対の読者投稿
が反対が完全に圧倒していることなどにも現れています。


以下、次の点が提起されています。
けしてここであきらめてしまわずに、がれき受け入れ反対、放射性物質の
移動反対の声を高めていきましょう!

*****

☆緊急全国署名 バラまかないで!震災がれき 燃やさないで!放射能ごみ
締切は今日23日です!
http://houshanou-shomei.seesaa.net/

★3/22京都新聞「がれき受け入れ、全会一致で決議」
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20120322000138

★採択された意見書PDF
http://www.pref.kyoto.jp/gikai/pdf/joho/1202_ik_7.pdf

★受け入れ見直しを求めて議員団室を訪問した子連れママに
「神聖な場所に子どもなんか連れてきて!」と恫喝した
片山誠治府議(自民・南丹市船井郡)
http://www.pref.kyoto.jp/gikai/html/syokai/nantan-1.html

★受け入れを最終的に決めるのは市町村。
3月中に電話・メールアクションを!
4/6が環境省への回答期限!!

○京都市 施設整備課 075-212-8500
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000017307.html

○舞鶴市 生活環境課 0773-66-1005
http://www.city.maizuru.kyoto.jp/modules/mayorroom/index.php?content_id=3

○京丹波町 住民課 0771-82-3803
https://www.town.kyotamba.kyoto.jp/cmsform/enquete.php?id=1

★地元マスコミ重要!少しずつ理解者が増えています。

○京都新聞(京都市内シェア5割。京都の世論に大影響)
604-8577 中京区烏丸通り夷川上ル
京都新聞社 編集局「窓」係 御中 500字

○KBS京都 月~金6:30~10:00「ほっかほかラジオ」
(通勤時間に聞いている人多し。シニア層中心に熱烈ファンも)
https://www.kbs-kyoto.co.jp/mailform/radio/hokkahoka.htm


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(434)岩波ブックレット『内部被曝』出版に際してお話します。(3月27日)

2012年03月23日 20時30分00秒 | 岩波ブックレット『内部被曝』発売中です!
守田です。(20120323 20:30)

放射能から子どもたちを守る・京都・ママ・パパの会が、3月6日に上梓した
岩波ブックレット『内部被曝』の出版記念講演とパーティーを開いてくださ
ることになりました。残念ながらこの本の主役の矢ヶさんは遠方であるた
めお呼びできないとのことですが、僕にこうした機会を与えてくださること
はとてもありがたいです。

照れる気持ちもあって、「明日に向けて」への案内の掲載は見合わせようと
も思っていたのですが、がれきの問題の緊迫化の中で気持ちが変わりました。
今こそ、内部被曝の驚異をより広く、多くの人に知ってもらわなければなら
ず、そのためにこの日のお話も活用させていただこうと思います。そして
参加された方と一緒に、内部被曝の恐ろしい驚異と立ち向かっていく決意を
作り出せたらと思っています。


昨年の原発大災害以降の流れを概括してみたいと思います。当初、政府は
原発事故は大したことないと強調し、非常に限られた避難の指示しかだしま
せんでした。しかしこれを突き破って実に多くの方たちが自主避難しました。
そして避難した先々で、その地域の脱原発運動と出会い、各地でデモがおき
ました。

この大きなうねりに押される形で、定期点検に入った原発のほとんどが再稼
働できず、原発は次々に停まっていきました。そうして原発をすべてとめて
も実は電気が十分に足りていること、さらに言えば、努力すればもっともっ
と電気を節約することができるうえに、節電で暗くなった夜の町も悪くない
こと、いや夜は暗い方がいいという当たり前のことまでが見えてきました。

原発はあまりにも危険だ、そして原発がなくても十分に生活は成り立つ、そ
のことに国民・住民が目覚めてしまった。これは非常に大きなことです。も
ちろんそれでも福井の原発を再稼働させようとする動きがあるなど、けして
油断をしてはなりませんが、少なくとも原発が非常に危険なものであること
自身は、もはや否定しようのないものになったと言えます。


これに対し、膨大な放射能漏れを起こした東電と政府は、もうひとつの大嘘
作りにやっきになってきました。僕の指摘するところの「放射能は怖くない
キャンペーン」です。がれき問題の背後にもこれが大きく動いています。
「微量の放射能など問題ではない」「ガレキを燃やしても、99・5%は
フィルターで取れる(0・5%だったら大丈夫)」と、こうした理屈が繰り
出されているからです。

実際には「バグフィルターで99・5%は取れる」というのも、まったくの
嘘ですが、こうした政府のキャンペーンをいまだ可能にしている根拠こそ、
内部被曝の驚異が隠されてきたこと、さらに言えば、今なお隠されており、
多くの国民・住民がこれに気づいていないことに大きな根拠を持っていると
思います。

なぜ政府は、「放射能は怖くないキャンペーン」にやっきになってきている
るのでしょうか。そのために内部被曝の驚異を隠し続けているのでしょうか。
一つに、実体が明らかになれば、政府や東電の罪の深さが鮮明になり、刑事
罰を受けることが確実になるからです。第二に広範囲にわたる避難を政府が
音頭をとって進めなければならず、賠償問題と含めて、大変な予算がかかっ
てしまうからです。三つにこれらにより、原子力政策が実は金銭的なものを
含めて、膨大なリスクを背負っていることが明らかになることで、その命脈
が完全に断たれてしまうからです。

さらにこのことは、原子力政策の後ろに控えている核戦略が、人々の利益か
ら恐ろしくかけ離れており、人類を滅ぼしかねないものであることを前面に
押し出すことをも意味します。そのために核戦略を推進してきた大きな国際
勢力が、そろって、「放射能は怖くないキャンペーン」を後押ししています。
現在の「がれき受け入れ強制キャンペーン」も、こうした大きな世界的流れ
の中にあることをみておくことが大切です。


そして肝心なことですが、この「放射能は怖くないキャンペーン」は、脱原
発運動の中にまで入り込んできている問題でもあります。なぜなら内部被曝
を隠してきたのは、アメリカを中心とする核戦略推進勢力であり、その見解
が、国際放射線防護委員会(ICRP)の「勧告」としてまとめられてきている
わけですが、それが放射線学の教科書になってしまっているために、大学な
どで放射線の問題を習ってきた多くの人々が、知らず知らず、ICRP的な発想
の中に入り込んでしまっているからです。

そのため「微量な放射能」は危険ではないという原子力推進派が繰り返す宣
伝に今ひとつ太刀打ちできなくなっている。その間隙を付く形で、「がれき
を燃やしても微量な放射能しか出ないから大丈夫」というキャンペーンがお
しだされ、「安全なのに、どうして受け入れないのだ、東北を見殺しにする
のか」という主張が繰り返されている。

そしてICRPの考え方の枠組みで、「確かに、微量なら大丈夫だ」と考える人々
や「革新政党」の中から、「だったらがれきを受け入れてもいいのでは」と、
考えをかえさせられている現実があります。これらの人々は、ICRP的な、放射
能の驚異の過小評価の上に立っているために、「東北を見殺しにするのか」と
いうキャッチに負けてしまうのです。

本来、長年にわたって、東北を差別的に扱ってきたのが日本政府であり、産業
界であって、だから東京の電力のために福島に原発が建てられ、その原発が東
北電力の電気で動いているというどうともならない構造が作られてきたので
あって、そんなことをしてきたうえに、東北の人々を放射能漏れの恐怖の中に
引きずり込んだ政府にそんなことを言われる筋合いはないのですが、しかし、
「優しい」私たちの国の人々はこうした理屈にとても弱い。

であるとするならば、私たちがなさねばならないのは、内部被曝の危険性を
もっときちんと学び、そのメカニズムや、それが隠されてきた歴史を、周知徹
底し、この分野でも政府に騙されないための知識を積み上げ、核兵器や原発の
廃絶に向けた強い決意を作り出していくことにこそあると僕は思います。


岩波ブックレット『内部被曝』を上梓したのは、まさにそのためです。この
内容をできるだけ多くのみなさんに共有していただくことにこそ、僕は今後、
さらにさまざまな形でなされてくる可能性のある「被曝の強制」から身を守
り、その流れを押し返していく重要なキーになると確信しています。

3月27日の記念講演では、主にこうした観点を主軸しつつ、与えられた演題に
ついてのお話をしたいと思います。できるだけ質疑応答に時間をさき、みな
さんと一緒に考えを深められたらと思います。予約で25名までと少ないキャパ
ですが、どうかお近くの方、ご参加ください。この日を内部被曝の驚異から
子どもたちを、そして私たち自身を守っていく新たな出発点としたいと思い
ます。

企画の案内を貼り付けておきます。
『内部被曝』の購入先のリンクも示しておきます。

***************

皆様、こんにちわ。
いつもありがとうございます

ママパパ事務局です。

内部被曝の権威・矢ヶ崎先生と共著「内部被曝」を出版された
守田敏也さんをお招きし、気軽な講演会とランチパーティーを
企画しました。

ご講演は、出版秘話に始まり、
☆内部被曝と食の安全
☆4号機の危険性
☆今後の日本をどう生きるか
☆質疑応答時間、たっぷり

そのような講演内容になる予定です。是非お誘い併せの上、お越し下さい。

おいしくヘルシーなボリュームたっぷりのランチは
内部被曝にも配慮された厳選された素材を使用

完全菜食なメニューですが、本当に味がしっかりしていて、お肉が好きな方々も、
ご満足していただけるとにかく美味しいレストランです。
講演会とセットで、格安価格でお店をお借りします。
守田さんの講演会とランチがセットになった企画です。

*矢ケ崎先生は、遠方なのでお招きしておりません。*

守田さんのサイン会、なども、勝手に企画しちゃいます。


是非、みなさん、お誘いあわせの上、お越し下さい。
3日前までに要予約でお願い致します。
定員25名です。

日時:2012年3月27日(火)
お話会10:30~ パーティー12:00~
料金:¥1700 (パーティランチ ¥1200込みの特別料金です。)
場所:(京阪 藤森駅 徒歩5分)
VEGANS CAFE AND RESTAURANT
http://vegan.japanteam.net/special.htm  

京都市伏見区深草西浦町4丁目88
TEL: 643?3922(コチラはカフェの電話です。)

*問い合わせ・ご予約はメールでお願いします。(2日以内に返信が無い場合は、
恐れ入りますが、もう一度送信して下さい)

kodomokyoto@gmail.com
akikoiwasa@gmail.com


放射能から子どもを守る京都・ママ・パパの会
WEB: http://kodomo-kyoto.sakura.ne.jp/
MAIL: kodomokyoto@gmail.com

********

『内部被曝』購入先
岩波書店販売部 電話03‐5210‐4111
岩波書店ブックオーダー係 電話049‐287‐5721 FAX049‐287‐5742
岩波書店ホームページ http://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/

またアマゾンの以下のページからも購入できます。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%80%E5%86%85%E9%83%A8%E8%A2%AB%E6%9B%9D&rh=n%3A465392%2Ck%3A%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%80%E5%86%85%E9%83%A8%E8%A2%AB%E6%9B%9D&ajr=0
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする