ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『あかりをけして』

2006-10-09 19:53:12 | 息子と読んだ本のこと・絵本
あかりをけして』 アーザー・ガイサート/作 久美沙織/訳

これまた、フラニーさんのブログで見つけた本。
そして、その日の図書館で、入り口の新着図書のコーナーの棚に、立てかけてあるのを見つけました!

8時には、電気を消しなさいと言われてしまったコブタちゃん。
けれど、コブタちゃんは、暗いと怖くて眠れないのです。さあ、どうしたら、電気のスイッチを消してから、寝つくまで、間をもたせることができるでしょうか?
そこで、考えたコブタちゃんの妙案は、カラクリじかけ。
家中にはりめぐらされたカラクリのおかげで、電気は、見事、コブタちゃんが寝てしまってから、消えることになるのです。

ううむ。このカラクリが難しい。。。
何回読んでも、理解できないカラクリが・・・。私の頭が、固いのかしら?
結局、サジを投げてしまった私は、そのまま本を放置。
ところが、返却日の前日。息子に遊んでもらえず(息子は、借りてきた本に熱中)ちょっとツマラナソウな旦那を発見!
早速、この本を出してきて、旦那に解説してもらうことにしました。

いやあ、やっぱり男の人は、違います。
私の理解できなかったカラクリも、見事に説明してくれます。おまけに、二人で、あれこれ言いながら、絵をたどっていくのは、なんて楽しいんでしょう!!
あまりに楽しそうに見えたののか、本を読み終えた息子が、とんできて、途中から解説に参加。これまた、子どもの頭の柔軟さは、違いますね。
旦那さえ頭をひねったカラクリを、見事に解説してくれました。

と、ここまでは良かったのですが、すっかりハマッタ息子は、もう一度最初から!と、読み返し始めました。途中から読んだから仕方ないか・・・と思っていたら、何度も何度も読み返す。ああ、止まらない!!
「これ、前にテレビで観たアレだよね、アレ!」などと、言いながら読みふけっています。(「テレビチャンピオンのカラクリ王選手権」だな、きっと)
「そろそろ、寝る時間なんだけど~」

ところが、興奮した息子は、もう、どうにも止まらない。
ようやく言いつけ通り、本は片付けたのですが、お次は、自分のカラクリ作り。
「おい!寝る時間だってば!」
いくら、言っても聞かないので、最後には、怒鳴られてしまいました。
本当に、歯止めがきかない困ったちゃんです。

ちなみに、即席のカラクリは、スーパーボールが障子紙の筒を落ちて、ソファーの上の本を倒し、ソファーの下のティッシュの箱を倒すというもの。単純なんだけど、なかなか、思い通りにはいかなくて・・・
おかげで、ちっとも『あかりをけして』にならなかった、『あかりをけして』でした
次回は、是非、昼間に開きたい一冊です。

『かえってきた名探偵』

2006-10-07 08:43:19 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『かえってきた名探偵』 杉山亮・作 中川大輔・絵

すっかり、名探偵シリーズに夢中の息子。
先日、外で友だちと遊んでいる会話が聞こえてきたのですが、ことあるごとに「これが、犯人か!」とか、「証拠は?」などと、甲高い声で叫んでいます。もう、興奮しすぎ!
だいたい、君たち、サッカーやっているハズなのに、おかしいだろうよ~

友だちにしてみれば、「どうして、そこで犯人なんだよ!」という感じだと思うのですが(友だちは、推理小説にハマッている訳ではないので)そこは、息子の一番の友だちKくん。しっかり「そうだ、そいつが犯人だ!」などと、叫び返してくれています
幼いんだよなあ・・・もう、4年生なのになあ。いつものように、それが、ちょっぴり嬉しくて、そしてやっぱり、ちょっぴり心配になってしまう母なのでした。

Kくんは、息子とは、また違う世界観を持ったユニークなお子さん。息子が、自分の世界に突っ走っても、最後まで、とことん着いてきてくれる友人です。(例の3人組の一人)
去年くらいまでは、他の子も「こいつ面白い!」と言った感じで、息子のやることに興味津々だったのですが、さすがに4年生にもなると、冷静に見ている様子。たまに、「オマエ、はしゃぎすぎだよ!」と注意されている場面も見かけます

いやあ、今は、「はしゃぎすぎ」という言葉で濁されている訳ですが、これが「アイツ変だよな~」にならなきゃいいな・・・と、思ったりする、相変わらず心配性の母なのでした。

そんなモヤモヤを背負いつつ、今日もまた、名探偵の登場です。
今回は、前回のような突拍子もない展開はなくて、頭をひねれば解決できる事件が3つ。やっぱり、こうでなくちゃ!
ってな訳で、母は、1つの事件を解決することができました。ふっふっふっ。
まだまだ、息子には、負けませんよ~!
いまだに、1つも事件を解決できない息子は、非常に、悔しがっております。
そろそろ、シリーズも読みつくす勢いなんだけど・・・・・。最後までに、1つ位、解決できるといいね


『きつねのテスト』

2006-10-05 11:06:15 | 息子と読んだ本のこと・絵本
きつねのテスト』 おざわただし作・かたやまけん絵

フラニーさんのブログで見つけた、この絵本。
偶然にも、その日は、図書館に行く予定があり(しかも、ちゃんと置いてありました)、偶然にも、その夜、読む機会に恵まれました!こういうのって、ちょっと嬉しい。
「読む機会に恵まれる」なんて、ちょっと大げさ?なんだけど、息子は、ただ今、推理小説に夢中で、それ以外の本を受け付ける「余裕」がないのです。

ちょうどその晩は、ドイツのベストトイ賞に輝いたという「KAYANAK」を、久しぶりに家族3人でやり(お勧めのゲーム!)、そして、いつものようにヒートアップしすぎ、寝る時間が大幅に遅れてしまったのです。全くもって、勝負事となると、理性を失う家族なのです(いつも、最後に反省します)。
最初は、「名探偵が読みたい!」と、騒ぎ立てていた息子も、しぶしぶ納得。

それにしても、片山健さんの絵は、なんて魅力的なんでしょう!
シブシブだった息子が、最初のページを開いただけで、もう、本に釘付けでした。題名が書いてあって、その下に、主人公の少女が描かれているだけなんですが、目をまんまるにして、覗き込んでいます。そして・・・

「す、すげえ・・・デコ・・・。」
そ、そうきたかあ。そこですか、あなたの注目した場所は。
ちょっと、あきれつつも、そう言われたら、母も、主人公・のぶこちゃんの「おでこ」に、思わず目が。た、たしかに・・・すごい、おでこ。
ぷっと噴出してしまった母ですが、こんな所で盛り上がっている場合じゃない。
気を取り直して、物語にすすみます。

学校の帰り道、きつねのテストを受けることになった、のぶこちゃん。
そのテストというのが、「赤い色の椅子と青い色の椅子、どちらに腰掛けますか?」というもの。なんと、1つは、腰掛けるとネコの姿に。もう1つは、ネズミの姿に変わるというのです。

物語にも、夢中になった様子の息子。早速、読み手の私を遮って話し出します。
「ね、どっちにする!?」

う~ん。赤が好きだから、本当なら赤を選びたい所なんだけど、この片山さんの絵の青ときたら!なんだか、迫ってくるような青なんです。椅子が動き出しそうな青!
「お母さん、青!」
「俺は、赤!」
絵本の読み聞かせって、こうやって、途中で会話するのはルール違反だと思うのですが、一対一だから、良いかな・・・。そんな訳で、第二問目も、しっかり選びあいます。私は、すべてハズレ、息子は、すべて正解!でした。

最後は、想像もしない展開で、思わず絶句。そして、爆笑
こんなのアリですか?
絵も物語も、何とも言えない迫力で迫ってくる、最高に楽しい一冊でした。
これは、いつか絶対に購入しなくては!お気に入りの一冊になりました。

大学病院って。

2006-10-03 15:05:42 | つぶやき
通っていた個人病院から、大学病院の産婦科への転院。
覚悟は出来ていたけれど、いざ、「次回から行って下さい。」と言われると、不安で不安で・・・この3日間、ほとんど眠れず、今日の受診日を迎えました。

これから、主治医になるであろう先生は、なかなか、好感の持てる先生。見るからに若いし、声も小さいし、要領も悪そうだし・・・・。でも、とても誠実そうな方で、説明も丁寧だし、こちらの意見を聞く姿勢を持っているし、いい人なんだなあ~と思いました。
いい人だから腕が良いという訳ではないので(娘のことがあり、いくつも病院は渡り歩いているので、その辺は、シビアに見極めてしまいます)、まだまだ、心配はぬぐえていないのですが・・・。
それに・・・、今までの出産は、同僚の看護士ご推薦の先生だったので、前評判なしの先生との出会いには、やはり、慎重になってしまいます。

それにしても、色々と考えさせられました。
大学病院だからでしょうか?ご挨拶の後は、早速、「今回の妊娠のリスクについて」の説明が、長々と・・・・・。
「前の先生から、何かきいていますか?」と切り出されたので、赤ちゃんに何かあるのかと背筋が凍ったのですが、それは、帝王切開の3回目が、どれだけ危険かという説明でした。

正直、びっくり
前の先生は、お腹を3回切ることについては、何も言っていなかったから。。。
今まで、きいたこともない症例がいつくも挙げられ、最後に、「今言ったことを承知して、出産に備えてください。」と、2回も念をおされました。
承知するも何も、もう、お腹に命があるのだから、産むしかないですよ、先生。
例え、子宮が無くなろうとも、命が無くなろうとも。

出産は、普通分娩であろうと、危険が付きまとうもの。命を落とす妊婦さんも、たくさんいるのです。
個人病院の先生は、それをいちいち説明していたら、きりがないでしょう。でも、ここは大学病院。必ず、すべてを事前に説明しなくてはいけないのだ、だから、少しのリスクでも説明するのだ、と、自分に言い聞かせ、こみあげる不安を、少しだけ押しとどめました。
ちょっぴり、自分の命がナクナルかもしれないことを意識した、なんともいえない一日でした。

おかげで、この間まで、診察のたびに赤ちゃんの成長を喜んでいたのに、今回は、全くなかったなあ。
だって、赤ちゃんのことは、たった一言。「今の所、問題はありません。」だったんですものあんなに、検査を一杯したのになあ。。。
「ほら、もう○cmですよ~!」みたいな会話、今回の妊娠では、もう出来ないのかなあ。それとも、今日は、特別?

それにしても、長かった~。
朝の8時30分に病院について、出たのは13時でした。信じられない~!
椅子に座ってるだけで、お腹が張ってくる感じです。トホホ。
最後の最後に、保健婦さんの指導があって、「何か質問は?」と聞かれたので、「いつも、こんなに時間がかかるのですか?」と聞いたら、「そうですね。かかる時もありますね。」と言われてしまいました。。。
一瞬、気が遠くなるかと思いました。ふう

同じ大学病院の呼吸器内科に、持病の「喘息」でかかっているのですが、そちらは、カード受付から30分で終わるんだけれど・・・この違いって。。。
これが、5分診察をしない、ここの産婦人科のポリシーの表れだと、信じることにしようと思います

『あしたからは名探偵』

2006-10-02 08:13:00 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『あしたからは名探偵』 杉山亨 作・中川大輔 絵

名探偵カメラちゃんの次は、名(迷?)探偵・ミルキー杉山の推理に挑戦です。
今回の物語は、二つ。
1つは納得だったのですが、もう1つは、ちょっと納得できない回答でした。
犯人は、犯行現場まで何で移動したのか?が、問題だったのですが、その答えが、「飼っている馬に乗って移動し、犯行に至った」だったのです。

庭で馬なんて飼うか!普通の道路を馬で走るか!!
親子で、大ブーイングでした
でもね、そのナンセンスな展開が、新鮮だったらしく・・・
息子は、「奇抜な推理を展開する」おもしろさを見出したようでした。

「バレナイようにするには、馬よりもチーターが早くていいんじゃないか?」
などと言い出しました。おかげで、「チーターだと、食べられちゃうから駄目だろう」とか、「チーターが道路を走っていたら、警察がとんでくるだろう」とか、すっかり、事件とは関係ない問題で議論が白熱
・・・・・ま、いいか。