『ムーミン童話全集(1)ムーミン谷の彗星』 トーベ・ヤンソン
名作と呼ばれる本は、やっぱりスゴイ
そんなことを、改めて思わせてくれた一冊でした。本当に素晴らし~!
美しい表現力。ハラハラドキドキの冒険。心から大笑いできるユーモア。そして何より、魅力的な登場人物!
彗星が地球を滅ぼしてしまう?そんな壮大なテーマを軸に、個性的な登場人物たちが、すったもんだしながら、ハラハラドキドキ、大笑いの物語を展開してくれます。これだけの長さの物語を、最後の最後まで、一度も飽きることなく読み終えました。
さあ、次は、どんな冒険が待っているんだろう。2巻を読むのが、今から楽しみ!
ちなみに、あとがきには、トーベ・ヤンソンさんの生い立ちが書かれていたのですが・・・息子は、楽しそうに、「へ~」やら「すげ~」やら、声を上げていました。
ヤンソンさんが、彫刻家と画家の夫婦の間に生まれたこと。作文と美術が得意だったこと(算数は苦手だったこと)。スウェーデンの美術学校に通ったこと(なにしろ、ピッピの国には、なみなみならぬ想いがある親子です)。
ひどく引っ込み思案で、誰とも話をしないような子であったこと。物語を作るのが好きで、通学しながらお話を考え、終わらないと、もう一周してから学校に来るような子であったこと。
どれもが、息子には、興味深かったようです。
もちろん、私も!自分でも不思議なほど、感動してしまいました。
不器用に生きてきた一人の女性。彼女の生い立ちに触れ、人生って、なんて素晴らしいんだろうと、思わずには、いられません。
きっと、最近、「子どもの自殺のニュース」を目にしすぎていたせいだろうな。
自殺のニュースを見る度に、居心地の悪さを感じ・・・テレビの電源を入れないことも増えてきました。
だって、息子は、並々ならぬ感心を抱くようで(そりゃあ、衝撃ですよね。自分で自分を殺すんですから)、何かと質問してくるのです。
息子にとって、一番良い答えを返してあげられているかな・・・、私。
自殺を考えている子どもたち・・・
どうか、本を読んでほしい。この空想の世界の主人公たちに、教えてもらうことが、助けられることが、なんと多いことか!
どうか、これ以上、悲しいニュースが流れませんように。
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約20年ぶりの仲間達との再会、おもしろかったなぁ~!
そして本の間から子供の頃自作した「ムーミン栞」を発見!
誰も見てないのに一人照れてしまいました。
ゲームばかりやっている子には本を、
本ばかり読んでいる子には漫画を、
漫画ばかり読んでいる子には音楽を、
音楽ばかり聴いている子にはお勉強の楽しさを、
勉強ばかりやっている子にはゲームを!
いつもの自分以外の場所に行ってみる事を教えてあげる事ができたなら・・・悲しいニュースも少しは減るのかも、と思ったりもしています。
今度あった時に、一杯話をしようねえ!
そして、栞も見せてもらえたら、嬉しいな♪
子どものときって、そうやって、本を愛したんですね~
大人の楽しみ方とは、ちょっと違う楽しみ方を、してたんだろうな。子どもの頃の自分を、タイムマシンで見てみたいよ!
でも、あの頃は、一杯悩みもあったね。
自分が、世界で一番不幸な気がしてね。
世界中の子どもが、自殺でない方法で、あの思春期という大きな波を越えられるといいなあ・・・と心から思うよ。