ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『カッレくんの冒険』

2008-06-10 12:20:59 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『カッレくんの冒険』 リンドグレーン作、尾崎 義訳、トゥールヴァール=ファルク絵 

『名探偵カッレくん』が、あまりに面白く、読みやすかったので、「次の巻は、一人で読んでみる?」と聞いてみたのだけれど、「いや、これは二人で読んだほうがいい」と言った息子。
息子よ。君は正しかった。母は、このドキドキに・・・きっと、堪えられない。

何しろ、今回の事件は「殺人事件」で、おまけに、カッレたちが、犯人に銃を突きつけられるシーンもあるのです。
その章を読み終わったとき、母と息子は、あまりにドキドキしすぎて、タメイキしか出ませんでした。
そこに、旦那の一言。
「ねえ、それ・・・本当に子どもの読む本?」
・・・・・・・・・。たしかに!

これを、大人の推理小説への登竜門などと思ってはいけません。
カッレくんがすごいのは、子どもたちが、きっと一度はやってみたいと思うであろう「遊び」のシーンが、ふんだんに盛り込まれていて、しかも、それが・・・最後には、犯罪解決への道筋になるという所でしょうか。
恐るべし、リンドグレーン!!

ちなみに、そのドキドキの章を読んだ日の夜、2階から物音がして、クラース兄さんが入ってきたかと焦った母。
すると、息子が起きてきて・・・
「俺、興奮しちゃって身体が熱くて眠れない。」と。
氷枕を作ってあげた後、ふざけて
「ねぼけて叫ばないでよ~。助けて~とか、犯人は、この人です!とか。」
と言ったら、真顔で
「そしたら、絶対に、起こしてよ!」と懇願されてしまいました。
犯人に銃を突きつけられたまま、朝まで夢を見続けるのは、辛いからと(笑)

ここまで子どもを興奮させる。これこそ、児童文学の真髄でしょうか(笑)
最後に、この本が日本で発行された年を見たら(私って、本当に、このページが好き・・・)
1965年。なんと、私は、まだ生まれていませんでした!!
ということは、原作は、もっと前・・・
これは、ピッピよりも、さらに激しい反対運動を起こされたのではないかしら?
だって、子どもが銃を突きつけられるシーンですもんねー(笑)
それより、スウェーデンの子どもは、夕飯の後も外で遊んでいるというのは、その頃の常だったのだろうか?まさか、今も?という疑問が、ふつふつと・・・
息子は、もちろん・・・羨望の眼差しでございました!!
もちろん・・・人の家の屋根にのぼって、パチンコで、捕虜になった指揮官を助け出すシーンもね。

先日、玄関に、二股の木と輪ゴムで作ったパチンコが落ちていて、思わずニヤリとしてしまった母。
やってる、やってる
そうそう、その前の日には、近くの林に行って木登りをし、見事墜落して戻ってきた息子くんなのであります。
白バラ軍のように、軽やかに屋根を渡るようになるには、まだまだ、練習が必要なようです。
頑張れ、我が家の白バラ軍!
本を読んでなくても、いつものように、息子についてきてくれる友達にも感謝。
どうか、どうか、お母さんに怒られませんように。

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12 コメント

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夕飯の後 (naoko)
2008-06-10 13:24:39
 夕飯の後のお遊び、、、
ズバリ白夜では!?
スウェーデンには白夜はないんだっけか???
それにしてもうらやましいね。
お祭りの太鼓の練習を思い出しました。
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Unknown (琴子)
2008-06-11 00:22:40
ふふふ、やってますねー、息子くん♪
想像できて、楽しい気分(笑)

うちのねーさんも、白バラ軍にはずいぶん憧れていて
たぶん今でも、ひそかにその望みはあるはずです。
その気になってしまう楽しさとドキドキ感が、ありますよね!

で、その夜は、無事朝までぐっする寝られたでしょうか。
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Unknown (jasumin)
2008-06-11 09:41:42
あー・・・こももさんちの近くでないことが悔やまれます。

息子君を「隊長!」と呼ばせていただくのに。

カッレくんのシリーズは、実は読んだことがないのです。
うちでも読んであげましょう。
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naoへ (こもも)
2008-06-11 15:13:19
白夜、ありますよね。
でも、そういう問題じゃないんですよ!naoさん!
外が明るかろうが、暗かろうが、寝る直前まで外で遊んでいるかってことなですよ!!

太鼓の練習は、楽しかったね。
大好きだったなあ。
そうでした。まさしく、寝る前まで遊んでました。私たち!!
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琴子さんへ (こもも)
2008-06-11 15:16:16
ベッドからは落ちましたが、無事に、朝を迎えたようです。
白バラ軍の戦いは、すごいですね。
リンドグレーンって、いったい、どんなお母さんだったんでしょうか?
これを許してくれる母の子は、どういう子に育つのでしょうね。。。
うちは・・・・・・木登りまでは許しますが・・・・・
夕食後の外遊びと、人の家の屋根にのぼるのは、禁止です!!
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jasuminさんへ (こもも)
2008-06-11 15:19:41
駄目ですよ!
近所だったら、毎日、苦情と怪我がたえなくて、
母は、疲れ果ててしまうでしょう?

ちなみに、息子は、隊長にはなれないタイプなんですよー。
提案のみ!の男です(笑)
「目立つのは好きじゃない。」ですって。
遠吠えしながら帰ってきたりして、別の意味では
目立っているんですけどね。
リーダーになるのは、とにかく嫌いなんだそうです。
だから、葉っぱくんがリーダーかな(笑)
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Unknown (ぱせり)
2008-06-11 17:42:03
ああ、夕飯のあと、屋根から屋根をはだしで駆け回る・・・憧れの夏です!
息子くん、いいですね。本から広がる想像の世界をそのまま実生活(?)で遊べるなんてとってもうらやましいです。
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ぱせりさんへ (こもも)
2008-06-12 10:42:36
リンドグレーンの描く世界は、彼の頭に、すっと入っていくようです。
ピッピのホラ吹きごっこは、いつの間にか卒業してたけど・・・
これからも、きっと楽しませてくれますね。
昨日から、スパイ団入りました!
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スウェーデンの夏  (pepparkaka)
2008-06-12 10:54:25
2巻、お読みになったのですね!
こわかったでしょう・・・。
わたしは、子どもの頃、こわくてこわくて、
でも、何度も読みました。 家にあったので。

スウェーデンは、冬の昼間が短いので、
夏は、夕食のあとでも遊びます。
たとえば、首都ストックホルムは、
スウェーデンでも南のほうにありますが、
夏至の頃の夕焼けが、夜10時半~11時頃なんです!

カッレくんの物語の舞台は、もう少し南のほうですが、
そんなに明るかったら、外で遊びますよね?
おとなたちも、薄明かりのなか、
テラスで、お茶やお酒と甘いもの、お喋りを楽しみます。
と言っても、物語では、子どもたちは中学生。
親たちには内緒で、真夜中に家を抜け出すわけで・・・
駄目ですか? ^^; だからこそ、憧れますね。

それから、リンドグレーンが子育てをしたのは、
首都ストックホルムですが、
リンドグレーン自身は、子どものころ、
カッレくんや、やかまし村の舞台になった村の、
おおきな農家で育ち、両親がとても寛大で、
きょうだい4人、思う存分、遊びまわったそうです。

と、リンドグレーン豆まめ・豆知識。 でした。
次は3巻ですね。 いいですよぉ~ 3巻も。


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pepparkakaさんへ (こもも)
2008-06-12 23:19:38
10~11時に夕焼けですか!
そ、そういう所で生活すると、どういう生活形態になるのか、全く想像できないです(笑)
すごいですね。
ああ、絶対に、行ってみたいです!スウェーデン!!

さて、さて
昨日からスパイ団に入ったのですが、またもや、深夜12時に決闘ですね。
夜中に遊ばせないと気がすまないらしい、リンドグレーン女史。
やっぱり、絶対やらせてもらえないだろうことが、
一番、やりたいことということでしょうか?
ふふふ。可笑しいです。
でも、今のところ、うちの息子は
ベッドに入った瞬間に寝てしまうので(笑)
その心配はなさそうです!良かった!!!

それにしても、リンドグレーンは、夜中、ベッドを抜け出して遊んだことがあったのかしら?
また「遊んで 遊んで・・・」の方も、読み返したくなりました。
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