ぼちぼち日記

大切な日々のこと

中学生の読書事情

2010-12-25 09:37:42 | 息子が一人で読んだ本

師走とは、よく言ったもので・・・・・。本当に忙しかった12月。
中学校では、個人面談とPTA活動の大仕事が二つありました。ふう。疲れた
でも、嫌なことばかりでもありません

個人面談の時には、順番を待つ間に、廊下に飾られた子ども達の作品を見ることが出来ました。
特に、今回は、興味深い。
「みんなに勧めたい一冊」というテーマで、それぞれが、本を紹介しています。
なーんと、私、一冊も、読んだことがある本がありませんでした 40人もいるのにー。

携帯小説(女子は、これが多い)から、東野圭吾 三浦しをんの『風が強く吹いている』
もありました。おおー。東野圭吾読むのかー やるなー、中学生
実は、私も、読んでみたいんだぞー。などと、脳内独り言をつぶやいていたら、なんと!
書店売り上げランキングで見たことのある、こんな本を見つけました

 驚いたー女子中学生、恐るべし。

面白そうだと思ったら、躊躇なく読める 若いって、素晴らしい~
純文学や児童書、YA系の本が、一冊もなかったのは、なんだか、残念な気もしたけれど、
推理小説や恋愛小説を、登場人物の名前をあげて、矢印で、関係図を作成している子もいて、
楽しいこと、楽しいこと。
我が息子くんは、シーナさんにしようと思ったけど、紹介文書きずらいからこれにしたと言って・・・・・

 『ルパン対ホームズ』ルブラン原作 南洋一郎文

『武士道・・・』じゃないんだぁ・・・と思いながら、でも、どちらにしても、私は、未読ですわ。

今時の中学生の読書事情に触れて、なんだか、自分の中学生時代も思い出しました。
私にとって、一番、本を読んだのが中学生のとき友達から借りて読むという読書体験をしたのも、
この時が始めてでした。友達が貸してくれた本で、衝撃だったのは、なんと言っても、この本。

 『犬神家の一族』 横溝正史

名簿順で、私の前に座った彼女が、なんと、推理小説とブラック好きの女の子だったのです。
(彼女の顔が、とてもとても可愛らしいというギャップが、今、思い出しても可笑しい)
この本は、赤毛のアンに憧れ、アンネの真似をして、日記帳に名前を付けたりしていた女子中学生
にとって、今までの読書体験を、すべて、引っくり返される程の衝撃でした。
だって、いきなり、あの湖のシーンですから・・・・・・。

彼女は、次々と金田一シリーズを貸し続けてくれ、仕舞いには、映画にも連れて行ってくれたのです。
たしか・・・・・・『悪霊島』 怖かったなあ・・・。ビードルズも、その時、初めて体験したのです。
彼女が教えてくれた筒井康隆の世界も、驚きだったな・・・・・。
今でも、串が刺さって、頬に穴が開いてしまった人の話、覚えています。
中学生の時に記憶したことって、なかなか、忘れないものですねー。

さて、別の意味で忘れられないと言えば、この本。

 『風と共に去りぬ』ミッチェル

仲良しグループのみんなで回し読み。でも、みーんな、レッド・バトラーが好きになっちゃって、
大バトルでした。
そして、みーんな、スカーレットに憧れました。こういう、カッコイイ女性になりたいと。
テレビで映画が放映された日のことも、ちゃんと覚えていて、
あの腰を細くするシーンが、今でも、忘れられないのでした。(なぜ、あそこなんだろう・・・)

そして、ある意味忘れられないのが、その頃、海外文学に傾倒していた私の肩を、とんとんと叩いて
振り向かせてくれた一冊。

 『次郎物語』 下村湖人

今思うと、これを、みんなで回し読みって・・・・・・。しぶすぎ?
でも、あの頃は、夢中になりました。
これを読んで、みんなで、あれこれ言ってたんですよ。おかしいなあ。

読む本は、全然違うかもしれないけれど、面白そうとなったら、どんな本でも読めてしまうのが中学生。
それは、昔も今も、全く、変わってないのかな・・・・・と思ったりもします。

最後に、息子くんが、今年の冬休みに挑戦したいと言い出したのが・・・・・・

 じゃーん

何と言っても、6年生まで、母の読むアンサーランサムを聞いていてくれた彼ですので、本の趣味も、
その流れに沿うことが多く、みんなが読むようなものとは、ちょっと違っていました。
けれど、仲良しの友達が、本を良く読む子で・・・息子の読書傾向は、彼に傾きつつあります。
で、友達のお気に入りを読みたいと。
図書館で借りようかとも思ったのですが、私の友人の息子さんが、全巻揃えているのを思い出し、
貸してもらうことにしました。
なんと、全巻、荷造りして持ってきてくれましたよー ありがとー。
しかし・・・・・これを、全部読むのかー。圧巻ですなあ。

母の勧める本よりも、友達の勧める本が読みたいなんて、ちょっぴり寂しいけれど、でも、その方が、
正しい成長の仕方なのでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・でも、母がクリスマスにあげる本も、読んでね、息子くん。
(我が家では、仕事の関係上、今日が、クリスマスパーティです

冬休み、短いなー。

 推理小説と動物が好きな息子に・・・。書評のみで選びました。面白いかな?
 息子も大好きだった、ことり文庫さんで選んでもらった本。


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちょっと可笑し (マーガレット)
2010-12-26 06:36:01
わたしねえ、実は若い頃横溝正史に凝って 主なものはほとんど読みました。そして結婚してから夫と筒井康隆にはまって 全集買ったんですよ。まとめて貸しますよー(笑)その方と仲良くなれそうです。

「マルベリボーイズ」は私もおもしろかったです。男の子にぴったりだと思います。「ぼくの名はチェット」は知らないから読んでみようっと。

こんなふうに本を教えたり教えられたりって楽しいですよね。今年もいろいろありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。良いお年を!
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Unknown (Unknown)
2010-12-26 08:55:08
>面白そうだと思ったら、躊躇なく読める 若いって、素晴らしい~
すごいパワーだなあ。頼もしいやら、羨ましいやら・・・ほんとに若いって素晴らしいですね~。
『次郎物語』を回し読みの嘗ての中学生たちも素晴らしい~。(ひそかに読みたい本に追加しているわたし^^)

『マルベリーボーイズ』私も大好きです。この本は手許にほしい、と思いながらまだ入手していないことを思い出しました。(来年は買おう。)
『ぼくの名はチェット』おもしろかったですよ。犬と一緒に暮らしているこももさんならきっと楽しまれるだろうなあと思っています。
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Unknown (jasumin)
2010-12-27 12:52:23
息子君、ついにハリポタに手が伸びましたか~?(笑)
「もしドラ」は娘のクラスでも、回り続けてるみたいですよ。
あ、でも、うちには回ってきてないなー。
中学生の鞄の中の本って、面白いですよね。
決して推薦本ばかりではないけれど、いろんな本を読むって、やっぱりいいです。
そこから選択する眼が養えれば・・・とは思いますが。
冬休み前に国語の先生から「携帯小説ばかりじゃなくってさー」って話があったようです(笑)
私が思う以上に、携帯小説読む子が多いんですね、びっくり。
娘は読むのが早いからなのか、携帯小説はすぐに終わるからツマラナイんだとか。
かと思えば、今は新撰組に傾倒しているので、新撰組たっぷり読んでます(苦笑)
その時代が好きだから、逆に龍馬にはノレナイとか、何番隊長の何々さんがいいとか・・・
母には何のことやら????になってしまいました。

「マルベリーボーイズ」うちでも探してみます!
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Unknown (ruca)
2010-12-27 16:09:58
こももさん、こんにちは。

中学時代わたしも読んで、あこがれましたよ。
「風と共に去りぬ」のレッド・バトラーさま。
私の思い出のシーンは、カーテンでいきなり
ドレスを仕立ててしまうところです。

アメリカの話が今でも好きなのは(シカゴのおばあちゃんとか)
スカーレットの影響かなと思ったりもして‥。

大草原の小さな家の「とうさん」が理想の人だったけど
実はバトラーのようなちょいわるな人にもすごく
惹かれる私なんです・笑。

追伸☆そうそう、映画「ノルウェイの森」観ちゃいました。
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面白い本がいっぱい (モリー)
2010-12-27 20:12:46
中学校の廊下で、楽しそうに紹介文を読んでる
こももさんが目に浮かびそう。(ご本人の見た目知らないのにね)
私は中学生の時、江戸川乱歩にはまって、借り
まくってました。
休み時間に読んでてあまりの恐さにギャ~ッと
叫んで、みんなが振り返ったのを覚えてます。
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名無しはわたしです (ぱせり)
2010-12-27 20:53:25
今頃ですが・・・おっちょこちょいですみません。
↑名無しの投稿はわたしです~。
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マーガレットさんへ (こもも)
2010-12-30 16:36:48
くすくす。マーガレットさんが、筒井康隆のファンというのが、ちょっとだけ、イメージできます(笑)
いや、深い意味はないのですが!!なんとなく!
それにしても、中学一年生で、貸してくれたということは、それ以前から読んでいたということで、
その友達のことを考えると、本当に、おかしくなります。
どんな、小学生だったんだろう・・・って。

今年一年、楽しい本を、いつもありがとうございました。
マーガレットさんのブログの左のバーに並んだ
本をチェックするのが、ほとんど、日課になっていました。
来年もよろしくお願いします。

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ぱせりさんへ (こもも)
2010-12-30 16:43:18
ぱせりさん、ちゃんと、わかっていましたよー。
「読みたい本」も、確認しちゃいましたしー。

息子のプレゼント本は、両方とも、ぱせりさんのブログを読んで見つけた本です。
「マルベリー・・・」は、息子には、まだ早いかなあと思い、
実は、選ぶつもりがなかったのですが、ことり文庫さんで、
息子でも大丈夫と勧めてもらったので、その場で購入を決めました。
「・・・チェット」は、読書メーターの感想を頼りに、購入を決めたんですよー。
軽く、楽しめる本を一冊、深く、考える本を一冊と決めていたのです。

私も、図書館本を片付けて、早く読みたいな!
(私は、ついつい、家にあると読むのを後回しにしてしまうので、来年は、ちゃんと読もうと思っています)
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jasuminさんへ (こもも)
2010-12-30 16:52:52
「もしドラ」って、ビジネス書だと、ずっと思っていました。
おばさんってば、中学生とは逆で、平積みが苦手だから。ははは。
それにしても、携帯小説って、あんなに出てるんですねえ。
テレビの特集で見たことがあったけれど、あんなに、子ども達を虜にしてるとは思いませんでした。
国語の先生も、大変ですね(笑)

それにしても、お花ちゃんは、新撰組なのですねー
流行の歴女?という奴ですかな?
私は、俄然、福山くんの龍馬でした!!!かっこよかった~
(たぶん、同い年なんです。福山さんは)
大河の龍馬では、新撰組は、めちゃくちゃ悪役でしたものね(笑)
来年の大河は、新撰組とは関係ないから、楽しめるかな?うふふ。
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rucaさんへ (こもも)
2010-12-30 17:04:11
コメントを読んで、返信コメントも書かずに、そのまま
rucaさんのブログにとんでしまいました。
「ノルウェイの森」の映画、どんなだっただろうと思って!
どうでしたか?良かったですか?
私は、今、「ねじまき鳥」を再読しています。
次は、「ハードボイルド・・・」と思っていましたが、「ノルウェイの森」にしようかな。
ストーリーは、綺麗に消えていますが、あのピアノの先生の告白だけは、覚えています。

そういえば、眠れない女の人の話、出ましたね。
実は、あの雑誌の行き先探しのメールを出したときのrucaさんの返信メールにあった、短編の名前が知りたくて、苦しんでいたのです。
そろそろ諦めて、質問しようかと思っていたら、新刊のニュースを聞きました。
ああ、やっぱり、村上春樹と私は、結ばれていると思いました。

何を書いてるのでしょうか(笑)
話を戻します。

レッドバトラー。かっこいいですよねえ。
ちょい悪の人、現実には、好きにはならないかもしれないけど、
でも、やっぱり、憧れますよね!
中学生の私たち、可愛らしいですね。
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