ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ムーミン谷の彗星』

2006-10-23 06:20:04 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『ムーミン童話全集(1)ムーミン谷の彗星』 トーベ・ヤンソン

ムーミンの物語が、こんなにドキドキ・ハラハラの冒険モノだなんて、読み始めるまで、全く想像しなかった。
イカダごと滝を落ちたり、ギリギリの所で、地球の割れ目に落ちなくてすんだり、崖から落ちたムーミンが命綱で助かったり・・・。
これがまた、静かで美しい言葉で描かれると、こうも見事に恐ろしくなるのか?と驚いてしまう程だ。(言葉って、本当に不思議)

息子と二人、何度も息を飲む。
息子は、握り締めていた布団を、キリキリと手に巻きつけていく。
すごい!すごい!

地球を破滅させるかもしれない彗星を調べるために、天文台にむかった、ムーミントロールとスニフ。そして、旅の途中で出会ったスナフキン。
3人が、数々の冒険を経て、ようやくたどり着いた天文台で聞いたのは、彗星が地球にたどり着く日だった。残された時間は、あと少し。早く、パパとママの所に帰らなくては!
ところが、そんな緊張感が漂う展開が、スノークの兄妹の登場で一転してしまう。
ムーミントロールが、あっという間に、スノークのお嬢さんに夢中になるのも愉快なら、それに、いちいちツッコミをいれるスニフくんも愉快。真面目一方のスノークが、そんな面々に、議論をとっちらかされるのも最高に愉快。

女の子に夢中になる男の子の描写に、めっぽう弱い息子くん。
(テレビアニメで、そんなシーンを見た日には、照れすぎて、毎度毎度、座布団をかぶってしまうのです
別の意味でも、ムーミンの虜になったようでした

さあ、地球はどうなるのか?
ムーミンの恋の行方は?

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