『エーミールと大どろぼう』リンドグレーン・尾崎義 訳
『エーミールとねずみとり』リンドグレーン・尾崎義 訳
『エーミールと60ぴきのざりがに』リンドグレーン・小野寺百合子 訳
さあ、何を読みたい?と、息子に聞いたら、すぐに「エーミール!」という答えが帰ってきた。うわあ~!長編だぞ~。ちょっと尻込みしましたが、仕方ありません。読みますか!!
二人して、大笑いして読んだっけなあ。あまりに楽しくて、その様子を記録しておきたくて、ブログを始めたことも思い出しました。懐かしい。
このシリーズを読み始めたのは、スウェーデンへ旅行に行ってきた友人に、勧められたのがきっかけ。日本では、リンドグレーンと言ったらピッピで、このエーミールの3冊ときたら、なんと絶版なのです。
でも、スウェーデンでは、エーミールは、とても人気があるそうで・・・。友人の息子さんは、エーミールの「びょうし(帽子)」をお土産に買ってもらっていた程。そうです。グッズが売っているほどの人気なのだそうです。
ああ。日本でも、もう少し人気が出てもいいのになあ・・・と思うのですが!?
ちなみに、二度目のエーミールは・・・。
あれだけ強烈だった印象も、若干、おとなしめに感じられました。不思議。やはり、エーミールの存在を知ってしまった今となっては、衝撃が薄れているのでしょうか。
その代わりと言っては何ですが、人物の描写に注意がむき、1度目よりも、登場人物たちの人となりがわかった気がします。何しろ、一度目は、ただただ、エーミールの悪戯に大爆笑して、他には、何も頭に入ってこなかったから。
ちなみに、一回目より、エーミールの大親友(大人です)アルフレッドがかっこよく、素敵に感じられました。
それでも、むふふふ。お腹抱えて、涙流して読んだ一度目程ではないけれど、やっぱり、こらえきれずに噴出す、笑い出す!!の親子。あはは。やっぱり、エーミールの悪戯は、最高!
さて、先日のこと。
息子が友だちと一緒に、何やらデッキでトンテンカン!とやっていました。
何作ってるんだろうなあ?と思っていたら・・・。なんと、一日かけて、木で銃をこしらえていました。横で、じっと見ていた、近所の一年生の分も。
そうなんです。エーミールといったら、帽子と「木で出来た銃」がトレードマーク。木銃で、泥棒を逮捕してしまう章もあるのです。で、欲しくなっちゃったんですねえ。同じものが。
その夜、「今日、てっぴょう(エーミールがそう呼ぶ)作ったんだ!」と得意そうでした。
エーミールを知らない息子以外の子ども達にとっては??ただの戦争ゴッコ?と思ったに違いないんだけど。ああ、みんなも、エーミールを読んでくれたらいいのにね。
エーミールは、やっぱり我が家の最高傑作です。
最終巻の最終章。エーミールをみんなが自慢に思った日は、何度読んでも、感動の物語でした。
ただ、パパに抱っこしてもらっていた娘が、あまりに泣きじゃくるので、二日にわけて読んでしまったのに、悔いが残ります。この章だけは、一気に読むべきでした(でも、読んだら、一時間弱ぐらいかかるだろうなあ)。感動が二分された感じになっちゃって・・・。次の日、大後悔。
最終巻『エーミールと60ぴきのざりがに』は、特に、完成度が高い気がします。どの章も、とにかく面白かった。