『奇巌城』 ルブラン 南洋一郎訳
図書館の書庫に眠っていた本を連れて帰ってきました。
古い!古すぎる!さすが、○○○市!!!
表紙の絵など、昭和62年発行とは思えぬ代物です。
第1刷は、昭和33年だから、きっと、その時から表紙が同じとみました。
ハッキリ言って、表紙の絵、好みデス
(何故か、原作者より翻訳者の方の名前の方が大きいというのも、私のツボでした)
ルパンを読みたいから、借りてきてほしい言い出したのは、息子。
どこで聞いたのか、「ルパン対ホームズ」という本が読んでみたいと言うのです。
でもでも、せっかくだから、一巻から読んでみたら?と、母が借りてきたのが、この本。
最初は、「えー!」の息子でしたが、読み始めたら、そんなことすっかり忘れて
夢中になっておりました。
夢中も夢中・・・・・・・・・・・・他に何も手につかない状況。うむむ~。
一体、一冊読み終わるまでに、何度、母にカミナリを落とされたことか。
どうして、夢中になると、何も見えなくなるのだろうか?本当に、困った6年生です。
(現在出版されているシリーズでは、この本は、一巻ではないようです)
母は、推理小説は、読まず嫌い。どうしても、読む気になれません。
それでも、息子が熱く熱く、ルパンを語っている姿を見たら・・・・・・・
いつか、読んでみようかな?ぐらいには、思うようになりました
実は、私も、中学一年生のときだけ、推理小説にハマッタ時期があったのです。
推理小説って、無性に読みたくなる時期というのが、あるのかしら?
どうして、あの頃、あんなに推理小説にハマッタのかなあ・・・と、自分の子どもの頃を
懐かしく思い返した母なのでした。
『真夜中のパーティ』 フィリパ・ピアス作 猪熊葉子訳
中学生になる前に、是非、読んで欲しいと思っている作家さんの一人が、このピアスでした。
はじめてのピアスに選んだのは、読みやすそうな、この短編。
けれど、母に「読んでみて。」と差し出されたときの息子の感想は、ただ一言。
「シブっ。」
君の頭の中に入っている形容詞は、「ヤバっ」「キモっ」「シブっ」「ダサっ」しかないだろう。
え、息子さんよ
それでも、ちゃんと読んでくれるところが、嬉しいです。
例え、シブくても、ダサくても、本に対してのハードルが低い息子くん。
母が差し出した本は、大抵、なんでも読んでくれるのです。
さて、このシブイ本。二・三日して、「どう?」と聞いてみたら
「うん、面白いよ!」という感想が返ってきました
特に、本の題名にもなっている『真夜中のパーティ』が、一番気に入った様子。
はじめての短編集という形の本を、「一日に一話読む」と決めて読んでいた息子でしたが、
しょっちゅう、『真夜中のパーティ』に戻ってしまい、なかなか、前にすすまないようでした
ようやく、ようやく読了です。
実は、私は、この短編集を読んだことがないのです。読むのが、今から楽しみ
面白かったから、冬休みは、ピアスの違う作品を読んでみたいと息子。
どこで聞いてきたのか、次は、『トムは真夜中の庭で』を読んでみたいと言い出しました。
いつの間にか、読書へのアンテナを、自分ではるようになったのだなあと、感心。
そして、次はルパンを読んでみたいと、こちらも、どこで情報を仕入れてきたのか、
言い出しました。
今朝、母が図書館から借りてきたルパンの一巻を、まさに、むさぼるように読んでいた息子。
朝食のとき、
「ルパン、スゲエ面白いよ。それに、スゲエ、スピードで読めるし。」と
そして、衝撃告白。
「前に、ホームズ読んだときは、一つも意味がわからなかったけど、今なら、
わかる気がする!」
そ、そ、そうなんだ。一つも、意味がわからなかったんだ・・・・・
一人では、小学一年生向けの本でも読めなかった息子。でも・・・・・・・
その時は、自然に訪れるものなんだなあ。シミジミ。
今まで理解できなかった言葉が、ある日、突然、理解できるようになる。
ちょっと、平均より遅い気はするけれど、その分、本人自身が、トンネルを抜けた感動を
味わえているのではないだろうか?という気がしているのです。
なにしろ、今では、ランサムの分厚い本でも、何の抵抗もなく広げるのだものねえ。
(ルパンの次は、ランサムのツバメ号シリーズに戻るのだそうです)
母が、息子が推薦した本を読む日も近いかな?

学校の読書の時間に読むために、「ツバメ号を持って行く!」という息子に
あの本を机に入れたら(分厚すぎだもの)、他に何も入らなくなっちゃうだろう、と
この本を持たせてあげました。
しかし、「退屈で、ちっとも進まない」のだそうで、終業式に持って帰ってきた時には、
なんと

仕方ないので、夏休みに、一章ずつ読んでごらんと・・・・・。
途中、「急に面白くなったよ!」と笑顔で告白してくれた息子は、最後の最後に、トムが
宝を手にいれた場面で、なんと、娘を寝かしつけている私のところにきて
「やったよ!やった!トムが宝を手に入れた!金持ちだよ!!」と、報告してくれたほどでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。それは、良かった

冒険とお金儲けに(ヘンリーくんにそっくり!)目がないものね。君は。
しかし、ドアを勢いよく開けてくれた為、見事に、娘さん飛び起きるの巻。
興奮すると、他に何も見えなくなる男・息子くん。
トムに、親近感を覚えたことでしょうね。ぶつぶつ。
この本。私は、まだ未読。(私といえば、ようやく『ツバメの谷』が、後半戦に入りました)
トムは、アニメで見たことがあるだけなのです。
息子の言う、退屈と面白いのシーソーゲームを、是非、体験してみようと思います。
「プールに入りまくる!」という目標を、勝手にかかげた息子くん。
ところが昨日、プールに誘った友人の一人に
「夏休みの宿題をやるから、いけない。」と、早速、断られてしまいました。
で、なんとなく・・・・・・焦ったようです

今日も、朝から、自由研究を何にするかと、熱弁をふるっておりました。
ただ今、候補は、三つ。
①遠心力について
バケツに水をはって、振り回したいという欲望のみ。
水の無駄遣いを、激しく母に注意されるため、堂々とやりたいらしいです。
②ザリガニについて
昨日の夕方、友人とザリガニを10匹も捕獲し、気を良くしています。
ただ、また釣りに行きたいだけ。
ザリガニの何を調べたいのかが、全くないところが問題。
③泣けない魚たちについて
「どういう意味?」って聞いたら、「ただ、魚釣りするだけ」なんですって。
南京袋の代わりに、スーパーの袋を代用して、釣れないだろうかと画策中。
どれもこれも、夏休みに、やってみたいことだけ。
それをどうやって、まとめるかってことまで、頭が働きません。
さあ、一体、どんな自由研究が出来上がるのか?
こんな風に夏休み満喫中の息子くん、ただ今、『泣けない魚たち』を読んでいます。
おかげで、釣りに行きたくて仕方がないようなのだけれど、友達が、裸足で川に
入って足の裏を切ってしまい、川遊び禁止令が出てしまいました。
もともと、川で遊んでも良いという了解をもらっている子どもが少ないため
息子くん、大ピンチ


先日、ポツンと「魚って、本当に泣くと思う?」と、質問されました。
「どう思う?」って、逆にたずねてみたら
「それを研究してもいいな。」ですって(笑)・・・・・・・・・どうやってじゃ!
読書感想文でも書くと言い出すかと思いきや、息子にとって、この本は
川遊びのバイブルとなっているようです。
母は、登場人物の人間模様に、オイオイと泣いたのにね。本って、面白いなあ。
それにしても、何がなんだかわからなくなってきた、夏休みの宿題状況

このまま、31日を迎えるのではないか?という、不安がよぎる、今日この頃です。
暑い日が続いたせいでしょうか?テストが続くせいでしょうか?
なにやら、夏休みを意識し始めた息子くん。
作文は、大の苦手だというのに、
「今年は、どの本で作文を書こうかなー」なんて、言い始めました。
毎年繰り広げられる、読んだ後の苦しみのことは、全く、忘れていると思われます。
感想文には、賛否両論ありますが、新しい本と出会える せっかくのチャンス!
ということで、我が家では、今年、
①母が選んだ本を一冊 ②自分で選んだ本を一冊
計2冊を買ってあげるから、どちらか、書きやすい方で作文を書きましょう!
ということになりました。
母が選ぶといっても、作文が書きやすいという条件付きですから、難しいです。
ようやく、選んだのは、『おりの中の秘密』と『ベーグルチームの作戦』。
どちらも、息子に年の近い男の子が主人公で、その主人公の内面を細かく、
丁寧に書ききっています。
主人公に、自分を投影しやすいほうが、作文は、書きやすいんじゃないだろうか?
と思ったのだけれど、どうだろう。
そして、最終的に決めたのが、『おりの中の秘密』。
こういう機会でもないと、息子が手にとってくれないような気がしたというのも、
理由の一つ、かな。
『ベーグルチームの作戦』は、文庫で求めて、塾の行きかえりや旅行用にすることにしました。
結局、両方、買うんじゃん
まあまあ、カニグズバーグは、小学生のうちに、せめて一冊は読んで欲しかったから
これも、チャンスということで。ごめんね、パパ。
散々悩んで、注文した日。
息子に、その話をしたのですが・・・・・・・・・。「オレさあ、ツバメ号でもいいかと思ってるんだ。」
「えー。だって、みんなで山登ったり、キャンプしたりする話で、作文書くの難しいでしょ?」
「どうして?逆に、簡単じゃん!『ぼくも、いつか、子どもだけでキャンプしてみたい
です。』って、書けばいいんだから!」「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
私は、読書感想文を先生にほめられて、活字にしてもらっていた小学生でしたが(笑)
書くときに、いつも念頭にあったのは、
「この本を読んで、大人は、子どもに何を求めるか?」でした。
我ながら嫌な子ども~。
「私も、やってみたいです。」だけの作文なんて、考えたこともなかった。
でも、思えば、本の感想なんて、
「してみたい」「私にも、こんなこと、起こらないかな。」だけなんですよね。
それだけでは、作文にならないから、色々と後付していくの。
またまた、息子に一本とられた気がします。
でも、本当にそれだけを書いて、「作文用紙が半分も埋まってないー」って泣くのも、目に見えるようです。
一ページは書くというのが、学校のルールだもんねえ。
まあ、作文は、ツバメ号でもいいけれど、とりあえず、せっかくの本と出会える
チャンスなのだから、母の推薦する本を読んでもらいましょう。
そうだ。息子が、そう言ったから、母も、言わせてもらいます。
ぶっちゃけ、『おりの中の秘密』も『ベーグルチームの作戦』も、何が一番好きって
読み終わった後の、あの、スカッとした気持ち!
体験してみてね、息子くん
ようやく、娘の一週間以上続いた熱が下がり、ほっとしたところ、私が倒れてしまいました。
娘は、39度の熱でも元気一杯でしたが、大人は、そうはいきません。
喘息の主治医に診てもらったけれど、笑顔で
「母乳をあげているなら薬は、やめときましょう。それに、本来、風邪はゆっくり寝て治すものですからね。」
はい。その通りですよね。
子どもには、薬に頼らないお医者さんを選んでいるくせに、自分がそう言われたら、泣きたくなりました ははは
ラッキーなことにパパが3連休で、残念なことに、息子が遠足でした。
お弁当~
それでも、遠足の日の朝には熱がひいて(食べていないためにフラフラではありましたが)
なんとか、リクエストのメニューで作ることができました。
せめて、小学生までは、子どものリクエストメニューで作りたいものねえ・・・
なんて思っていたら、お弁当を覗き込んだ息子くん。「うわあ!中学生になったら、これが毎日なんだね
」
え・・・・・・・・・・・・。たぶん、それは無理・・・だと。
さてさて、息子の遠足です。
息子は、全生徒が関わる行事委員会の中の「遠足委員会」という役。
これがまた、毎年、この委員会に立候補してくるのです。
で、また、今年も、バスレクのなぞなぞコーナー「なぞなぞらー」のために、本をリュックにつめていました。
なぞなぞ好きな息子なので、昔から、なぞなぞの本を探す機会が多かったのですが、
未だ、これを超える本は見つからないという本があります。
昭和54年発行、講談社ポケット百科シリーズ『なぞなぞ大辞典』
naoおばちゃんから頂いた本です。
もちろん、私も夢中で読んだものです。暗記するほどに(笑)
すでに表紙カバーはなく、日にやけて黄ばんでいます。
壊れているところをテープで補強して、ようやく本という体裁を整えているという感じ。
それでも、息子のお気に入りの一冊。大切に、大切に使っているのです。
おかげで、遠足が終わってからは、これまた毎年恒例、「家族なぞなぞ大会」!
そのうち、他のなぞなぞ本も出てきました。
次に気に入っているのは、
『なぞなぞあそびうた』『なぞなぞあそびうたⅡ』 角野 栄子(著), スズキ コージ
意外と難しい問題もある
『なぞなぞえほんセット』中川 李枝子(著), 山脇 百合子(著)
しかし、旦那が、途中で歓送迎会に行ってしまい、私だけが、息子の対戦相手に。
とても、小学生の集中力には適いません。
「もうやめようよー」と、いくら言ってもききません。
ようやく、娘が泣き出してお開きになったのですが、なんと、娘を寝かせている間に、寝ておりました!!
寝るギリギリまでパワー全快 6年生とはいえ、まだまだ、赤ちゃんと同じですねえ。
続いています。家族で読書。
面白い。面白いんだけど、やっぱり・・・・
ヘンリーくんが主人公のときのようには、のめりこめない

そんな感じでした。
息子も、私と同じだったらしく、突然、読むスピードがダウン。
ヘンリーくんは、1週間もあれば読めていたのだけれど、これは、かなりの時間を
かけて、読了しました。
本当は、ラモーナは終わりにして、別の作品にしてもいいかな?とも思ったのだけれど、
パパが
「一度読み始めたら、シリーズは、全部読まないと気がすまない。」と言うので
次は、
『ゆうかんな女の子ラモーナ』をみんなで読むことになりました。
パパは、とても真面目なのです。
でも、そんな風にばかり読んでいるから、本が嫌いになっちゃたりするんじゃないかなあ・・・
と、心の中で思ったり。私の乱読も、どうかと思うけれど。
しかーし!ラモーナも面白くない訳ではないので、ここは、快く同意することにしました

4月に、ランサムのツバメ谷を購入予定なので、ちょうど、それまでに読める位の
量の本としては、ラモーナは、ぴったりサイズ。
読みやすいから、きっと、半月あれば読み終わるでしょう。
さてさて、ラモーナは、少しはお姉さんになっているかな?楽しみだね。


ヘンリーくんのときは、ヘンリーくんが、息子みたいなことばかりするのを
大笑いしながら読んでいたのに、今度は、そうは思えないようです。
「どうしよう?友だちの髪の毛を引っ張ったりしたら?」ですって。
(今回の本で、ラモーナは、ちょっと威張りん坊の女の子の髪の毛を引っ張って、
しかも、髪を引っ張るのはやめません!と先生に宣言して、幼稚園を休学するのです)
息子が、「そりゃあ、絶対にやるでしょう。」とか言うもんだから、ますます心配に。
あのねえ・・・・・・・・まだ、1歳になったばかりですからっ!!
『アバラーのぼうけん』 クリアリー作 松岡享子訳
とうとう、ヘンリーくんのシリーズも終わりが見えてきました。
この作品では、ヘンリーくんの相棒・犬のアバラーが主役です。そして次からは、ラモーナが・・・
もう、ヘンリーくんが主役の巻がないと思うと、悲しくてたまらない母ですが、
息子は、あまり気にしていないのか?もしかして、気づいていないのか?(ありえる)
いつものように、楽しく読んでいきました。
でも、なんと、パパが一番に読み終わったのです!
パパ、どうしちゃったのー。活字を読むと、頭が痛くなるんじゃなかったのー?
ノミのやつのおかげで、ショッピングセンターで迷子になってしまったアバラー。
必至に、ヘンリーのところに戻ろうとはするのですが、なかなか、戻ることができません。
それでも、持ち前の明るさと前向きな性格のおかげで、アバラーの行くところ、笑顔が絶えず。
さあ、アバラーは、ヘンリーくんのところに帰れるのでしょうか。
私は、風邪ひき娘との長い夜のおかげで、一人だけ、読み始められないでいました。
すると、息子くん
「これ、母さんには、あんまり読んでほしくないなあ。」と。
「なんで?」と聞いたら
「きっと、犬飼いたくなくなるから。」だって。
うっふふー。大丈夫だったよ。
アバラーみたいな犬だったら、いつだってOK!
問題は、うちの小さい人と、君が、もう少し落ち着いてくれたらなんだけど。
さて、次なる「一人で読む本」。
ラモーナを借りてくるまでにと、息子の幼稚園の講演会に、宮川ひろさんが来て下さ
った時に購入した『先生のつうしんぼ』を用意したのですが・・・
息子くん、母と一緒に読んでいる『ツバメ号とアマゾン号』にハマリスギて、
先を知りたくて気が狂いそうだから、と、一人で先に読むことに夢中。
ちっとも、読んでくれません。
『先生のつうしんぼ』は、母が、大好きな本だったんだけどなー。でも、仕方ないね。
読み聞かせも続けて欲しいと言うので、息子は、『ツバメ号とアマゾン号』一色の毎日です。
一分でも時間があれば、読み始めてしまう状況になり、パパが、カンカン
だって、何も手につかないんだもの。
せっかく、パパの本嫌いが治ってきたところだったのに、しっかりしてよ!息子くん!!
『ヘンリーくんと秘密クラブ』 クリアリー作 松岡享子訳
息子も4月から6年生。
ついこの間、ピカピカのランドセルをしょって、学校に行き始めたと思ったのに、
最高学年とは!!時間って、本当に不思議です。
息子の成長は、とても嬉しいけれど、
「寝る前の二人の読書時間」のカウントダウンが始まったような気がして、正直、寂しい。
駄目ですね。でも、寂しがっていても仕方ない。
一緒に読みたい本は、まだまだ、たくさんあるのです。
ということで、ずっと読んできたヘンリーくんシリーズには、「一人で読書」の方に、
まわって頂くことにしました。
*なんといっても、テンポが良くて読みやすい。
*その面白さは、今まで、一度も裏切られたことがない。
・・・・というのが、理由です。
その代わり、個々で読みあうという形にしてみました。
やっぱり、本のことを色々話せる方が、楽しいから。そうしたら・・・
なんと、ヘンリーくんならと、パパも参加しました。
最近、ちょっと「本嫌い」が、なおってきたような気がします。うふふ。
そんな訳で、家族全員で読んだ『ヘンリーくんと秘密クラブ』。
どれもこれも面白い。一章とて、面白くない章がありません。
もちろん、ヘンリーは、期待を裏切らない「突拍子もないこと」を思いつき、
ラモーナも、期待を裏切らずに、ヘンリーくんを困らせるし、
(息子曰く)「ムカツク」大人も、今回も、しっかり登場し、ヘンリーを凹ませてくれます。
ムカツク大人に、ヘンリーくんがやられる場面では、
息子くん、読み聞かせしているときと、少しも変わらず、激怒
「まあまあ、これは本だから。」
そんな言葉をかけるのも躊躇する位、我がことのように、荒れていました。
可哀想な、我が家のソファー。いつものように、ボコボコに・・・
でも、ヘンリーくんの良い所は、最後の最後に、大どんでん返し!が、待っていること。
これがあるから、安心して、腹を立てたり、笑ったりできるのですよ。
良かったね、ヘンリー。じゃなかった、息子くん。
それよりなにより、家族で、
「どこまで読んだ?」「あそこ可笑しかったね。」「えー、私、まだ読んでない!」
なんて会話が飛びかう毎日が、最高に愉快だった。
こういう読書って、なんだか楽しいな!
何年間も息子と一緒に本を読んできて、いまさらながら知った、新しい本の楽しみ方でした。
作文能力向上計画は、続いています。
でも、やっぱり・・・作文の宿題の度に泣きが入る息子。
仕方ないので、問題集以外に、一人で本を読んでみようという計画が、新たに打ち出されました。
いい文章を書くには、やっぱり、人の真似をするところから始めなくてはね?
担任の先生に、読んだ本を尋ねられても、私に読んでもらった本は、「読んだ本」として
答えたくなかった息子は、これで、胸をはって「読んだ」と言えると言っていました。
だったら、私に勧められる前に読み始めればいいのに。
ま、それはさておき・・・
『バッテリー』から随分たってしまいましたが、どうでしょうか?
漫画と『タンタンシリーズ』を寝食忘れて読んでいたから、字ばかりの本に拒否反応が出ないと良いけれど。
言わずと知れた、黒柳徹子さんの一冊。
小学生の頃、この本が大好きだった私の推薦により、読み始めました。
短い章に分かれているところが、読みやすかったようですが、3ヶ月くらいかかって読了。
日記に、題名とお気に入り度数をつけました。




面白かったけど、『バッテリー』ほど夢中になれなかったから、だそうです。
大人しかった私は、おてんばな女の子に憧れる傾向があって、当然のように、
トットちゃんに憧れたものでした。
息子は、口癖のように「トモエ学園」が、今もあったら、いいのになあと言っていました。
数ヶ月前の個人面談では、自分のペースを曲げない息子くんの学校生活の様子と、
それを温かく見守る先生の話を聞いて、何度も頭を下げてきた母でしたが・・・
これ以上、何を学校に求める気かしら(笑)
それなりに、我慢してるところもある!ということでしょうか。
ふっふっふっ。
ただ今、『ヘンリーくんと秘密クラブ』を読んでいます。
面白いと言いながらも、かなり時間がかかったトットちゃんだったので、
読みやすそうなヘンリーくんを勧めてみました。
読み聞かせが『ツバメ号とアマゾン号』で、一ヶ月はかかる予定なので、
ヘンリーくんは、お互いに一人で読みましょうということになったのです。
二人で別々に読むと、今までは、あまりしなかった、本についての会話が増えるようです。
「母さん、どこまで読んだ?」
「2章まで」
「じゃあ、まだ、あのムカツクおばさん出てこないんだ!」
そんな風に楽しんでいたら、なんと、パパまでが参戦。
あらあら。パパったら、本嫌いを返上なの?
パパは、ヘンリーくんが、息子にそっくりなのが楽しくて仕方がないようです。
(後先考えないで行動するところとか、突拍子もない発想で、問題を大きくしてしまうとか)
家族みんなで、ヘンリーくん進行中

『バッテリー』 あさのあつこ
初めての長編小説。いきなりの長編小説。心配していましたが、あっという間に読了です
面白かったらしく、「2巻も買って欲しい」と懇願されました。
でも、大丈夫。大抵、どんなシリーズでも、2巻からは、図書館の競争率が低いのです。
(早速、予約したら・・・2番目でした)
とりあえず、借りっぱなしの「シャーロックホームズ」を読み終わってからと言うことで
ホームズ。なにしろ、延長・延長・延長で、1ヶ月半くらい借りっぱなしなのですもの。
これだけ借りていても、大丈夫というのも、なんとも複雑ですけれど・・・。人気ないのかな。
「名探偵コナン」という漫画に影響されて借りてきた本ですが、「バッテリー」の中でも、登場人物が読んでいたらしく、それはそれで、読みたいと思っているらしい。
だけど、進まない。ジレンマの息子くんです
さて、先日、高校野球・県大会の決勝戦がテレビ中継され、野球大好き少年たちが、我が家に集結。
一球、一球に興奮して、声を張り上げていました。
なにしろ、息子の仲良しの子が目指している、私立中学の系列高校の試合だったので、興奮も最高潮!
息子くん。つい興奮しすぎて、
「あ~!●が投げていたら、絶対に勝つのに!」って、「バッテリー」の登場人物の名前を・・・
友だちは、みんな「???」
読んでない人には、わからないっつーの
先生の影響力。ここまで絶大なのは、息子だけらしい・・・ということが、判明しました。
あははだよねー。
でも、みんなも、読んでくれると嬉しいのにね。
とにもかくにも、息子くんには、大好きな一冊となったようです
夏休み恒例、読書感想文コンクールの課題図書。
読書感想文については賛否両論あり、私も、色々と思うところがあるのですが・・・。
課題図書には、毎年、私が選ばないような本があがってくるので、とても楽しみにしています。
我が市では、この課題図書以外にも、市の図書館教育研究部という所が推薦する本のリストがあり、これがまた、いつも面白いのです。母に読んでもらった本以外の本を読もうとしない息子には、あまり関係のないものでしたが・・・。
でも、今年の夏は、ちょっと違う。
いつもは、ただ配られる、この「推薦図書」のプリント。
けれど、今年度に限っては、担任の先生が、しっかりブックトークしてくれたらしいのです。
プリントの紹介文を読んでくれただけだと思うのですが、それでも、大好きな先生が読むと、全く違う輝きを放つようで・・・単純な息子くん。「全部読んでみたい!」と言い出しました。
全部を買う訳にもいかないので、「一冊読めたら、二冊目を買ってもよし」と母。
さあ、悩める息子くんなのです。『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子
『バッテリー』あさのあつこ
『みんなのためのルールブック・あたりまえだけど、とても大切なこと』ロン・クラーク
『わたしのいもうと』松谷みよこ
『お江戸の百太郎』那須正幹
『ライオンと魔女』C.Sルイス
中学年の部にも、面白そうな本がたくさん『雪わたり』宮沢賢治
『オーラのたび』ドーレア夫妻・作 古田新一・訳
『田んぼのいのち』立松和平・作
『オー!まきばのなかま』新井けいこ・作 岡本美子・絵
『長くつ下のピッピ』リンドグレーン作・須藤出穂訳
『目標にいどむ青春~大輔のベースボール魂』永谷脩・作
うむむ~。高学年にも中学年にも、野球好きの男の子を狙ったと思われる本が。
わが市には、野球少年が多いのかな?
そんな訳で、本選び開始。プライドが高い息子は、中学年の部の本は「嫌!」だと言うので・・・母は、『窓ぎわのトットちゃん』を推薦。
何しろ、息子くん。母が読んであげた本以外を一人で読むなんて、5年間で、一冊あったかないか?なのですもの。
(最後まで行き着かなかったのは、何冊かありますが)
トットちゃん。徹子さんらしい簡潔な文章で書かれ、短い章に分かれていて読みやすかった覚えがあります。私も小学生の頃に買ってもらって、大好きだった!
・・・・・。でも、息子が選んだのは、『バッテリー』。
映画にもなった、今時の児童小説というイメージ。
面白いと評判なので、私は、読んでみようと思っていたけれど、息子くんに読めるだろうか?
リンドグレーンLOVEの息子くんに?
どうやら、先生が、野球好きの男の子たちが読みたくなるような、セールストーク(?)をしたと思われます
一緒に本屋さんに行き、実際に中を開いて見せても、一向にひるまない息子くん。
挿絵なんて、これっぽっちもないよ!?大丈夫?
愛読書の漫画とは、全く違うと思うのだけれど、これに柔軟に対応できちゃうところが、子どもなんだなあ。で、現在、『バッテリー』にハマッテいます。
ちょっとでも時間があれば『バッテリー』。
朝の10時(今朝は、7時にラジオ体操が終わったあと、そのまま虫捕り)から、夕方18時まで外で遊び、昼食以外は、家に入らない息子くんですが、すでに、半分近くを読みました。
まるで、熱にうなされたように読んでいます。
あまりに早いスピードなので(息子にとっては)、パパなんて、「ちゃんと読めているのか?」と疑いの目。
こっそり、あらすじを聞いたようです(いやらしいわねえ。でも、私も疑っていたけどさ)
すると、熱く、あらすじを語り、「次に貸してあげる!」と言ったとか(笑)
これは、本嫌いのパパにも、読ましてしまうかもしれませんぞ。
よしよし!頑張れ、息子よ!!
そして・・・・・。「息子と本の貸し借りをする」という母の夢。この夏、叶いそうな予感です 明日から、実家に帰る予定(と言っても、3泊だけですが)。
朝から晩まで帰ってこない息子くんと(おまけに、夜は、本を読んでいるし)、一日中、一緒にいられるなんて、何日ぶりかしら?うふふ
「一緒に読書」の読みかけのヘンリーくん、今夜中に読んでしまいたいのだけれど・・・。読み終わるかなあ。
私は、本日、『歩く』を読み終わりました!すっきりとした気分で、荷物を作れます!
加古里子
小学生の頃、このシリーズを毎日のように借りていたのを思い出します。大好きでたまらなかった本。そして、やっぱり息子もハマリマシタ。幼稚園の頃から、我が家にもあったハズなのに・・・。
ただ今、彼の旬の一冊になっています。このハマリどころが、本当に不思議。
どうやら、この本が、3学期になって、学級文庫に入った様子。毎日のように読んでいるらしく・・・。とにかく、はまり過ぎて大変。
というのも、私や旦那が、息子を叱ったり注意すると、なんとも嬉しそうに答えるのです。台詞は、もちろん
「はーい!へーい!ほーい!くまさかせんせい ごめんなせー!」
どう見ても、怒られて喜んでいるとしか思えない!その顔

「おい、こら。こちとら、本気で怒ってるだぜぃ」
ついつい、くまさか先生言葉で頭にきてしまう私も私なのですが、本当に、、、どんなに腹が立っていても、この台詞を言われると、力がぬけちゃいます。
先日も、(もうすぐ5年生になるというのに)、全身泥まみれで帰ってきた息子。顔まで、泥がこびりついてるじゃありませんか!
どうやら、友だちと泥をかけあって遊んだらしく(信じられない

ああ、旦那の自慢の「白い」漆喰の壁が~

本気で怒ったはずなのに・・・。
私ったら、例の台詞を言われて、こともあろうかクールダウン。ああ、ここは、ちゃんと怒らないといけない場面なハズなのに

ま、ま、負けてる。息子に。
(汚したジャンバーは、ちゃんと、自分で下洗いしてもらいましたが)
く、くまさか先生、我が家の躾は、どうなってしまうのでしょうか?
早く、マイブームが去ってくれることを祈るばかりです。(早く来い来い、春休み)
ウォルター・ウィック写真/ジーン・マルゾーロ文/糸井 重里訳
「これ、学校にもある!」
そう言って、息子が、図書館の本棚から出してきた。
おお~!訳は、糸井重里氏ですか~

「いるか」「画鋲」「縫い針」を探してみよう!そんな文章を頼りに、まさに宝島のようなミニチュアの世界から、そのモノを探します。これが、見つかりにくい!
最初は、私も一緒に楽しんでいたんです。でも、糸井氏が訳してるんですよね。一筋縄で、いくはずがないのです。
ああ、あまりの難問に頭痛が・・・。だって、目を使いすぎたぁ

それなのに、ちっとも見つからない!全然、見つからない!!
そろそろ帰ろうよ~。最後には、泣きが入ってしまいました。
そんなこんなで、我が家にやってきた『ミッケ!』。
なんとなく・・・・・なんとな~く、想像がついていたのですが、この本に一番ハマッタのは、パパでした。息子が、パパに「わかる?」と持ちかけた時、「あ~あ」と思ったんです。
密かなる負けず嫌いのパパ。おまけに、何でも作ってしまう起用なパパには、本の中のミニチュアの世界は、さぞかし魅力的なのでしょう。
(どうしよう・・・また、プラモデルや粘土細工のキットを買ってきたら)
まずは、息子と二人、楽しそうに読んでいました。そして・・・
夜中、トイレに起きた時に居間を覗いてみたら・・・一人で読んでいる

仕事から帰ってきたら、息子が外で遊んでいる。
パパは何処?・・・ああ、また読んでいる

そして、一週間たった今日。とうとう、息子が、タメイキをつきながら言った。
「すごいよね~。お父さんさあ、ミッケ!全部見つけたんだって。」
ぜ、全部・・・

そして・・・こっそり、息子に自慢したんだね。パパ



kotatsumikanさんのブログで、以前、見つけた本。
2人の息子さんが、大好きなシリーズなんだそうです!
そんな訳で、何度も何度も、「おもしろいんだってよ~」と、息子に推薦してみたのだけれど・・・ちっとも、興味を示さず。ちぇっ。
けれど、この本。息子の大好きな漫画形式とはいえ、愛読書『ドラえもん』に比べたら、コマ数も多いし、字も桁外れに多い。そうかあ、見ただけで頭が一杯になっちゃって、読む気になれないんだね、きっと。
そんなこんなで、すっかり忘れていたのですが・・・、先日、図書館にて、息子が、この本を読み始めた。
冒険、謎。今の息子には、一番の興味がつまっていた様子で・・・
それにしても、自分で読む本が、着実に増えてきたなあ~
そうそう、その日の図書館。まだ読んでいない名探偵シリーズを見つけた息子は、大喜びで座り込み・・・なんと、自分で読み始め、図書館で読み終えてしまいました。
ああ、一緒に読みたかったのに~!!(母、心の叫び)
そのうち、ニヤニヤ笑いながら、何を言い出すかと思ったら。
「お母さん、犯人誰だと思う?」
「判らないよ。お母さん、読んでないもん。」
「あ、そっか。」
ちぇっ。ちぇっ。一緒に読みたかったのにな!(もう一度、心の叫び)
ああ、読み聞かせが終わる日が、また一歩、近づいてきたな~と、ちょっと寂しくなった一日でした。ああ、少しずつ、子離れしなくちゃね。
そんなことを思いながら帰ってきたのだけれど・・・その夜、息子に
「今日は何読む?」
と聞かれ、非常に嬉しくなった母なのでした
