ミヒャエル・エンデ 作
上田 真而子 佐藤 真理子訳
こういう類のファンタジーは苦手だった。ナルニアとか、指輪物語とか・・・異次元の物語のようなもの。一度も読んだことがないのに、苦手というのも変だけれど、読もうという気になれなかったのです。子どものときから、ずっと。
それが、どうして今?なんだろうと思うけれど・・・・・読んでみたくなりました。
息子と一緒に、色々な本を楽しむうちに(苦手な作家さんのものも含め)、挑戦してみたくなったのかもしれません。
そして読み始めたのが、『はてしない物語』でした。まずは、エンデから。何となく、そう思ったのです。
ようやく読了した『はてしない物語』。
この分厚い一冊の本は、半分までは、本の中の世界・ファンタジーエンに、滅びゆくファンタジーエンを救える人間・バスチアンを引き込むための物語。
そして、その後の半分が、物語の中に入り込んだバスチアンの物語。(映画『ネバーエンディングストーリー』は、最初の半分だけの話らしい)
バスチアンは、お母さんを亡くした「いじめられっ子」という設定で、終わり半分の物語は、その心の成長を描いています。
作者の意図が見え隠れする物語は、あまり好きではないということもあり、バスチアンが本の中に入りこんでからは、最初、「これは、何を意味しているんだろう?」「エンデは、何が言いたいんだろう?」などと、勘ぐりながら読んでいる自分がいました。
ところが、いつの間にか、そんな思考はストップ。そんなこと、もうどうでもよくなって、ぐいぐいと本に引き込まれてしまいました。もしかしたら、私も、バスチアンのように、本の世界に入り込んでいたのかもしれない?そんな、不思議な感覚を覚えずにはいられませんでした。
いよいよ、最後の一頁が近づいてくるそのときには、もう、何だかわからないまま、ボロボロと涙がこぼれてしまって・・・。変ですね。悲しい訳でも何でもないのです。とにかく、涙が溢れ出て止まりませんでした。
ああ、子どもの頃に読んでいたら、いったいどんな感動を得ただろう?衝撃を受けただろう?それが残念でたまりません。もう、仕方ないのですけれど。
本を読んだ後、Amazonで、色々な方の書いたレビューを読みました。
我ながら、尋常じゃないのですが(笑)、そこでもまた、感動



ああ、バスチアンの冒険を自分のものとして共有できる人、ファンタジーエンに行って帰ってきた人が、こんなにいるのだという事実が、嬉しくて、嬉しくて・・・。
ファンタジーの世界は、何歳になっても、その扉を開いてくれているのだなあ・・・
すっかり、異次元空間に入り込んでいる38歳。次は、Amazonのレビューを参考に、『モモ』『鏡の中の鏡』の順で読んでみようと思います。ナルニアや指輪物語、ゲド戦記は、また、その後に・・・。まだまだ、忙しい38歳
