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ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『すてきな三にんぐみ』

2011-08-08 13:24:24 | 娘と読んだ絵本のこと

 『すてきな三にんぐみ』トミー・アンゲラー作 いまえよしもと訳

8月に入り、とうとう、夏休みの終わりが、ちらりちらりと見えてきました。
宿題が、全然終わっていなくて、焦る息子。
毎日、幼稚園のお預かりでプールに入るのを楽しみにしている娘。
(お預かりになったら、当たり前のように、プールに入りはじめました
二人とも、それぞれの夏休み満喫中。

『すてきな三にんぐみ』を、先週、図書館から借りてきました。
幼稚園で、先生に読んでもらったとかで、娘さん、大喜び。
なんだか、とっても気に入って、一日に、3回ペースで読んでいます。
今朝は、仕事に遅刻する~!という忙しさのときに、読んで欲しいというので、
息子に頼んで読んでもらいました。
(私は、その間に歯磨きして、髪を整えて・・・と、助かりました)

恥ずかしいのか、ぶっきらぼうな調子で、ぼそぼそと読む中学生男子に、しかめっ面を
しながらも、仕方なく黙って聞いていた娘。
それでも、読んでもらいたいというのが、可笑しいです。
何が、そんなに虜にするのか?三にんぐみ!

大人としては、鉄砲は出てくるし(らっぱのだけど)、泥棒はするし、いくら意地悪な
おばさんの所に行くとはいえ、やっぱり、誘拐はいけないだろうよーと、思ったりする
のだけれど、娘は、とにかく、好きでたまらない!ようです。

昨日の夜、とうとう、
「大きくなったら、泥棒になりたい!」と言い出したから、たまげました。
パンやさんになりたい!と、言い続けていた娘、とんだ転職です。

★今朝、また絵本を読んだら、すてきな三にんぐみは、強盗じゃなくて泥棒でした。
一部、記事を直しました


ただ今、おはまり

2011-05-03 17:45:33 | 娘と読んだ絵本のこと



どこから読んでも楽しい!と、すすめてもらった本。
「あっちゃん、あがつく、あいすくりーむ」てな感じで、「ん」まで、食べ物のオンパレード。
食べることが大好きな娘には、ぴったりだと思って、2歳のクリスマスにプレゼントしました。

どこから読んでも・・・ということでしたが、残念ながら?最初から、全部読みたがる娘。
母は、途中、上手にページをとばして、誤魔化して読んでいましたが、父さんが、ちゃーんと
全部、通して読んでくれるので、そのうち、順番を全部覚えてしまい、誤魔化せなくなりました。
それでも、隙をみては誤魔化そうとする母。怒り心頭の娘。
(いつの間にか、50音の順番覚えてるし)
おかげさまで、すっかり、父さんが読む絵本として定着です。

いくら頼んでも、頑として「ひらがな」を教えない母ゆえ、最近では、自分の「知りたい」
欲求を満たしてくれる絵本としても、大活躍。
教えてくれない母に代わって、ひらがなを教えてくれる大切な教科書です。
受験生の兄が、塾の宿題に追われているので、すっかり影響を受けて、毎日、
ソファーに座っては、この本を広げて「いま、べんきょうちゅうなの!」と。おかしい。

おかげさまで、昨日までに、「い」「お」「の」「ま」を勝手にマスター。

鏡文字全開の娘に、母が「だから、小学校まで待ちなさいと言ってるでしょ!」と、小言を
言うので、鏡文字さえも、自分で克服した模様。
おまけに、「左手で書くから鏡文字になりやすい。」という一言がきっかけで、ひらがなを
書くときは右手!もマスター。
絵と数字とアルファベットは、左手。「ひらがな」は、右手。上手に、こなします。
4歳女子、がんばってます。

さすがの母も、この女のド根性には、脱帽。
知りたいって、すごいなーと思う。
知的好奇心って、教えない母の元で育つものなのかもしれない。なんちゃって。
「ひらがなは小学校で覚えて欲しい」母としては、教えないのは、逆効果なのか?うーむ。

最近、おはまりの絵本、他にも。

 『うさぎさんてつだってほしいの』 シャーロット・ゾロトウ文
                          モーリス・センダック絵 ・ こだまともこ訳

「今日は、読んだことのない本が読みたい。」というので、私の本棚から出してきて読んだら、
すっかりお気に入り。
うさぎさんが、本当に、かっこよくて、ドキドキしちゃう。(by母)
何度読んでも(ほぼ毎日)、「りんご!」とか、「ぶとう!」とか、ちゃんと答える娘が可愛いです。

 『あたごの浦』 脇和子・脇明子 再話 大道あや画

ゴールデンウィーク前半、実家に帰り、おばちゃん(母の妹)の本棚の絵本を借りて読みました。
浜辺で、魚や蛸が踊っているページを見ると、けらけら笑います。
魚たちの「かくし芸」は、想像するのに難しく、イマイチ理解できていないと思うのですが、
それでも、大ハマリの「みょう みょう みょう みょう・・・」。
ころころ笑います。つられて、母も、笑っちゃうよ~。

お兄ちゃんが、おばちゃんから本を借りたのを見て、負けじと「私も借りる!」と言った娘。
迷わず、この本を持ってきました。

お出かけ先で、「藤の花」を見て、思わず、「おたこだ~!」と言った母。
娘は、感慨深げに眺めていました。
おたこだと思って眺める藤の花は、ちょっと、微妙な美しさです。


はる

2011-03-30 17:13:57 | 娘と読んだ絵本のこと

計画停電で、今週は、アルバイトが月曜日と火曜日だけになってしまったので
思いがけず、のんびりとした春休みを過ごしています。
朝から、「絵本を読んで!」と、ねだる娘にも、笑顔で向かい合える自分が嬉しい
しかし、少しの時間も、座って聞いていられなかった娘が・・・・・驚きです。
娘さん、地震の翌日に、憧れの4歳になりました。

最近の娘の読む本は、すっかり、ストーリー性が高いものに移行しました。
一番のお気に入りは、友達が「おもしろい!」と薦めてくれた本の絵本版?

 こぶたほいくえん (幼児絵本シリーズ)  『こぶたほいくえん』

図書館本。すでに、4週目に突入しました。
計画停電のため、なかなか、図書館の都合と合わないので、図書館の本は全部返そう!
と思っていたのに、娘の「かりたいー!」に押されて、結局、また、借りてきてしまいました
2週目までは、ひたすら、毎日「読んで!」でしたが、3週目からは、「読んで!」ではなく、
「読んであげる!」になりました。

・・・・・すっかり、暗記してるよ。びっくり。
座布団の上に並んだ、ぬいぐるみ達に向かって、「はい、二回目を読んで欲しい人~」と。
すっかり、幼稚園の先生です 何度でも、読んであげる先生です。
聞き耳をたてていると、一番赤ちゃんの(設定の)コアラちゃんが、よく、おねだりしている
ようです。ぷぷぷ。女の子の「ごっこ遊び」を覗き見るのは、楽しすぎるー

で、代わりに、「読んで!」と言うのが、こちら。

三つ子のこぶた (子どもとお母さんのおはなし)  『三つ子のこぶた』

絵本の元になった物語・・・なのかな?
娘に児童書?が読めるのか?疑問ではありましたが、借りてみました。
最初は、「つまんない。」と言いながら聞いていましたが、今では、こちらでないと
物足りないらしい。
というのも、絵本には出てこない登場人物を、すっかり気に入ってしまったのです。
カラスの「マック」。彼?が、出てこないと駄目らしい。なぜに?
毎日、キリの良いところで、「続きは、また、明日。」と読んでいます。

そして、同じく、長い文章をものともせず、楽しんでいるのが・・・。

むしばミュータンスのぼうけん (かこさとし・からだの本 3) 『むしばミュータンスのぼうけん』 

これもまた、友達のご推薦。
むしばミュータンスの語り口調が、楽しくて、すっかり親子で夢中。
母は、つくづく、こういう語り口調が好きなのだと自覚しました。
駄目だとわかっていても、つい、なりきってしまいます。

「どうだ、すごいだろう~?」
あまりに、母がなりきるので、決まって、途中で怖くなってしまう娘さん。
昨日は、とうとう・・・
私の顔をのぞきこんで、「ねえ、本当は、お母さんだよね?」と、確認してきました。
調子にのって、「違うよ。むしばミュータンスだ~」と答えたら、さあ、大変。
「あーん お母ちゃんが、いなくなっちゃったよー。」

オイオイと泣き出す娘を抱っこしながら、「ごめんね。お母さんだよ。」
あちゃー。やっちゃったー。

それでも、また、「読んで。」と言うから不思議。
昨日なんて、父さんに3回、母さんに1回、計4回読んでもらいました。
(その度に、半べそかいたり、泣いたりしました。)
おかげで、「ミュータンス」も「酸」も覚えた4歳。
何も言わないのに、歯磨きを熱心にやるようになったのが、ちょっと驚きです。

ありがとうのえほん 『ありがとうのえほん』

誕生日プレゼントは、この本でした。
日常に、身の回りのすべてのものに「ありがとう」を言う絵本。
ストーリー性がなくても、良い本は、やっぱり、気に入ってくれます。
読み終わると、ほっこり気持ちが優しくなります。

キリスト教の幼稚園に通っている娘は、イースターも神さまのページも、ごく自然に
受け止められるようです。
良く考えたら、毎日、感謝して過ごすのは、幼稚園の日常そのものです。
信者さんではないけれど、感謝して過ごすって、とても素敵だなあと思います。

誕生日の日の晩、絵本の最後に、
ちゃん、お母さんのところに、生まれてきてくれてありがとう。」と、付け足して
読んだら、それがないと、終わらなくなりました。
毎回、オリジナルのプラス1ページ。決まって、最後の一冊に選びます 

4月のはじめの図書館のお話し会で、私が読むことになった本も、練習中。

はるかぜ とぷう (こどものともコレクション2011) 『はるかぜ とぷう』

娘も、すっかり気に入ってくれました。
先日、風の強い日があったのだけれど、風でゴトゴト鳴るたび、娘は、窓のところに
走っていって、「とぷうだ!」と言っては、外をのぞいていました。
最後のページ。今、読むと、祈るような気持ちになります。

読むたびに思います。この空は、つながっているんだよ。
忘れないこと。考えること。今、私に出来るすべてです。

 娘が見つけた「春」。一緒に袴をとって、佃煮にして食べました。


『くんちゃんのはじめてのがっこう』

2011-02-27 20:52:31 | 娘と読んだ絵本のこと

『くんちゃんのはじめてのがっこう』ドロシー・マリノさく まさきるりこ訳

2月も終わりに近づき、幼稚園では、卒園式で歌う歌を、歌い始めたようです。
先生から、年長(ひまわり組)さんが小学校に行ってしまという話があった(娘いわく)日の夜、
思いもかけず、娘が、「ひまわりさん、小学校に行っちゃ、嫌だー。」と、泣き出しました。
「一緒に遊びたいよー。」と泣きじゃくる娘につられて、私も、パパまでも、もらい泣きして。

悲しいけど、そうやって、みーんな大きくなるんだよ。

そう言ってみたけれど、娘には、よくわからないみたいでした。そりゃあ、そうか。
仕方がないので、この本を読んであげることにしました。
まだ、くんちゃんは早いかな?とも思ったのだけれど、大丈夫!!デシタ。

くんちゃんが、木のうろを覗き込んで「こうもり」と話す時に、娘も、本を覗き込むのが可笑しい。
くんちゃんが、教室をとびだす場面では、娘との間に、何とも言えない緊張感が流れ、
毎回読んであげても、その度にドキドキする。
そして、くんちゃんが、窓の外から、先生の質問に答える場面では、声をあげて笑う娘を見て
私も、にっこり。

そうだよ。小学校って、こーんなに楽しいところなんだよ。
楽しい幼稚園から、今度は、こんな楽しい学校に通うんだよ。
「さようなら」の悲しみのフォローには、ちっともなっていないけれど・・・・まあ、いいか。
くんちゃんの絵本の優しさに包まれながら、そっと、年長さんを想う夜。もう、3日目。
このまま、卒園式まで読むのかな。

それにしても、3歳でも、未来に起こることを考えて悲しむことが出来るなんて、つくづく、
女脳は、すごいなあ・・・・。
息子には、過去も未来もなく、「今」のみが存在する毎日だったから(現在進行形)、ちょっと驚き。


『かあさん』

2011-02-19 22:10:55 | 娘と読んだ絵本のこと

 『かあさん』 たしろちさと

読んだ本すべてを、ブログに書き込む時間的余裕がなくて、記録として
私の読んだ本は、読書メーターに、娘と呼んだ本は、ブクログに入れています。
でも・・・・・。この本、残念ながら、ブクログの登録にありませんでした。
つまり、アマゾンにないということで・・・。絶版です。
(でも、たしろさんのホームページで、在庫のみ、購入することができるらしいです)

「かあさん。」と子どもが呼べば、
「はい、ここよ。」と母さんが答える。

ただそれだけの言葉の繰り返し。
それだけが、温かく、それだけだから、安心できる。温かみのある絵も大好き♪
色々な動物の親子が出てきて、繰り返される「かあさん。」「はい、ここよ。」。
寄り添う親子の最後は、もちろん、人間です。

先日、久しぶりに、本棚から娘が持ってきました。
そして、最後のページをとじたら、隣にいた娘が、ためらいもせずに、
ぴょんと、腕の中に飛び込んできました。
うわーって、心が温かくなった。ぎゅっぎゅっぎゅっーって抱きしめた。

その日の朝、新聞の雑誌の広告欄で、ある作家さんの名前と、子育てに
絶望的に失敗した・・・という記事の見出しが載っていて、ものすごい衝撃を受けた。
中吊り広告。記事を読んでいないので、きっと、記事は違うものと信じたいです。
でも、そんな見出しって、ないよなあ。
子育てに、成功とか失敗とかあるの?
人間に、失敗作ってあるんだろうか?なんだか、悲しくなった。

でも、多かれ少なかれ、私たちは、社会の視線を意識しながら子育てしている。
良い子育てをしていると思われたいという気持ちが、全くないか?と言われたら、
はっきり、「ない!」とは言えない。
みんなと一緒にやる時に、平気で、やらない!と言い放つ、この娘の性格は、あなたの
子育てのせいなのよと糾弾されたら、文句一つ言えない。たぶん。
(そういう幼稚園でなくて、本当に良かった)

でも、ためらいもなく腕に飛び込んできた娘を抱きしめていたら、これから先、
誰に、何と言われようと、世界中の人が、私を糾弾しようとも、
「私の子育ては、これでいいんだー!」と、大きい声で叫びたくなった。

成功とか失敗とか、間違いとか正解とか、そんなの絶対にない。
絵本の中で、お母さんが子どもを抱っこしている姿を見たら、抱っこして欲しくなる。
抱っこしてあげたくなる。子育ては、それだけでいいんだと、胸をはる。確信する。

絵本は、いつも、私の子育て応援団。


天才がいっぱい!『くんちゃんのだりょこう』

2011-01-28 16:22:08 | 娘と読んだ絵本のこと

 『くんちゃんのだいりょこう』 ドロシー・マリノ 石井桃子訳

なんと、もう、1月も最後の週だということに、数日前に気づきました。
きゃー。1月って、12月より忙しいかも?
そんなこんなで、すっかり遅くなってしまった、でも、記録しておかなければ!と思っていた
絵本のことを・・・。

『くんちゃんのだいりょこう』。
クリスマスに、幼稚園の保護者会からのプレゼントで頂いた絵本です。
本当は、『くんちゃんとふゆのパーティ』が配られることになっていたのだけれど、我が家には、
すでにあるため、娘には、この本がやってきました。
まだ、長いお話は聞いていられない娘。それでも、プレゼントに頂いた晩ぐらい、と、開いてみました。

すると、楽しい出来事が
題名を読んだところで、なんと、隣の部屋で勉強していたハズの中学2年生の息子がとんできて、
娘の隣に座り込んだのです。
絵本が見える位置に座ろうと、ぎゅうぎゅうと娘を押して、無理やり入り込んだため、娘は、迷惑顔。
その横で、何食わぬ顔で、絵本を覗き込んでいる息子が、おかしくて。
ふきださないように気をつけながら、読み始めました。

すると、息子くん、くんちゃんが、渡り鳥に話しかける場面にくると、すかさず、
「ほら!くんちゃんは、ここが、面白いとこなんだよ!!」と言って、一人、くっくと笑いました。
娘は、あっけにとられたような顔で、それでも、そうなんだーと、絵本をのぞきこみます。
そんな息子がおかしくて、母は、またもや、ふきださないように要注意。

予想通り、娘は、長い物語に飽き、途中で歩き出してしまったのだけれど、息子は、
そんなことも、全く、気にならない様子。
一人で笑い、一人で、くんちゃんの突拍子もない行動に、手を叩いて大喜び。
お、おぬし・・・。手まで叩いて、喜ぶのかー。

すると・・・ 娘が戻ってきて、また、絵本を覗き込みました。
そりゃあ、こんなに笑ってる人をみたら、戻られずには、いられませんわなー。
娘さん、息子が声をあげて笑う度に、つられて笑います。
可笑しいことに、絵本と、隣に座った兄の顔を、交互に見比べながら聞いているのです。
どうみても、絵本が面白いからではなく、兄ちゃんの笑い声につられて笑ってる

おまけに、息子のキラキラの目と笑い声が、絵本に、魔法をかけてしまったようで・・・

読んでいる私まで・・・・・・・・爆笑  
笑って、笑って・・・。最後には、読むのが辛いくらいでした。
ああ、息子よ。君って、やっぱり、読み手まで楽しくさせる天才なんだなー

さて、この息子が、読み終わって何を言うかと思えば、
「ほら、あれも面白かったよね。こまどりの真似して巣作るやつ。なんていう本だっけ?」
よくもまあ、何年も前に読んだ絵本のことを覚えているものです。
何年も?なんてものじゃありません。最後に読んだのは、たぶん、小学校3、4年の頃。
大好きで、大好きで、毎日のように読んでいたのでしたっけ。

「・・・・・・・・・。『くんちゃんのもりのキャンプ』でしょ。」
「そう、そう、それあれ、読んでよ。」
そんなこんなで、続けて『くんちゃんのもりのキャンプ』も、読むことになりました。

久しぶりに、息子と一緒に絵本を読んだ夜。
中学生になってからというもの、その数日前まで、小学生だったことなど忘れてしまったかの
ように、当たり前の顔をして、息子は、夜しか家にいなくなりました。
部活。部活。部活。塾が始まると、もっと、帰らなくなりました。
そのうち、たまに家にいても、会話は、「はい、はい、はい。」で終わるようになりました。

母にとって、一緒に本を読んだ記憶だけは、今も、彼の中に生き続けてくれているの
だと確信した、この夜の出来事は、最高のクリスマスプレゼントになりました。
会話なんて、「はい、はい、はい。」だけだって、いいじゃないかーと思えてくるから、不思議です。

この日の翌朝、娘が持っている絵本を見て、息子が
「ほら、あの本は、なんだっけ?モミの木の前でクリスマスキャロル歌うやつ。あったよね?」
と、話しかけてきました。
「?????」 なんということでしょう。結局、母は、答えられず。
「あんた、どんだけ、記憶力いいのよー。」と、二人で大笑いしました。
ああ、私たちは、今も、こうやって、ちゃんと繋がってるんだなー

子どもと一緒に、本を読むって、すごいことじゃない?

 

絵本を楽しく聞く天才が、今また、教えてくれたこと。 

 

 先日、幼稚園の図書係のメンバーで話をしているとき、クリスマスの本を選んでくれた
絵本大好きのママと、くんちゃん談義に花が咲きました。
すると、そのママも、年長さんの娘に読んでいたら、中学1年生の娘さんがとんできて、
「ほら、またやるよ!ほんと、くんちゃんて、馬鹿ーっ」と、一人で大騒ぎしてたと笑っていました。

ああ、くんちゃん。君は、永遠に、子どもの心に残り続ける天才なんだね。


幼稚園で読んでもらったよ

2011-01-22 16:04:24 | 娘と読んだ絵本のこと

幼稚園の先生が読んでくれる絵本が、大好きな娘。
年末は、何と言っても、このシリーズ。クラスのみんな大好きなのだと、おたよりに書いてありました。
図書館で借りてきたら、大喜びで、ただいま、1ヶ月目。延長、延長。誕生日には、この本かな・・・?

  『おばけのてんぷら』 せなけいこ

息子は、あまり、せなさんの絵本が好きではなくて、ほとんど読んだことがなかったのだけれど
娘は、せなさん大好き!・・・・・・・・・なんというか、予想通り?

ねこさんが、「おいもはいいけど、おさかなはいやだよ。」という所が、何より大好きで
良いにおいをかぎつけたおばけが、うさぎの家に入り込むシーンでは、鍵穴ではなく、
煙突から入るべきだと主張。
ここで、毎回中断し、娘の「煙突案」の熱弁を聞かなくてはならないお約束です。
しかし、うさぎの家に煙突があるなんて、よく、絵を見ているなーと関心します。
子どもの絵を見る力は、本当に、素晴らしい!

そして、最近、先生が読んでくれているのは・・・・・

 『だめよ、デイビット!』 デイビッド・シャノン 小川仁央・訳

まだ、おたよりが出ていないので、みんなの様子はわからないのだけれど、はっきりしているのは
娘は、超ーーーーーーーーーーーーお気に入り!ってこと。
毎晩、布団の中で、あれこれ話しをしながら寝るのだけれど、最近は、毎日、この話です。
今日のデイビットは、これした、あれしたと。
絵本だから、毎日、やることは同じだと思うのだけれど・・・・。おかしい。
一番のお気に入りの悪いことは、おしりを出すところみたいです。

そして、今朝。起きたときの第一声は、なんと
「デイビットのお母さんはね、どんなに悪いことしても、デイビット大好きよって言うんだよ。」
でした。爆笑。
あんまり可愛かったので、抱きしめて「母さんも、どんなに悪いことしても、ちゃんが、大好きよ
と言ってしまいました。うふふ。

すると娘さん、
ちゃんね、デイビットが、ごめんねって謝ったから、お母さんが、許してあげるって思って、
それで、大好きって言ったと思う。」と。
そこで、母さん、
「でも、母さんは、謝らなくてもちゃんのこと、大好きだけどなー」と。
娘さん、ぶつぶつ言いながら、
「だけど、やっぱり、ちゃんは、デイビットが謝ったから、許したんだと思う。」と言っていました。

なんでしょうねー。
幼稚園で、友達と喧嘩しては、謝る、許すとやっているからかしら?
家では、頑として謝らない娘さんだから、謝るって、ものすごく重大なことなのかもしれない。
許すということも、幼稚園で教わったこと。(家では、女王さまだからなー)
集団生活で、小さいながらに、色々考えてるんだね。

最近のお気に入り絵本。
お友達と一緒に読む絵本は、また、格別なのだろうな。
先生、どうもありがとう。


「あっちゃんとゆびにんぎょう」

2010-12-07 15:32:07 | 娘と読んだ絵本のこと

「あっちゃんとゆびにんぎょう」七尾玲子作「クリスマス・イブのおはなし」より)

娘が、お父さんと一緒に、いつもお世話になっている公民館の図書室で借りてきた絵本。
小さいサイズの本が好きな、娘らしい選書。私が、はじめて読むクリスマス絵本でした。

正直に言いますと、絵(刺繍)も、物語も、私のタイプではありませんでした。
なぜに、ゆびにんぎょう?なんて、読むたびに、そんな意地悪なことも考えました。

そんな嫌な大人のことは、全く気にせず(そこが、娘の良いところです)
娘は、私の読む小さな物語に、真剣に、本当に真剣に耳を傾けていました。
何より好きだったのは、ケーキやさんが、あっちゃんのために出してきてくれた
大きなケーキのアップのページ。本当に、美味しそうだねー。

そして、2週間。毎晩、読み続けて、先週末、図書室に返してきました。
もう、読むこともないかな・・・ぐらいの頭で、返してきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その夜、泣いたこと、泣いたこと
家にあるクリスマスの絵本を、全部、出してきたけれど、駄目。

「あっちゃんがいいのー。あっちゃんがー!」
そう言って、泣くのです。

いまだに、赤ちゃん絵本がぴったりの集中力の娘さんですが、気に入った本なら、
ちょっと長い物語でも聞いていられます。
気に入った理由なんて、わからないし、きっと、それを言葉にすることなんて
誰にも出来ないと思うけれど、自分の心に、ピッタリ合う絵本というのが、子どもにはあって
娘は、そういうことに敏感で、かつ、はっきりと主張できる子なのだと思います。
(図書館のお話し会で、この本ツマラナイビームを発信したりするので、腹が立つこともあるけれど)

そんな訳で、娘へのプレゼントは、この本に決定しました。
もう読むことないかな・・・と思っていた本が、毎日、読むことになりそう

それにしても、母ちゃんの選書のセンス、本当に当てにならないなー。
つくづく、思い知らされます。
息子に絵本を読み続けて、ちょっとでも判ったつもりだった自分を、これでもか!
という位に否定してくれる娘。
息子のときとは違う「絵本を楽しむ力」、鍛えてもらっています。


『ありんこぐんだん』

2010-11-19 14:36:05 | 娘と読んだ絵本のこと

 『ありんこぐんだん』 武田美穂

娘の入園祝いに頂いた本。
友人らしい選書に、爆笑しました。読んでみて、さらに、爆笑。
彼女の選んだ理由が、「こももさんが、選らばなそうだから。」だそうで
いつも、そうなんだよねー。でも、その通りです!

娘が、「読んで!」と、持ってきたのは、数えるほど。
でも、いつでも、リビングの何処かに転がっています。
どうしてそうなのか?全く、わからないのだけれど、この本は、娘が、
一人で読みたい本 なのです。

数回しか読んでいないので、文章を覚えてもいませんが、
それでも、自分で読みたくて、一人で遊んでいると、必ず、この本を読んでいます。
ある意味、とても良く読んでいる本

先日、聞き耳をたてていたら・・・・・
娘ったら、ありんこ軍団の声色を、ドスのきいた声で演じているではありませんか!

「ありんこ軍団やってくるおらおら、食べちゃうじょー甘いのが、しゅきなんだからー

相変わらずの舌足らずなのに、かなりの演技力。おかしかったー。
どこで、そんなドスのきいた声、教わってきたんだろう。
もしかして、私?
そんなことを想像するのも、また、おかしくて。

ありんこ軍団が、甘いもの欲しさに、どこまでも追いかけてくるという大筋が、きっちり、
決まっているので、娘が、勝手に話しを作り上げても、全く、違和感がありません。
最近では、娘の作った文章が正しい気さえしてきました。
絵本の楽しみ方まで、俺流で、強引なのが娘らしい。

作者の方、本当に申し訳ございません。
でも、こんな楽しみ方も、あっていいかな


娘の借りてきた本

2010-11-05 14:21:59 | 娘と読んだ絵本のこと
幼稚園の図書貸し出し。
ずっと、ビックサイエンスの「ぞうさん」の本を、繰り返し借りてきていた娘
二学期に入って、ようやく、違う本を借りてきたのですが、なかなか、面白い本を選んできます。
どれも、私が、一度も読んだことのない本ばかり。
一冊として、私の知っているものを選ばないところに、驚きすら感じます。

  「おばけのパーティ」ジャック・デュケノア 大澤晶訳

言葉を話し始めた頃から、「おばけ」が好きだった娘。
なぜ好きなのかは判らないけれど、絵を描くと、全部「おばけ」の時期もありました。
そんな娘が、この絵本を選んだのだから、思わず、ニンマリ。

普通の絵本は、開いた両面が一場面だけれど、この本は、左右、それぞれ別の場面。
まるで、漫画のような絵本です。これを、読み聞かせで理解できるだろうか?
文章も長く、赤ちゃん絵本でも最後まで聞いていられない娘が、読めるハズない?
しかし、なんの問題もありませんでした。自分の借りてきた絵本は、ちょっと違うようです。

すっかりハマッタ娘さん。図書館で、このシリーズを探して借りてきました。

 「おばけ びょうきになる」ジャック・デュケノア 大澤晶 訳

娘は、私のお腹にある帝王切開の傷が、ずっと気になっていて、病気になって、お腹を切った
おばけのアンリの傷と、見事に結びつきました。
大、大、大好きに 
お腹の中に目覚まし時計が入っているという、有り得ない設定なのですが、何の問題もなし。
なんじゃこりゃーなんだけど、妙な笑いをそそります。不思議な絵本。


 にぁーう 」(あかちゃんのわらべうた) 松谷みよ子、長野ヒデ子

しぶい!

図書係で、娘が本を選ぶ場にいた私が、つい、頭の中でつぶやいた言葉です。
しかしまあ、面白かった。

猫ちゃんも可愛いし、おばあちゃんの描かれ方も、なんとも楽しい。
娘が気に入っているのは、なんといっても、「お正月は、ええもんだー。」のページ。
流れるような文章が、心地良いようです。
わらべうたの会で、先生が、歌って(唱えて?)くれたもんねえ。

が、大好きな実家の猫たち
二匹とも、もう、おばあちゃん猫で、先日、とうとう、一匹が、口からご飯が食べられなくなりました。
そのような訳で、今、猫に、会いに行くことを自粛しています。
娘は、しつこく、追い掛け回して世話をしようとするので、病床の猫ちゃんには、あまりにも
負担が大きいから・・・・・・。娘は、良かれと思っているのですがね
そんな事情もあり、猫への思いが強かったのかもしれないな。
本当に、可愛らしい、猫の絵本でした。

「ビックサイエンス もみじのいちねん」

娘が選んだのを横目で見て、こちらも、思わず、「しぶい!」と、心の中でつぶやいてしまいました。
が、面白かった~
写真で、もみじの一年間を追っていきます。
とても、とても面白かった!
庭の木をながめたり、散歩をしながら木を見上げたりすることが、ますます、好きになりそうです。
ああ、一年間が楽しくなりそう。


「はけたよはけたよ」 神沢としこ 西巻茅子

「読み聞かせの時間」に、私が、年少さんたちに読んだ本。

実は、前の晩に、娘に相談したのです。「どの本がいいかなー」って。
少し悩んで、「これ!」と指さしたのが、この本でした。
娘が大好きな本。爆笑の本。
きっと、娘につられて、みんなも笑ってしまうに違いないと、期待に胸ふくらませて行きました。

しかーし
みんなは、ちゃんと座って聞いてくれましたが、わが娘は、「聞きたくない!」と言って、
絨毯の上に座ることもしませんでした
あーあ。なんだろうねー
何が、どう作用したのか、本当のところは、ちょっとわかりません。

母が、自分の大好きな本を、みんなに読むことが、許せなかったのか
いつも、一番に借りて一番最初に座るのに、その日に限って、ちょっとした手違いで
(持ち出し禁止の本を並べてしまい、娘は、二冊とも、借りる本を取り替えることになった)
一番最後になってしまったことが、気に入らなかったのか
相変わらず、気難し屋の娘さんです。

ちなみに、先日の「いもほり遠足」も、当日朝まで、あんなに楽しみにしていたのに、
なんと・・・・・・・・・・・・・・ボイコット
さんざん歩いて、遠い農園まで歩いていったのに、ずっと、お茶を飲んでいたそうです トホホ

今週は、近所の農園に「柿もぎ」。
「これは、またやらないぞ~」と思った母。こんなこと言っては、いけないと思いつつ、
心の中で、「言っちゃ駄目!」と、確かに、もう一人の私が止めたのに、つい、

「また、やらないなら、今度は、最初から幼稚園休もう!」

と言ってしまいました。反省 大反省

でも、娘さんは、飄々と
「大丈夫、大丈夫。今度は、やるから
・・・・・・・・・・・・・・。
あなたの、その性格に、母さんは、大分、助けられてマス

『トーマスのもくば』

2010-09-25 05:28:41 | 娘と読んだ絵本のこと
 『トーマスのもくば』 小風さち・作 長新太・絵

幼稚園の図書貸し出しの時間のおかげで、本を借りることにハマッている娘。
幼稚園では、相変わらず「ビックサイエンス」(科学本)オンリーですが、図書館では、色々な本を
選んで持ってきます。
本当に読みたいと思っているのか、???の本もたくさんですが、ちゃーんと、自分の選んだ本を
覚えていて、私が選んだ本は、拒絶。トホホ

この絵本は、幼稚園の子育て講演会で「大豆生田啓友」先生が、紹介して下さった本。
私が借りました。
よって、娘は・・・・・・・「ちゃん、これ読まなーい
・・・・・・・・・・・・・・・・。聞いてもいないのに、先に、言うところが「女」よね

そうですか、そうですか。いいもんねー。
いじけた母が一人で読んでいたら、ふふふ、娘が近寄ってきました。
そして、最後には、しっかり、横に並んで読みました。
そして、なんと・・・・・・・・。ただいま、一番、ハマッている絵本。

それまで毎日読んでいた本を、あっさり、読まなくなり、毎日、毎日、トーマス。
一日に、2回読むこともあります。
すーごいなー、トーマス

トーマスは、幼稚園の木馬が大好き。
友達が「貸して」と言ったって、駄目、駄目、だめーと、独り占め。
ところが、友達の一人が言うのです。
「あ、あ、あ!トーマスの顔をごらん!」って。
なんと、トーマスは、馬になってしまったのです!!!
でもね、そこは、トーマス。友達に、冷やかされたって、なんのその。
開き直って、「ひひひーん!」と暴れまわります。

そんな、馬になったトーマスに、ピンチが二回訪れます。
一度目は、お昼ごはんの時間。そして、二度目は、幼稚園の帰りの時間。
だって、お馬の子のご飯は、用意されているかしら?
お迎えのお母さんは、お馬の子が誰だかわかるかしら?
でも、どちらも、とびきり素敵な大人の言葉が、トーマスを優しく包みます。

講師の先生が、この箇所を紹介されたとき、泣けてきて、泣けてきて・・・・・・・
大勢の人の中で、ボロボロと泣いてしまいました。
(涙腺が弱いので、どんな状況でも泣いてしまいます。ハズカシイ

うちの娘も、何かに変身してしまうことが、しょっちゅうあります。
だって、子どもは、何にでも変身できちゃう天才ですもん。
変身するのが、いつもいつも、お利口さんな訳じゃない。
もしも、そんな時に、私がそこに居合わせたら、こんな素敵な言葉で、
子どもに接することができるだろうか。
この言葉は、たぶんこれから、私の宝物になるだろうなーと思っています。

娘も、なぜか、この2回のピンチの場面が好き。
友達に木馬を貸してあげない場面や、暴れまわる場面のほうが、ずっとずっと面白いと
思うのに。不思議。
一回目の幼稚園の先生の言葉を聞くたびに(もう、暗記するぐらい読んでいるのに)
声を出して笑います。その顔が、本当に安心しきったような顔なのが印象的。
2回目のお母さんの言葉のときは、めずらしく、一言も口を挟まずに聞き入っています。
何を感じているんだろう。

絵本を持ってくるときに、必ず、二人で交わす言葉。
「トーマス、今日も、馬になっちゃうかな?」「なっちゃうんじゃなぁいー
そう言いながら、二人で、くすくすと笑いあいます。
この「くすくす」が、やめられなくて・・・・。母、わざわざ、本を開く手を一旦休めます。
絵本を読んでいる時も好きだけれど、こういう、絵本を通じてのやりとりの時間が、一番好き。
息子とも、イッパイ、イッパイ、そういう時を楽しみました。
今、娘と楽しむことが出来る幸せ世界一、幸せな母。
(他の世界一のお母さん方、ごめんなさい

『おやすみなさいコッコさん』

2010-09-09 09:53:12 | 娘と読んだ絵本のこと
コッコさん『おやすみなさい コッコさん』 片山健 さく・え

3歳の娘。この夏、お昼寝をしないで過ごすことが増えました。
なのに、夜も、いつまでたっても寝ようとしません。
ひどい時には、21時半に電気を消して、寝るのが23時なんてことも。
永遠と母に話しかけてくるので、叱り付けると、「あ、そ。」とばかり、そっぽを向いて、一人で
歌をうたったり、指を重ねて影絵をつくったり(キャンプで教えたら、すっかりハマッテしまいました)
母には見えない誰かとお話したり・・・トホホホホ

そんな娘に、またもや、誰かが、この本を本棚の奥から出してきてくれました。
娘が持ってくるまで、この本が、家にあったことすら忘れていたんです

お月様が、優しく、寝たくないコッコさんに声をかけてくれます。
「コッコさん おやすみなさい。もう そらの くもも ねむったよ。」
けれど、何度声をかけても、コッコさんは、「ねむらないもん。」の一点張り。
こまったコッコさん。でも、最後には・・・・・

娘は、最初に出てくるコッコさんと、後に出てくるコッコさんが、違う顔に見えるらしく
また、途中に出てくるおにいちゃんの寝顔とコッコさんの顔が、同じように見えるらしく
そのたびに、「これは、だれ?コッコさんなの?」と確認します。
せっかくの話の流れが断ち切られるようで、娘が言い出す度に、母は、ちょっぴり「ムッ」
としていたのですが、何回読んでも、同じところで確認するので、逆に、それが流れに
なってしまいました苦笑

口出しポイントは、他にも2つ。
一つは、池の水の場面。この場面にくると、娘は、絵の一点を指さしながら、ささやきます。
「これね、お魚だよ。」

湖面に、絵の具のあわせ具合で出来た白い模様があるのですが、これを、お魚だと言うのです。
まるで、とっておきの秘密を見つけたみたいに、声を潜めて、コソコソと教えてくれるものだから
おかしくって、嬉しくって、なんだか、ワクワクしてきちゃう母なのでした。

もう一つは、布団が寝てしまう場面。
寝てしまった布団の中で、コッコさんの細い目は、しっかり開いているのですが、それが、
娘には、閉じているように見えるらしいのです。(なにしろ、小さな目なので)そして、必ず・・・・・・・

「だって、コッコさん、寝ちゃってるじゃん!」

「寝てないよ。ほら、これ、お目目だよ。」
そう言う母に、最初は、「じぇったい、寝てる!」と譲らなかった娘。
でも、毎晩、この押し問答を繰り返していたら、最近は、一度言うだけで納得するように
なりました
「ねむらないもん。」という、悪い子・コッコさんは、これまた、娘のお気に入り主人公です。

「おつきさまこんばんは(林明子)」が大好きで、今でも、ほとんど毎日、読んでいる娘。
おかげで、読んだ後に、お月様を眺めるのが、すっかり、習慣になりました。
最近では、月の形が変わることや、通っていく道が違うことに気づいた娘。

特に、ときどき、お月様は、自分の家からは、顔が見えない道を通り、そのときは、遠く光が
差し込むだけになってしまうということが、娘の中で、大きい大きい不思議です。
お月様は、ときどき、お友達の家から見える道を通ってあげるのだと納得しているのだけれど、
そのうちに不安になってきて、
「お月様は、また、ちゃんちの前の道を通る?」
と、悲しそうに聞いてきます。
そんな、娘が愛おしくて、愛おしくて・・・
昼間は、生意気で言うことを聞かない娘とのバトルが、日々、激しさを増す我が家ですが、
月明かりの下では、いつも、優しい気持ちで抱きしめることができます。
お月様どうも、ありがとう。

3歳の夏。まだ、「おつきさま」は「おこっしゃま」のまま。
「おつきさま」と言えるようになったときも、まだ、お母ちゃんと、お月様を見上げるのを
好きでいてくれるかな。

『はけたよはけたよ』

2010-08-30 12:47:29 | 娘と読んだ絵本のこと
はけたよはけたよ『はけたよはけたよ』 かんざわとしこ文・にしまきかやこ絵

娘の夏休み中のハマリ文句は、「パンツ一丁!」でした。
どこにも出かけない日は、パンツ一枚で過ごしていた娘なので、家族の誰かが、娘に
そう声をかけたのだと思います。
娘が言うと、なんとも可笑しく、つい、みんなが噴出してしまいます。
そんな訳で、娘のお気に入りの言葉になりました。

そのせいでしょうか?ある日、娘が、この本を、本棚から引っ張り出してきました。
もしかしたら、本の神様が、出してきてくれたのかもしれません。
お兄ちゃんも好きだった本。主人公の男の子の名前が、息子の呼び名と似ているのが、
母のお気に入りポイントだった記憶があります。

いばりんぼの娘は、出来ない子・悪い子の主人公が大好き。
主人公・たつくんは、まさに、娘のお気に入りの主人公です。
だって、一人でパンツがはけないんですからねー。

動物達がシッポを自慢するところとか、突然、サギが出てくるところとか、大人的には、
「ちょっと、唐突すぎやしませんかー」と、ツッコミたくなる所満載ですが、子どもには
なーんの問題もありません。特に、気に入っているのが

「しっぽのないおしり。」「つるつるのおしり。あはははは。」

の言葉。これを聞くたびに、目がキラキラと、口がニヤニヤと・・・。
娘の顔が、くしゅっと崩れるのがわかります。
赤ちゃんのとき、「おしりの歌」というのを作詞・作曲し、オムツを替える度に歌っていた母。
「つるつる おしり」は、その歌詞(というような大げさなものではありませんが)にも出てきます。
もしかしたら、そのときの歌詞が、娘の記憶に残っていたりして?

毎度のツッコミ・ポイントは、お母さんの作ってくれたズボンが出てくる場面。

娘は、なぜか、たつくんは、「この赤いズボンを反対にはいている」と主張します。
何度か、「どうして?反対じゃないよ」と、言ってみたけれど、納得せず。理由も答えず。
ただ真っ赤にぬられただけのズボンが、どうして反対にはいていると見えるのか?
それは、娘にしかわからない、大人にとっては、永遠にわからない「謎」です。
もしかしたら、パンツがはけたたつくんに、間違いを一つ見つけたかったのかな?
うーん。やっぱり、「謎」。

たつくんはね、そとにかけだしたよ。
たつくんはね、どんどん にげだしたよ。
たつくんはね、・・・・・・・。

早く読もうと思っても読めない、どうやったって、のんびり読んでしまう、この言葉。
この繰り返しが、今の母の一番のお気に入りポイント。
どんなに忙しい一日でも、この本の言葉は、のんびりとしか読めません。
娘が気に入っているのは、そんなせいもあるのかも。
夏の思い出の一冊。

『三びきやぎのがらがらどん』

2010-07-31 22:24:02 | 娘と読んだ絵本のこと
  『三びきやぎのがらがらどん』マーシャ・ブラウン絵 せたていじ訳

夏休みの予定は、どんどん消化され、あっという間に、7月も終わりです。
先日、去年入っていたコミュニティ保育の同窓会があり、懐かしい顔に会ってきました。
そこで、お友達の男の子が、この絵本に最近ハマッテイルと聞き、十年ぶりぐらいに
本棚から出してみました。
トロルがどうなるのか、すっかり忘れていたので、ちょっとびっくり。
娘は、ずっと「食べないで。食べないで・・・」と、細い声で唱え続けていました。

息子のお気に入りNHKの『ダーウィンがきた!』で、肉食動物に草食動物が食べられてしまう
シーンを見てから、娘さん、この手の状況が苦手のようです。
怖がらせるような声は出さないように、どのシーンも同じように、起伏なく読むように工夫したけれど
やっぱり、娘には、まだ早かったかもしれません。
怖さを楽しむ心を持つには、もう少し、時間が必要かも。

けれど、私自身は、とても面白く読みました。
以前は、この本、あまり好きではなかったのです。
だって、やぎったら、ひどいんだもの!!!!
トロルのやられ方、あれはないだろうーって、昔は、思ったっけ。なにせ、ばらばらだもんねえ。

でも、今は、素直に楽しめます。
単純に、「あー、良かった。」「あー、怖かった。」そう思える体験って、貴重じゃないかしら。
娘さんよう。もう少し、大きくなったら、また読もうねー。

入園のプレゼント

2010-07-05 20:39:52 | 娘と読んだ絵本のこと
 

「遅くなりましたが、ちゃんに、入園のお祝いです。」
友人から、そう書かれた手紙と一緒に届いたのは、なんと、「ヘビ」でした
前の日に、「びっくりするから、ダンボールを開けたら、必ず、小さな包みから開けるように」と
メールが来ていたので、気になる、丸い・大きな包みを開けるのを我慢して、小さな包みを開けました。
そこに入っていたのは、この絵本。

『へびのクリクター』トミー・ウンゲラー 中野完二 訳

この絵本、表紙だけは知っていましたが、なぜか、開けたことがありませんでした。

物語の舞台はフランス。
ルイーズ・ボトという夫人のところに、ブラジルで爬虫類を研究している息子さんから誕生日プレゼント
が送られるところから、物語は始まります。
愛すべき、ヘビの物語。

物語の最初、自転車にのった郵便やさんが担いでくるのは、こんなプレゼントの箱。

 (届いたときには、ちゃんと、挿絵通りに紐で結ばれていました)

箱も、手作り 宛名も、挿絵と同じように貼ってあります。
かわいい~ すてき~

でも・・・・困ったことに、娘は、爬虫類が苦手
以前、動物園の爬虫類館に連れて行って以来、ワニとヘビは、大嫌いなのです。
むむむ~
案の定、絵本を読んだ後に、包みを開けようとしたら、「いやーっ!」と絶叫した娘さん
なだめすかして、ようやく、ようやく開けました。
開けてみたら、これまたビックリ 長い、長ーい、長すぎるーっ

「いくらなんでも、長すぎだろっ
心の中で、友だちに、大笑いしながらツッコミ入れて、この不思議で楽しいプレゼントを楽しみました。
娘も、引きずって歩いたり、ミルクをあげたりしているうちに、なんとなく、このヘビのクリクターが
気に入ってきたようでした。

先日、買い物に出かけたときに、二階の窓の鍵をしめてこなかった!と、大慌てしたら、
娘さん、一言。
「大丈夫。クリクターがいるから。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
そうです。クリクターは、泥棒を退治してくれる、偉いヘビなのでした。

ちなみに、誰より一番喜んだのは、息子で、腰に巻きつけたりして楽しんでいました。
娘ったら、「ヘビは嫌。」なんて言っていたくせに、お兄ちゃんにとられるのは、もっと嫌らしく、
このときばかりは、「私のなの」と、クリクターの両端を引っ張りっこして大喧嘩。
クリクターが部屋にいる風景は、1日1日と、我が家に馴染んできているようです ふふふ。
(馴染みすぎて、昨日、クリクターで縄跳びしてました・・・が)

友人からの楽しいプレゼント。
実は、我が家には、この友人が息子に作ってくれた「ぐりとぐら」もあるのです。
(最近は、ぐりとぐらの作り方の本が出ていますが、友人の作品が、一番似ていると思います)
こんな風に、絵本の世界を楽しめる娘は、本当に幸せだなあ
それにしても、こんな楽しい「入園祝い」ってあるかしら。
私の友達って、愉快な人ばっかりだなあ。あはは~
みなさん、いつも、いつも、楽しませてくれて、ありがとう