goo blog サービス終了のお知らせ 

ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ろくろっくび』

2012-10-09 14:19:07 | 娘と読んだ絵本のこと

  『ろくろっくび』せなけいこ

娘が、幼稚園から借りてきた絵本。
シリーズで、新しく、「たんぽぽ文庫」に入りました。

「ろくろっくびなんて、ぜんぜん、こわくないー。」

と、聞かれてもないのに、毎度、言ってくる娘がおかしくて、思わず笑ってしまう。
たしかに、内容は、ちっとも怖くない。どちらかというと、親近感さえ覚えてしまう。
こんなお友達が、うちの近くにも引っ越してきたらいいな・・・・みたいな。
だってねえ。おはなちゃん、ちょっと、男前じゃない?

それにしても、みこしにゅうどうが、小さくなるのには、驚いた。
日本のおばけって、ムーミンみたいに、人間を最高に皮肉ってるのかも?と
思ってしまったのだけれど、どうでしょう?
だって、見こされると小さくなるなんて、本当にねえ。

ちょっと、日本のおばけについて、知りたくなった絵本。
怖くなさすぎだけれど、おばけの紹介本的絵本でした。


大好きな絵本の合間に・・・

2012-09-22 21:55:24 | 娘と読んだ絵本のこと

 『はがぬけたときこうさぎは・・・』 ルーシー・ベイトぶん ディアン・ド・グロートえ 河津千代やく

またまた、歯が抜けたときの絵本。今度の主人公は、こうさぎです!
そして、なんと!今度は、チョコレートアイスクリームの中に、歯が落ちます!
娘、超・憧れの眼差しー。

そういえば、『海べのあさ』にも、チョコレートアイスクリームが出てきたなあ。
外国では、チョコレートアイスクリームが、子どもの定番なのかしら。我が家では、息子が、
甘いものが嫌いなため、縁のなかったチョコレートアイスクリームですが、娘は、大好物!
思い切り、目を輝かせておりました。

でも、ぬけた歯をフェアリーさんという、「はのかみさまのおつかい」が持っていくという
お母さんうさぎの話には、驚くほどに憤慨。

「こんなの間違ってる!」

と、連呼して、なかなか、先へ進めませんでした。
そんなに、否定しなくてもねえ・・・。面白い子だなあ。
娘にとっては、先に読んだ『海べのあさ』の「まくらの下に歯を入れる」が、正解で(とほほ)
他は、全部、「間違ってる!」らしいです。
でもね、憤慨しながらも、ちゃんと読み終えることが出来ました。
絶対に、「もう読まない!」になると思ったのにな。

成長したねー。娘さんよう。

 『サリーのこけももつみ』ロバート・マックロクスキーさく 石井桃子やく

こちらも、『海べのあさ』つながりで、借りてきました。
のめり込むように・・・とは、いきませんでしたが、楽しんで聞いてくれました。
クマが出てきたときは、

「これ、怖いの?ねえ、食べられちゃうの?」

と、顔が強張りましたが、

「大丈夫。絶対に、食べられないから。」

と、結末を教えてから、ようやく、読み終えることができました。可愛いなあ。
ちなみに、見開きのページがお気に入りで、いつまでも見入っていました。
『海べのあさ』の見開きのことも、ちゃんと覚えていて、同じ人が描いたんだよとと教えたら、
真っ先に、見開きをひらいていました。
こういうお楽しみって、いいよね。

ちなみに、こちらの本の方が、ドラマがある見開きです
何が面白いのか、何度も何度も、後ろと前の見開きを比べて見ています。
大人にとっては、ただの「同じ印刷」なのですが、何度も、見比べずにはいられないらしいです。

それにしても、びっくりするくらいの怖がりの娘。
なんて言ったって、『番ねずみのヤカちゃん』が、怖すぎて読むのに一苦労だったぐらいだから。

おかげで、我が家では、お兄ちゃんお気に入り刑事ドラマは、娘が寝ているときにしか観ては
いけないというルールが出来ています。
今更ながら、『相棒』と『踊る大捜査線』ファンの息子くん。
たぶん、海堂尊のミステリの読みすぎだと思うな。ぶつぶつ。

そんな息子に、先日、とうとう貸してあげた本。
どうしても読みたい海堂尊が、まだ、文庫化されないそうで、めずらしく、
「他の本を読む気になれないから、何かない?」というので、本棚から出してきました。



私も、高校生デビューだったなあ。しみじみ。
こちらも、成長しました。
でも、ここのところ、海堂尊オンリーの息子だったから、あの文体に馴染むかどうかは???


「げんきなマドレーヌ」

2012-09-18 23:39:12 | 娘と読んだ絵本のこと

ルドウィッヒ・ベーメルマンス作・瀬田貞二訳

幼稚園児に、孤児院なのか寄宿舎なのか、わからないけれど、12人の女の子とシスターが暮らすという設定が
理解できるのか?という、大人の、いえ、私の勝手な思い込みによって、今まで、読んであげなかった絵本。
そんなことを気にしてもなあ・・・という気持ちの方が勝って、読んでみました。

気に入って、気に入って・・・。
先日、図書館へ行って、別のマドレーヌを借りてこようと思ったら、この本がいい!と言い張って、また、
同じものを借りてきました。
本日、幼稚園のクラス内の本棚でも、同じ本を見つけたそうで・・・・。
なんと、友達の女の子に読んでもらったのだとか

お弁当の時間、おしゃべりしすぎて時間内に食べ終わらなかったため、「お弁当後の絵本を読んで過ごす」
という、お気に入りの時間を過ごせなかった娘さん。なんと、となりの席の友達に「マドレーヌを読んで!」と
お願いして、読んでもらったと言うではありませんか。
昼食を食べながらマドレーヌを聞くという、これもまた、素敵な時間をすごしたののね・・・。
思わず微笑んでから、どうかどうか その子に命令していませんように
心の中で、祈る母なのでしたけれど。
気の強い、我の強い娘ゆえ、ついつい、心配してしまうのだけれど、でも、その続きが可笑しかった。

「あのね、ちゃんね、『ふっても、てっても、さんぽにでました。』が、好きすぎるから、
そこはね、我慢できなくて、一緒に読んじゃったんだよー。」

ぷっぷっぷっ。なんなんでしょ。

そんな調子で、12人の女の子とシスターが暮らすことには、全くもって、感心がない様子の娘。
(逆に羨ましい
やはり、その点については、私の気の回しすぎだったようですが、驚いたことには、最後の場面の
『他の11人の女の子達が、マドレーヌが羨ましくて、「もうちょうきって!」と泣いてしまう』ことが、
全く、理解できないのだとか。

「どうして、みんな、もうちょうになっちゃったの?」「どうして、痛いのに病院に行かないの?」

最後の最後に質問攻めで、終わりの文章が、未だに、まともに読めません。
そうかー。たしかに、直球勝負の娘さんには、良くわからないかもなー。

でもね、意味がわからなくても、やっぱり、大好き。
今夜も、もちろん、読みました。しかも、途中まで、一緒に読みました
いつものように布団の上で絵本をひろげ、私が読み始めたら、声をあわせて読み始めた娘さん。
(今日の昼食の時間も、こんな感じだったのかな?)
一緒に読むと、文章のテンポの良さや、リズムの良さが、良くわかります。
これは、原文を意識した訳なのかなあ・・・なんて、気になったりして。

それにしても、こんな、読み聞かせの時間もあるんだねー。
声を合わせて読むって、なんて楽しいんでしょう。うきうきするんでしょう。
幸せすぎて、物語がそっちのけになってしまった程の母さんでしたよ。
息子とは、また、全然違う楽しみ方をする娘さんのおかげで、同じ絵本も、全然違うもののよう。
またまた、絵本の「楽しさ」に触れた一冊でした。


『海べのあさ』

2012-09-09 01:30:42 | 娘と読んだ絵本のこと

 『海べのあさ』 ロバート マックロスキー文・絵 石井桃子 訳

図書館ボランティアで本を読んだ日曜日、カウンターの上に、この美しい表紙を見つけました。
石井桃子さん訳だもの、きっと、古くから読まれてきた本なのでしょうね。
恥ずかしながら、知りませんでした。

あまりの美しさに、手にとらずにはいられなくて・・・。
自然を描いた絵本だと思い込んで手にとったのですが、めくってみたら、歯が抜けた日の
何気ない「女の子の一日」を描いた絵本でした。
何か事件が起こるわけでもなく、ただ、本当に、歯が抜けた日を描いた本。

おおーって思いました。
というのも、わが娘、幼稚園のクラスのお友達が、どんどん、歯が抜け替わっていく中、ぐらりとも
揺るがない自分の歯を、恨めしく?思っているようなのです。
(6月ぐらいに、「歯がぐらぐらしている!」と言い張っていましたが、今だ、抜ける気配なし

「歯が抜ける」

ただ、それだけが、娘にとっては、今、一番の事件で、関心事、あこがれ。
本の神様は、やっぱりいるなあ。

はじめて読んだ時、娘の目が、あまりに、きらきら輝いていて、わくわくが口から飛び出しそう
だったので、私まで、どんどん興奮してきてしまって、困りました。
こーんな静かな日常の本で、こんなに興奮できるって、すごいなー。
数日たち、私自身の興奮は、落ち着いてきましたが、娘は、まだまだ、憧れの眼差しで、聞き
入っています。ツッコミの女王が、全く言葉を発しないで、この長いお話に聞き入っています。
その表情を見ているのが、本当に、幸せ。

本の内容と、表紙の美しさが、なんだか、ちょっと違うような気もしましたが、今は、ぴったり!
と思います。
何気ない一日こそが、こんな風に、美しいものなんですよね。
夏の終わりに、素敵な一冊とめぐり合いました。


絵本覚書

2012-02-26 15:59:12 | 娘と読んだ絵本のこと



高校に入ったら、また剣道漬けなのだから、今のうちに旅行に行こう!と
沖縄のパンフレットをもらってきたのだけれど、息子ったら、
「冬の沖縄に行っても、何もすることがないから、スキーがいい。」と言いました。

美しい海を眺め、砂浜で遊ぶだけでも良いじゃないかと、母は、必死で反論しましたが、
(私ったら、どんだけ沖縄行きたいの!)息子の祝卒業の旅行なので、息子の好きなように
ということになり、長野の黒姫に、家族みんなでスキー旅行となりました。
犬OKのコテージを予約し、私の妹も誘って、久しぶりのスキー。4歳の娘は、初スキーです。

私は、ずっと娘と雪遊びの予定でしたが、一回だけ、旦那のブーツを借りて滑りました。
久しぶりのリフトは寒すぎるし、斜面を目の前にして、何より、怖くて、怖くて・・・足がすくんだ。
若い頃は、守るものなんて全然なくて、怖いもの知らずだったなあ。
ガンガンとばして降りていく息子の後姿をぼんやりと追いかけながら、ちょっと、
切なかった。年をとるって、嫌あね。



それでも、最終日、無鉄砲に登ってしまった「戸隠神社」の奥の社。
道の駅で、奥の社は、徒歩では無理だと言われたのだけれど、とりあえず、鳥居と
参道ぐらいは見られるんじゃないかと、駐車場に入ってみたのです。
しかし、駐車場は満車状態だし、みんな、軽装のまま、山に登っていく、登っていく。
私たちは、みんなスキーウエアだし、スノーブーツだし・・・・・行けるんじゃない?
と、そのまま、突き進んでしまいました。

途中までは、本当に、ただの雪道で、余裕だったのだけれど、神様は、そんなに甘く
ありませんでした。最後の最後が、キツカッタ。
何度も訪れている?方が、「行ける!行ける!登ったら、世界が変わる!」などと仰るので
最後まで、登りきりました。世界が変わったかは別として、達成感!と爽快感は格別。

娘さんは、「おんぶ~」と泣きが入っていたくせに、神様に拝んだ後は、俄然、元気になり
帰り道は、文句1つ言わずに、一人で歩いて行きました。
逆に、母が、斜面で滑って転びそうになり、のろのろ・慎重な歩き。
すっかり置いてきぼりをくらいました。とほほ。4歳児にまで、置いてきぼりかい。

中耳炎に、冬山に、2月は、年を感じることばっかりだったな。ふう。
もうすぐ春です。気持ち、切り替えていこう!
そんな訳で、最近の娘と読んだ本、覚書。



私の妹が、幼稚園生だった息子にプレゼントしてくれた本。
当時、年長さんだった息子に、毎晩、この本を全部読み聞かせて、大変なことだったのを
覚えています。
幸か不幸か、娘は、そんなに集中力がもたないので、3~4日かけて、分けて読みました。
それでも、キリカ大好き!なのは、同じ、同じ。

おかげで、娘は、画用紙イッパイに、キリカの絵を描くようになりました。
お気に入りの蜜蝋クレヨンにピンクがないので、赤で描きます。
普通のクレヨンを使えばいいのに・・・クレヨンの方にこだわりがあるみたい。面白いです。
誕生日プレゼントは、ピンク入りの蜜蝋クレヨンかな。



娘が、幼稚園から借りてきました。
悩んで、悩んで、お母さん達の読み聞かせも聞かないで、選んだのだそうです。
それは、それで、ビミョーなんだけど・・・。

今までは、文庫に入ったとたんに、目の前にあった2冊を、ぱっと選んでいた娘。
それについて、色々思うところもあったけれど、悩みすぎて決まらず、読み聞かせも聞かない
というのにも、思うところアリ。あー。母親って、面倒な動物です。

選んだポイントは、表紙が、とても可愛らしいから!なんですって。
そんなに一生懸命に選んだ癖に、あまり「読んで!読んで!」とならないで、私が、出してきた
から、仕方がないという風に読みました。選んだだけで満足だったのかな。
でも、読んでみたら、とても面白かったようで、何回も繰り返して読みました。
大満足で、返却デス。




珍しく、「読んで!」と言って、この本を出してきました。
画面いっぱいの「おやつパン」のところで、全く、前に進めなくなり、ちょっと困った。

休みの日にパンを焼くときは、娘に、二つだけ「おやつパン」を作ってもらうことになっています。
うさぎとパンダは簡単なんだけれど(顔だけね)、それ以外は、どうも手が出せません。
「雪だるまパン」は作れそうだようねえ・・・と言うことになりましたが、娘は、「わにパン」が、良い
のだそうです。難しそう・・・。「へび」なら、いいんだけどなあ。



母が、図書館で借りてきた本。
立てかけてある本を見て、お友達が、絵本屋さんで買っていたのを思い出しました。

ヤカちゃんが大好きな娘だったので、興味津々で見ていました。
でも、途中で、主人公の二人が変わったことが、どうも理解できないようでした。
まあ、理解できなくても、楽しいんですけどね。
そこのところには首をかしげながらも、喜んでいた娘です。

また、絵が素敵なのです。
ママとママねずみは、再会できるのかな?なんて想像してみるのも、また、楽しい。



定番本となったヤカちゃんは、2~3日読んでいないと、
「最近、読んでなかった!」と言って持ってきます。
・・・・・・・「最近」の使い方間違ってないか?

お兄ちゃんが、すっかり覚えてしまったため、日常生活で、ヤカちゃんの台詞がとびかって
なんだか、大変なことになっています。
息子くん、公立高校の受験、全日程が終了したため、本日より部活復帰。
毎日いてくれると楽しいのだけれど、ちょっと・・・・・ねえ ヤカちゃん二人は、ウルサイ 
しずかな、日曜日の午後です。



大好きなこの本で、覚えた言葉を使うのが、娘のマイブーム。
このところ、何かにつけて「ひびがきれる。」と言います。
畳の擦り切れも、柱の木のむけたところも、みーんな「ひびがきれる。」なもんだから、
とうとう、お兄ちゃんに「使い方を間違えてる。」と指摘され、プライドが傷つき、大泣きの娘でした
「女ってメンドクサイ。」が、息子の最近の口癖。



ヤカちゃんの時ほどではないけれど、この本を最初に読んだときも、怖がって大騒ぎでしたっけ。
それ以来、歯磨きが終わる度に、ミュータンス役をやらされ、ぴかぴかの白い歯を前に、
「やられた~」と、倒れてみせるという毎日を送っています。
そんなに大好きなのに、「あの本はコワイから、もう読まない!」と言う娘さん。

ところが、先日、「今日は、ミュータンスを借りてく!」と言い出しました。
閉架本なので、出して欲しいと図書館のお姉さんにお願いしたら、
「絵本じゃないですよ。」と。
「実は、好きなんですよー。」と答えたら、お姉さん、びっくり!
毎日、ミュータンスごっこしてるなんて聞いたら、もっと、びっくりしたかな。

しばらくぶりに読んだミュータンス。
娘が、ちっとも怖がらなくて、ちょっとがっかりした母でした。
その分、冷静に本も眺められたので、あのネバネバの歯の絵に、本気で気持ち悪くなりました。
読み終わったら、娘と二人で歯磨き。
どうしたって、この本を読んだ後は、歯磨きしたくなります。


ゆっくりイコウ

2012-01-21 06:34:33 | 娘と読んだ絵本のこと

冬になると、インフルエンザと一緒に流行る「嘔吐」風邪。
しっかり頂いてきた娘は、人生初の「嘔吐」を経験しました。

よっぽど怖かったのでしょう。
夕方、洋服を汚してしまってから、ずっと、洗面器を抱えて離しませんでした。
ラッキーなことに、夜の10時半にはおさまり、就寝。以降、一度も嘔吐することなく収束。
あまりに、お腹が痛いと言ってご飯を食べないので、病院にも連れて行きましたが、
腹部エコーをとって、先生から「全く問題なし。軽かったね!」と、おすみつきも頂きました。

ところが。ところがです。
「嘔吐」の恐怖が、完全に彼女を支配してしまいました。
怖くて、食べられなくなってしまったのです。

食事を目の前にして、必ず、
「これ食べても吐かない?」と聞く娘。あー。またかー。
以前は、食事中の遊び食べを私に怒られたことがきっかけで、食べられなく
なってしまった娘。ああ、絶食、再び?

それでも、少しはマシと思わなくてはなりません。
あの時は、「食べ物が飲み込めない」という強迫観念に支配されてしまって
ほぼ、絶食状態になってしまったのだけれど、今回は、まだ
「吐くのがコワイ」=「食欲がわかない」という段階で、とどまっている様子。

ご飯を2口。おかずを1口。
これで、おなかイッパイ。とほほ。

それまでは、大人の半分以上の食事量+おやつにお菓子+おにぎり!
のような大食漢なのですから、その「食べたくない」精神力には脱帽です。
いや、貯金があるから、しばらく絶食しても大丈夫って思わないといけないかな。
何回か、無理矢理食べさせようと試みたけれど、病的に嫌がるので、やめました。

全部で3口でも、食べられているだけ「よし」。
母も、食事中以外も、娘の食事のことを考えて、涙を流すこともなし。
よしよし。母も成長した。

今朝は、料理好きを利用して、自分でラップおにぎりを作る!で、朝食。
茶碗に3分の1しか入れなかったのに、半分食べたところで、「もういらない・・・」。
残りは、父ちゃんが「味見させて~」と引き受けて、最後の一口を娘の口にぽん!
よしよし。
お昼は、食パンを焼いたので、チョコペンで顔でも描いてもらおう。
サラダも作ってもらおう。よしよし。

心配なのは、この娘は、将来、ちょっとしたことがきっかけで、拒食症とかになるん
じゃないか・・・ということなんだけれど、そんなこと、今から心配してても仕方ない
んだと、自分に言い聞かせます。
夜の絵本の読み聞かせは、すっかり、母の心を落ち着かせるためのものに・・・。
ゆっくり、ゆっくりいこう。

 

動物達のおとぼけ発言に、娘、ふきだす。物語が、よく理解して聞けるようになったなあと感心。



あれだけ怖がっていたくせに、今では大・大・大好き!
声の大きい自分を「わたしもヤカちゃん」と言う。ゴミの日のゴミだし時に、プチお留守番を頼むと、
必ず、「ヤカちゃんだから、怖い人が来てもへいき!」と答えるのが、おかしい&かわいい。


幼稚園のわらべうたの先生が、おやつを配る時に歌うんだよね!と。
大好きな、先生の手作りおやつ。
今度のわらべうたの時までに、食べられるようになっているといいね。


クリスマスの晩

2011-12-29 15:02:05 | 娘と読んだ絵本のこと

25日の夜。
「今日で、クリスマスの絵本の棚は片付けようね。」
と言ったら、娘さん、意外にも、素直に頷きました。

「クリスマスに読む、最後のクリスマス絵本。どれにしようか?」
そう言うと、大きくうなずいて棚の前に立ち、でも、ほとんど悩まずに一冊選びました。
母、びっくり。



びっくりしすぎて、何度も確認。「これでいいの?」
でも、娘さん、揺らぐことなく、「うん。これがいいの。」

一度だけ読んだのだれど、お話は長いし、楽しい雰囲気じゃないし、まだ、年中さんには
早いかなあ・・・というのが、母の感想でした。
でも、娘は、そうではなかったのですねえ。へえー。へえー。へえー。
これが、最後に選んだ本なんだー。


クリスマスって、なあに?
イエスさまって、どうやって生まれてきたの?そのことを描いた絵本。
お話は、大天使が舞い降りてくるところから、始まります。

・・・・・・・・・・・・・そして、娘さんの「生誕劇」も始まりました。

母が物語りを読み始めると、うやうやしく、歌い始めた娘さん。
そうかー。そういうことかー。
生誕劇、ストーリーと共に、歌いたかったんだね。

幼稚園での生誕劇と絵本は、ほとんど同じ展開で物語が進んでいくのですが、いくつか
違うところもあります。
生誕劇のオペレッタで、娘が気に入っているのは、大勢の天使が舞い降りてくるシーンと
宿屋のシーン。
しかし、絵本では、マリアとヨセフは、馬小屋に夜更けについたとだけ書かれているのです。
でも、娘にとっては、宿屋のシーンを歌わないで、イエスさまが生まれてくるなんて、あり得ない!

馬屋と読んだとたんに、「とんとんとん♪」と、宿屋のシーンを歌いだし、永遠にリピート。
もう、一晩中歌ってるんじゃないか?って感じになってきました。
明日は、仕事で、朝早くから幼稚園にお預かりなんだけどなあ・・・。
困った母、「ねえ、もう次読んでもいい?」と、歌をさえぎってしまいました。すいません。
ノリノリだった娘が、はっと我に返ったのが可笑しかった。

ホフマンの静かな、尊厳に満ちた絵も、なんだか、ちょっと違うものに見えた夜。
お膝の上のオペレッタ。しかも、ホフマンの素晴らしい絵で。
なんて、贅沢なクリスマスの夜。

 クリスマスが終わって、クリスマスの本は、大きな本棚に移動。
でも、興奮冷めやらぬ娘は、未だに、この本を出してきて「読んで!」と言います。
昨日、朝、「早く起きなさい!」と布団をはいだら、「あーあ。毎日がクリスマスだったら
いいのになあ。」と言いました。漫画みたいなこと、言うねえ。あはは。


クリスマスの絵本

2011-12-28 18:15:24 | 娘と読んだ絵本のこと

ヤカちゃんが面白すぎて、記録が前後しましたが、クリスマス前に読んだ絵本の覚書。



ある夜、娘が、目をまんまるくしてとんできて、
「お母さん!サンタさんが変!」と言いました。

たしかに、この絵本に出てくるサンタさんは、他の絵本とは、全く違うサンタさんで
(妖精に近い!と、母は、思っています)その衝撃は、ちょっと、わかる気がします。
そんなこんなで、その日の夜は、この絵本を持って布団へGO

色んなところにツッコミを入れていましたが、一番は、ねこのヒラリーが、飾りの青い鳥を
眺めているページ。
挿絵に、「わぁーい!」と、字が書かれているのですが、ストーリーと関係ないので、
読まないでいると、「お母さん、読んでない!」と、娘さん、抗議。
そうかあ。息子は、字に興味がなかったので、挿絵に描かれた文字を読む習慣が
なかったのだけれど、読めちゃう(興味がある)人は、これが、気になるんだね。

そしていよいよ、サンタさん登場。
娘さん、大爆笑
「変なのー。変なのー。変なのー。」の連発で、ちっとも、お話を聞いてくれません。
「やせすぎだろー。」とか、ツッコミまで入れて 小学生男子並に、言葉が汚いし

たしかに、世の中にあふれるサンタさんは、でっぷり太ってるものね。
母の大好きなアニタ・ローベルのサンタさんなんて、お腹がゆれてるしね。この絵本、
今年、娘にとっては、「見たこともないサンタさんの絵本」として、心に残るのだろうなあ。
お話そっちのけで、サンタさんの姿に笑い転げる娘を眺めながら、しみじみ思いました。

一度読んだら気に入って、「今日は、変なサンタの本読む!」と言う日が多かった娘さん。
でも、毎日、このサンタさんと出会っていると、そのうちに、茶目っ気があって、よく目に
するサンタさんより、イイ感じに思えてくるから不思議です。
娘にとっては、最後まで、「やせすぎだろー。」でしたけれど。



去年読んだら、ちっとも喜ばなくて、今年もまだ早いと思って、読まないでいた絵本。
娘が、読んでみたいと持ってきました。
そしたら、喜んで、喜んで・・・・・。

息子は、ただただ、ゲラゲラと笑いっぱなしだった本ですが、娘は、最後まで、乙女顔で
聞いているのが、印象的。
どうやら、まりーちゃんの欲しいプレゼントに釘付けの様子。
息子にとっては、「空気読めない」まりーちゃんだけど、娘は、まりーちゃんの方に感情移入している
様子なのです。まりーちゃんが、欲しいプレゼントを挙げるたびに、目がキラキラの娘さん。

良く考えれば、「欲しい」と言ったもの、すべて手に入るのですよねえ。まりーちゃん。
そりゃあ、魅力的な物語だ。

ある夜、この本を読んでいる声を聞きつけて、息子が、二階から駆け下りてきて(バタバタと)
娘の横に座り込み、ゲラゲラと笑い始めました。
おまけに、「相変わらず、空気読めねーなー」と、ツッコミ入れながら。

空気読めてないのは、君ですって!!!

娘さん、お兄ちゃんに「あっち行ってよ」ビームを出しながら、でも、我慢して、最後まで聞きました。
息子は、最後まで、娘の乙女心に気づいてあげられず、ゲラゲラと笑っていました。
っていうか、集中して受験勉強しなさい!


一大サスペンス

2011-12-26 23:35:17 | 娘と読んだ絵本のこと

ことり文庫さんで頼んだクリスマスプレゼントは、入手困難本が続き、結局、選ぶのを諦め、
店長さんに丸投げしました。何が届くか、わからないって、結構楽しいデス。届いたのは、この本。

 

かわいらしい表紙。ちっちゃな「ねずみ」。
娘は、すっかり喜んで、クリスマスの本棚を片付けた今日、「読んで、読んで」と持ってきました。
ああ、誰が、この本を一大サスペンス絵本だと思うでしょうか。
娘はもちろん、私だって、そんなこと思いもしませんでした。

ところがです。静かにしないと、人間に見つかってしまうとお母さんが言っているのに、悪気なく
ついつい、大声で話してしまうヤカちゃんに、娘さん、すっかり肝を冷やしてしまいます。
ヤカちゃんが大声で答えてしまう場面で、とうとう、ヤカちゃんを両手で隠してしまいました。
「しー!」って。

まあ、娘さんったら、かわいい!

なーんて、のんびり思っていた私が馬鹿でした。
案の定、ヤカちゃんの大声のせいで、住んでいることがばれてしまい、「ねずみとり」を仕掛けられる
ことになってしまった、というところで、娘さん、極度に顔を強張らせたのです。
次の瞬間、仕掛けられた「ねずみとり」の絵を両手で、思い切り隠しました。
「駄目!駄目!駄目ーっ。」

娘の金切り声を聞いて、ようやく、事の重大さに気づきました。
こんなに、怖がっていようとは。さあ、困った。
ここで、読むのをやめるべきか?でも、やめたら怖いままだし、この本を嫌いになったまま
になってしまう。考えて、考えて、言った言葉。

「あのね。これはね、最後は、ねずみさんが、みんなで楽しく暮らすってお話だから、大丈夫。
絶対に、ねずみとりに捕られたりしないよ。お母さんを信じて!」

本を読みながら、「お母さんを信じて!」と言う機会があろうとは!
けれど、この言葉は、娘に届いたようで、ねずみとりを両手で覆ったまま、しばらく考え
(決心がついたのか?)ふっと力をゆるめました。
おおー。セーフ。でも、気を緩めてはいけません。予防線を張らなくては!

「あのね、次ね、ネコが出てくるけど、絶対平気だからね。」

うなずく娘。
しかし、ページをめくって、そこに、どーんとネコがいるのを見たら、、、、、、

「駄目!駄目!駄目ーっ。いやーっ。いやなのー。やめてー。」

ネコを両手で、阻止!
目からは、ぽろぽろと涙がこぼれました。

あー。やっちゃったー。
母、もう駄目だと思って、本を閉じました。
でも、怖い本じゃないことだけは伝えたくて、最後に、みんなが、好物のチーズを囲んで
楽しそうにしている絵だけ、開いて見せてあげました。

「こんな本だと思わなかった。こんな本だと思わなかった。」と、泣きじゃくっていた娘でしたが、
その絵を見たら、少し落ち着いてきて、
「じゃあ、ネコはどうなっちゃったの?」と。
あら、いいのかしら?読んで?

「次、読んでもいいの?」
「絶対に、怖くない?」
「うん。絶対に怖くないよ。だって、最後に、みんなでチーズ食べるんだもん。」
「それなら、いいよ。」

と言うわけで、続きを読むことに。
ネコが去った後には、泥棒まで出てきて、恐怖の連続でしたが、よほど、最後のシーンに
辿り着きたかったのか、私の首に両手をまわし、腰に両足をまわし、がっちり抱っこした
状態で、顔だけ本の方に向けて、頑張っていました。

最後は、もちろん、ハッピーエンド!
しかも、大声がもたらすハッピーエンド!
娘さん、すっかり納得して(満足して?)私から離れて、すっくと立ち上がりました。
「うちには、大くん(犬の)がいるから、泥棒をやっつけてくれるね。」と娘。

すっかり、すっかり、満足気の表情の娘さんに、母も、ほっと胸をなでおろしました。
あー。どきどきしたー。別の意味でー。

こんなに可愛らしい絵本で、なんとも、素晴らしい体験をさせてもらいました。
娘が怖がりだと言う事は、うすうす気づいていたけれど、ここまでとは知らなかったな。
うちの子は、どうして、こう面白いんだろうなー。



で、最後のオチ。
最近、我が家の床に、小さな穴が開きました。木の節の部分が、抜けてしまったのです。
本棚に片付けにいった娘さん、その穴の上を通った瞬間、とびあがって帰ってきました。
私の足にしがみついて、何を言うかと思ったら、
「いるかも!」だって!

あらまあ。大変。ヤカちゃんが、我が家に?
くすくすくす。
「ああ、これで泥棒が入ってきても大丈夫だあ。」と言ったら、なにやら難しい顔をしていた娘。
しばらくして、台所でお皿を洗っていたら、娘が、大声で言いました。
「お母さん!大丈夫だった!砂だった!砂が入ってるから平気!」

どうやら、意を決して、穴を覗き込んだ様子。
ヤカちゃんが住んでいなくて、良かったね、娘さん。
でも、砂が入っていたのかー。それは、衛生的にどうなんだろうー。
砂を落とさずに、家に入ってきたのは、あなたですか?娘さんよう。

 娘が寝てしまってから、息子が二階から降りてきて、「凄い騒ぎだったけど、どの本?」と。
 本棚から出してあげたら、興味深げに読んでいました。
 「こんな本で、あの騒ぎかよ。」
 くっくっくっと笑った息子。
 おいおい、君だって、かなりの怖がりだったぞ。布団かぶって、耐えてたけどね。


もうすぐクリスマス♪

2011-12-20 16:48:24 | 娘と読んだ絵本のこと

土曜日は、幼稚園のクリスマス会でした。
キリスト教系の幼稚園なので、年に一度の一大イベントです。
主役は、何と言っても、年長さんの「生誕劇」。
年中さんは、「星」役、年少さんは、「羊」役と、決まっています。

年少さんの去年は、とにかく、舞台にいるだけで可愛らしい♪といった感じで参加しましたが、
年中さんの今年は、先生から「ちゃんと見ておかないと、来年、みんながやるときに困りますよ。」
の声があったそうで(娘によると)、年長さんを意識しての「生誕劇」でした。
先生がいうように、「来年、あの役がやりたいなあ」なんて、たかが4歳で思うもんだろうかと
思っていたら、娘さんしっかり、やりたい役を見つけてきました。
ただ、目の前の「今」しかない男の子を育ててきたので、これは、ものすごい驚きでした。

何の役をやってみたいと思ったのか。
娘は、「天使」がお気に召したそうです。・・・ライバルが多い役ですね
どうして?と聞いてみたら、「お洋服がかわいい!」ですって。へー。女の子だねー。
でも、密かに、「宿屋のおかみさん」も、やってみたいのだとか。
しかも、「泊まる部屋はありません。」と、断るほうの宿屋が、いいんですって。なんでしょう

今年のクリスマスは、アドベントカレンダーを買ってきて、家でも、「待つ」楽しみを
存分に楽しんでいます。
土曜日からは、ことり文庫のアドベントカレンダーも加わって、お腹も気持ちも、すっかり満足。
これは、キリストの誕生を待つというより、自分の欲求を満足させていくイベントになって
しまっているのではないか?と、今朝、ちょっと、不安になりました。

クリスマス絵本も、毎日、楽しく読んでいます。

 「うさぎのぴょんのクリスマス」

去年、私の妹が、娘に送ってくれた本。
小さなぬいぐるみのうさぎにだって、ちゃーんとクリスマスが訪れるんです。
子ども達が、最後に、ぴょんにプレゼントをくれるところが、母の一番の大好きポイントです。
日本では、子どもは、ただ、プレゼントをもらうだけの人だけれど、本当は、違うのですよね。

娘にとっては、妖精たちに連れられて、ぴょんが窓から出て行くところで息をのみ、森で、
楽しくパーティをするところで、目を輝かせと、なかなか、ハラハラ・ドキドキの物語のようでした。
大人にとっては、静かで、あたたかな、小さいお話なのだけれど、子どもには、そうでは
ないみたい。そりゃあそうかあ。妖精に囲まれて、連れていかれるシーンなんて、良く考えたら、
息をのむよねえ。


「ちいさいろば」

娘のクリスマスプレゼントを探しているときに、ことり文庫さんが紹介してくれた中の一冊。
夏に、某大型古本屋さんで買ったことを思い出し、あわてて、本棚をあさりました。
なんといっても、表紙が素敵です。(新装版は、もっと素敵らしいですけれど)

これも、娘が、一言も発せず、真剣に聞き入っていた絵本。
本当は、ちょっと眠たくて、「聞きながら寝てもいい?」と、最初に断りを入れた娘だった
のだけれど、途中から、「寝てる場合じゃないぞ」という感じになってきて、仕舞いには、
正座して聞いていました。かわいい。
ハッピーエンドで良かったね♪


 「くんちゃんとふゆのパーティ」

この絵本、大好き。
なんといっても、赤の素敵さが際立っています。
白黒の絵の中に、効果的に差された赤。素敵。こういう絵って、ものすごく好き。
小さい人の目には、どう、うつっているんだろう。そのことを考えるだけで、どきどきしちゃいます。

娘は、ただただ、くんちゃんの世界を堪能。
うさぎ、りす。一緒に、小さな、隠れた動物達を探すのも、また楽しい。
でも、娘が(たぶん)一番気に入っているところは、くんちゃんがクッキーを焼くところ。

とにかく、料理が好きな娘です。
先日は、コロッケのお芋をつぶすのを手伝ってくれたし、ごまも、すり鉢ですれるようになったし、
最近、お手伝いが、「母の仕事が、ただ、1つ増えるだけ」じゃなくなってきました(笑)
娘の憧れは、クッキーを、最初から最後まで、全部自分で作ること。
まだ、まとめるところが出来ないからね。

くんちゃんの作ったクッキーは、本当に、かわいいよ。
今年は、久しぶりに、ツリーにクッキーをつるそうかなあ。

 「クリスマス・イブのおはなし」 

去年の娘へのプレゼント。
たぶん、本屋さんで、自分で手にとって選んでいたら、絶対に買わなかったと思われる本。
ファンシーな絵は、ちょっと、苦手な母なのです。
選んでくれたのは、ことり文庫さん。
この絵本屋さんのおかげで、親の食べず嫌いで、子どもの本の世界を狭めずにすんでいます。

うーん。読めば、読むほど味が出てくる。読めば、読むほど好きになる。
ああ、これをプレゼントにして、本当に良かった。
去年も思ったけれど、今年は、もっと思ったよ。

世界には、色んな人がいて、もしかしたら、ほんの少しのところで、繋がってるかもしれない。
本人達も気づかないうちに。こういう物語が、とても好きです。小説でも。
私も、自分が気づかないところで、誰かと繋がっているのかもしれない。
もしかしたら、サンタさんとだって!
そう想像すると、なんだか、ドキドキするし、楽しくなるし、嬉しくなります。

でも、何色の本から読むか?娘が、悩んで、悩んで、悩みぬいて決めるところが、
今年一番の母のお楽しみかな。
どんなに悩んでも、結局、「青 → 緑 → 白 」って順番なのよねー。
それでも、毎回、悩みます。「どれから読もうかなー。自分で決めるからね。」って。
くすくすくす。
お約束通り、「青いのから!」って、娘が言うと、つい、ニコニコしちゃう。

そうそう。この間、「ちゃんも、サンタさんにケーキあげたいなー。」と言い出しました。
えー。どうしようかなー

「クリスマスイヴのこと」

娘が、「お母さんも一冊選んでいい。」と言うので、この本を選んだら、
「え、また?」と言われてしましました。ごめんなさい。だって、好きなんだもん。
詩が好きな母を持つと、何度でも、気持ちよく暗唱されてしまうので、お気の毒ね。娘さん。

息子は、一緒になって(競って)暗唱してくれたけれど、娘さんは、どうやら、あまり好きでは
ないみたい。仕方がないので、母は、一人、悦に入りながら読みます。
詩の絵本は、本当に素晴らしい。

娘は、やっぱり、サンタさんが太りすぎていることが、気になるようでした。
たしかに、これでは、煙突につまりそうな気がしてきました。
大丈夫?サンタさん。


クリスマスの絵本

2011-12-11 10:37:43 | 娘と読んだ絵本のこと

クリスマスツリーを飾った晩に、娘が、「読んで!読んで!」と持ってきたのは・・・

      

ますます、ひらがなを読めるようになってきて、最近では、科学の絵本までもを、声を出して
読みこなしてしまう娘さんですが、まーだ、コロちゃんを読んでほしいんだなー
この本を持って、本棚から駆けてくる娘を見ると、思わず笑みがこぼれます。
女の子って、生意気だから、時々、年齢を忘れてしまうのですが、まだまだ、4歳。
かわいいです。

先日、この絵本を読んでいたら、じっと後ろに立って聞いていた息子が、最後のページを
とじた瞬間、待ってましたとばかりに
ちゃん、クリスマスっていったら、あれを読まなくちゃ駄目だよ。」
と言い出しました。娘が迷惑そうな顔をしましたが、おかまいなしです。

「ほら、クリスマスと言ったら、あれでしょう。ダッシャー、ダンサー、プランサー
それいけ、ヴィクセン、キューピッド、コメット、ドンター、ブリッツェン
そうとも みんな そのちょうし!たかく たかく まいあがれ!」

おおー。全部言えましたねー。
母も途中から参戦して、二人で、しっかり、最後まで覚えていることを確認。
息子に初めて買ってあげた、クリスマス絵本『クリスマスイヴのこと』は、
小学校高学年頃まで、毎年かかさず読んでいた、我が家の定番絵本でした。
なんと言っても、この細部までこだわって描かれたローベルの絵。
ながめているだけで、楽しいのですよね。

でも、去年、娘に読んだら、ちっとも喜ばなくて。
だから、今年は、私の本棚に入れたきりだったのです。
あー。読んでみようかなあ。

そんなこんなで、翌日、出してきました。

 『クリスマスイヴのこと』クレメント・ムーア

母の想いが強い分、娘にプレッシャーをかけたんじゃないかと反省した去年でしたが、
何のことはなく、今年は、ちゃんと楽しんでいました。去年は、まだ早かったんだね。
表紙を見て、娘さん、まず、「すっごい、太ってる!」と言って、笑いました。

お話が始まると、じっと聞き入っていましたが、お父さんが、サンタさんを見てしまう
ところでは、はっと身を乗り出して、心配そうに私を見上げました。
小さい声で、「大丈夫。お父さんは大人だからね。」と言ってあげたら、安心したように
ソファーの背にもたれて、にっこり。

そういえば去年、「ずっと起きてサンタが来るのを見てる」と言った娘に、
「サンタは妖精だから、見たら消えちゃうかも。」と言ったことを思い出しました。
私にとっては、どうってことない言葉だったのだけれど、娘にとっては、重大事だったのかも。
なんだか、とても素敵な発見をした気がしました。

・・・なんて喜んでいたら、
この日の夜も、息子は、どうやら、遠くから聞き耳をたてていたようです。
よほど、懐かしいんだなあ。またまた、近づいてきて、
「この本もいいけど、やっぱり、まりーちゃんもいいよね。」と言い出しました。

「ぱたぽんが、ホントかわいそうなんだよねー。まりーちゃん、ほんと空気読めないからさー。」
息子よ、ぱたぽんの名前、覚えてたかー。やるのう。おぬしは。
うーん。でも、『まりーちゃんのくりすます』も、去年、娘に読んで、沈黙が流れた絵本。
何しろ、息子が大喜びしたのは、小学生のときだからなあ。
これは、ちょっと、今年も難しいような気がする・・・。

そんなこんなで、クリスマスの本を読むたびに、あれが面白かった、あれは、どうだとか
息子が言ってくるので、リビングに、クリスマス絵本コーナーを作ることにしました。

 これなら、簡単に、自分で手にとれますからね。

娘も、クリスマス絵本の勢ぞろいに、大喜び。
「これから、クリスマスの日まで、ここの本だけ読むんだ!」と言い出しました。
さあ、今夜は、娘さん、どの絵本を持ってくるかな?
夕方になると、そのことを考えてワクワクします。なんだか、楽しいクリスマス。


『注文の多い料理店』

2011-11-22 16:20:26 | 娘と読んだ絵本のこと
 『注文の多い料理店』

黒いろが好きな娘。ある晩、私の本棚から、この本をひっぱり出してきた。
選んだポイントは、たぶん、「黒」。
絵本で、表紙が黒のものって少ないので、目立つのかもしれない。

ちなみに、私の本棚の絵本コーナーで、黒の見出しなのは、他に『じこくのそうべい』と
『くまさぶろう』と『ゼラルダと人喰い鬼』だけだった。
娘は、一冊、一冊、引き抜いて表紙を確認し、この『注文の多い料理店』を見て

「よし、これにしようっと。」

と言った。
そういう本の選び方って、どうなんだろー
当時、3歳の娘だったので、私は、当然のごとく

「まだ、難しいよ。」

と言った。
でも、娘は、「絶対に、この本がいい。」ときかなくて、字がたくさんあるよと、中身を見せても曲げなくて・・・・・。
「仕方がない。一度読んだらわかるだろう。」
最初の読み聞かせは、そういう気持ちで読んだことを、良く覚えている。

ところが、どっこい!娘は、最後まで、ちゃんと聞いた。
おまけに、すっかり気に入って、それからしばらくは、毎日、毎日繰り返して読まされた。
途中、ほかの本にうつっても、思い出したように、この本に戻ってくる。
おかげで、4歳になった今も、定期的に読まされる本の代表作だ。

最近のお気に入りの読み方は、「眠い」ときに読んでもらう、というもの。
「ねえ、途中で、寝てもいい?」と、必ず確認するのが可笑しい。
先日、jasuminさんから、読んでいる途中で、お子さん達が寝てしまう話を聞いて、
(お母さんも寝てしまうらしいけれど)この本のことが、頭に浮かんだ。
母の声を聞きながら眠りたいなんて、ちょっと、嬉しいですね。うふふ。

ちなみに、途中で寝てしまっても、必ず、最後まで読むのが私のお約束。
だって、賢治は、読んでいて、本当に面白いんだもの。
実は、私、子どもに読んで聞かせるようになるまで、賢治の作品が、そんなに得意では
なかったのです。
(『やまなし』だけは、小学校の教科書で読んで以来、ずっと好きな作品ですが)
でもね、賢治の作品は、声に出すと、本当に素敵なのです。
声に出すと、自分が朗読家になった気がします。本当です。

もちろん、最後まで聞きたいときにも、この本を持ってくる娘さんなので、
そろそろ、違う本にも挑戦できるかしらと、先日、母さんは、欲を出しました。
借りてきたのは、「雪わたり」。
かつて、小学生だった息子と、とてもとても楽しんだ本だったから、ものすごく
楽しみにしていたのだけれど・・・・・・・失敗。

もちろん、物語は面白いのだけれど。
・・・・・・・・なんというか、つまらないのだ。二人で読んでいても。
これはたぶん、まだ「読み時」ではないんだろうな。
『注文の多い料理店』より、小さい子向けだと思って読んだ『やまなし』も『雪わたり』
も、読んでみたら、もっと大きい子でないと理解できない世界だと知った。

もしかしたら・・・娘の方が、本を見分ける「勘」が優れているのかもしれません。
でも、いつ、娘と楽しめるのかな?という楽しみが加わったので、それはそれで良しとしましょうか。
娘との読み聞かせは、「読み時」を楽しみに待つという、新たなお楽しみ付きみたいで、それが
なんとも、ワクワクするというか、気持ちがはやるというか。面白いです。
時々、「読み時」を間違えて、がっかりするのも、また、愉し。

『おこりんぼママ』

2011-11-18 20:05:35 | 娘と読んだ絵本のこと

 『おこりんぼママ』

図書館で出会った本。
娘が気に入って、毎日のように「読んで!」と持ってくる。
ちょっと、ビミョー。
でもね、そのうち、私も大好きな絵本になった。

最後の

やっぱり、ママがいちばんさ

を読むと、必ず、抱きついてくる娘が愛おしい。
ママが「ものすごく怒鳴る」という、子どもにとっては、衝撃的な場面から始まる本なのに
どうして、こんなに素敵なんだろう。
全然、深刻じゃなさそうな「絵」も、安心するのだろうか。でも、
やっぱり、最後がいいんだよね、きっと(笑)

子どもの心は、ガラス細工のようだから、ちょっとしたことで、バラバラになったり、
傷ついたりしてしまう。
でも、大丈夫だよ。母さんが、ちゃんと、拾い集めて、縫い合わせてあげる。
大丈夫、大丈夫。大丈夫だからね。

そんなことを思いながら、いつも本をとじる。
私にとっては、力がわいてくるような不思議な本。
私ってば、都合よく捉えすぎてるだろうか。

受験生の息子くんは、運命の期末テストが、月曜日に終了。
今月末には、個人面談が始まる予定。
行きたくてたまらない高校があって、本当に良く頑張っていたのだけれど、でも、
現実は、ドラマのようには上手くいかない。
努力ってやつは、報われないことだってある。(その方が、多いのかもしれない)

テストが終わって、久しぶりに、チックが出た。
治ったと思っていたから、驚いた。
あー。1年生の時の再来かも・・・と、思った。

この絵本と出会えたのは、本の神様のおかげかもしれない。
大丈夫、大丈夫。母さんがいるから大丈夫。
自分に言い聞かせた夜。
でも、息子は、翌日、何事もなかったかのように、笑顔でおりてきた。
チックは、もう、消失していた。

学校で、毎日、昼休みに「鬼ごっこ」して、盛り上がっているらしい息子くん。
(・・・・・・・・・女子までもが、一緒にやっているらしい)
何度も、保健室の先生に怒鳴られているらしいが、ちっとも懲りないので、先日、とうとう
言いつけられて、担任の先生から、
「鬼ごっこするときは、グランドでやりなさい。」と、ホームルームで言われたらしい。
担任の先生も、受験で忙しい時に、そんなことで注意しなきゃいけないなんて、
気が抜けるだろうなあ。

部活でも良い友達を得て、3年生では、クラスでも良い友達を得たようで、
息子は、本当に、幸せ者だ。
最高の仲間と同じ高校の剣道部で全国を目指す夢は、たぶん、叶わないけれど
でも、仲間であることは、一生変わらない。
色々な壁もあったけれど、素晴らしい3年間だったね。あと少し、ガンバレ!

あー。この人は、もう、バラバラになった自分のカケラを、ちゃんと自分で拾いにいける
ようになったのかもしれないなあ。
母さんの力は、もう、必要ないのかもしれない。残念ながら(笑)
まあ、お弁当だけは、作らせてもらいましょうか。


秋の夜長の絵本タイム・2

2011-10-09 16:55:31 | 娘と読んだ絵本のこと

これも、最近のお気に入り。

 「おだんごぱん」せたていじ訳・わきたかず絵

私のおだんごぱんの歌のメロディーは、お話し会ボランティアの会の人の作曲がベース。
でも、半分以上忘れてしまったので、オリジナル曲に近い状態で勢いで歌っていきます。
これを娘が気に入って、一緒に歌います。大好きで、大好きで・・・
だから、きつねさんが、鼻の上で歌っておくれと頼んだときに、歌をはしょるストーリーが
納得いきません。

先日は、幼稚園の図書貸し出しの日で、お子さんが熱を出してしまった方の代役で、
急遽、この本を読むことになりました。
娘は、私のしぶすぎる選書に慣れているけれど、他の子は、どうだろうなあ・・・と、ちょっと
心配だったのだけれど、本を取り出したら、みんな、目を輝かせて
「へんなパン!」と大うけだったので、ほっとしました。

20人以上もいるクラスに読むのは、思った以上に緊張して、汗だくだったけれど、何とか
歌いきりました。いや、読みきる?

娘が一緒に、しかも、大声で、ノリノリで歌ってくれたのが可笑しかった。
それにつられて、他の子(女の子たち)まで歌いだしてしまって。
女の子って、本当に、歌とか踊りとかを覚えるのが早いなあ。
一冊の中に、4回同じ歌が出てくるのだけれど、最後のきつねさんの所では、かなりの
女の子たちが、歌っていました(笑)
男の子は、「また歌うのかよー」とか、「がくっ」とか、ツッコミが忙しい。
女の子とは違う楽しみ方で、それが新鮮で?懐かしくて?楽しかった。

あんまり盛り上がったので、最後のきつねの罠に、誰も気づかないかと思ったら、きつねが
「今度は、はなの上に・・・」と言ったあたりから、しーんと静まり返ったのが驚きでした。
そして、

たべられてしまいました。

で、大笑いする子。
「食べられちゃったの?」と、目を輝かせながら質問する子。
「あー」という顔の子。

しーん からの落差。どっかーん!って感じで、楽しかった。
「おだんごぱん」って、こんなに楽しい絵本だったんだーと思いました。
絵本を面白くしてくれるのは子ども。あらためて感じたのでした。

でも、一番嬉しかったのは、最近、突然、お友達を突き飛ばしたりする、やんちゃくんの男の子が、
一番前に陣取って、ツッコミもせず、歌いもせず、ただただ、真剣に聞いてくれたこと。
「ありがとうございました。」「どういたしまして。」
の挨拶の後も、じっと、私を見上げているので、思わず、頭をよしよし、いい子いい子。

きっと、小さい胸に、色々な言葉にならない想いを抱えているんだよね。
大丈夫。大丈夫。小さい心、がんばれ、がんばれ!


秋の夜長の絵本タイム ・1

2011-09-29 13:38:42 | 娘と読んだ絵本のこと

絵本を「最後まで座って聞いてくれる」ことが目標だった娘が、最近では、何冊も何冊も、
「読んで!」「読んで!」と、持ってきてくれるようになりました。
秋の夜長の絵本タイム。最近のお気に入りの本たち。

 「ひぐまのあき」手島圭三郎

鳥が好きで、鳥の絵ばかり描いてた小さな息子と良く読んだのが、「シマフクロウのみずうみ」。
息子と同じ作家さんの本を娘が選ぶと、ちょっと、感慨深いです。
去年読んだときは、息を呑んで、最後まで、身じろぎせず聞いていた娘。
今年は、山の向こうに何が見えるとか(娘には、見えるそうです)、そんな話で、なかなか進みません。
それでも、お母さん熊が、魚を自分で捕りなさいと言う場面からは、さすがの娘も、言葉がなくなります。
小熊の緊張が、きっと、娘にも伝わっているのだろう。
小熊の成長に、何か感じているのかもしれません。
母が本を図書館に返しに行くと言う日には、必ず、「くまが魚とる本、もう一回借りてきて!」と
可愛らしいオネダリをします。

秋物の服を買いに行き、「キラキラのスカート買ってー!!!」と、泣き叫びながらオネダリされた時は、
腹が立つばかりでしたけれど。オネダリって、可愛い時と、そうでない時があります。
最近、洋服の趣味が、娘と全く合わなくなってきて、途方にくれます。
ひらひら、ぴかぴか、キラキラ大好きな娘。私の一番苦手な趣味なんだけどー。
すでに、ギャル?