【仕事について】
仕事の奥にひそむ
困難というものを少しも理解しないで、
いつも自分にやれそうもないことばかり
企てようとするのが、ディレッタントの
ディレッタントたるゆえんなのだ
(上巻340ページ)
水木
ディレッタントというのは
趣味で芸術品の蒐集や研究を行う人たちです。
鬼太郎の漫画に出てくるネズミ男には
モデルがいます。
彼は貸本漫画の出版社に勤めたり、
自分でも少女漫画を書いたりしてましたが、
やれそうもないことばかり企てようとする
ディレッタントのような一面がありました。
のべつ金儲けのことばかり考えていて、
偉大なる計画をたてる策士でしたが、
成功したためしがない。
そのコスイ考えというのが、
傍から見ているとユーモラスで、
彼もまた、貸本漫画界の底辺の一人でした。
ゲゲゲのゲーテ
水木 しげる 著
ディレッタント、
辞書で調べたら愛好家とあった
愛好家のする仕事と生業で仕事をする人と
自ずとその目的、
モチベーションに違いがあるのは当たり前
生業とは生計を立てるのだからその道のプロ
その道で喰って行こうと思えば
それはそれなりの気構えがあるだろう
それのできない人はサラリーマンにならざるを得ない
僕の場合、
学生時代、ずっと頑張っていた水泳
担任の先生が僕に体育の先生、
教員になる進路を勧めた
僕は水泳では喰えないと思い
公務員もいいかな
どうせやるなら教員ではない稼ぎのいい公務員がいい
などと、金銭的なことばかり考えていた自分
まさに、僕の水泳はディレッタントだったわけだ
今はサラリーマンを定年退職して久しいが、
名実ともに水泳ディレッタントを満喫している
それにしてもねずみ男のことは実に面白い
僕はねずみ男が大好き、
なぜか憎めたい悪者妖怪
今朝も、僕の心の中のねずみ男が騒ぎ出す
早起き鳥
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