早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

IDカードも免許証もない時代のアイデンティティ

2013年01月28日 03時18分15秒 | 読書





今だったら、
どんなに風体の怪しい人間が
不審尋問されても

「私はこれこれこういうものです」

と言って
免許証や身分証明書を取り出せば、
それで納得してもらえますけれど、

そういうIDがない前近代においては、

「きちんと型が使える」

ということしか
その人のアイデンティティを
担保するものがなかったのです

 型の文化というのは、
習得すれば誰にでも
身につけられるという点では
開放的なものです。

誰でも自分が選んだ型に
ピタリとはまりさえすれば、

とにかく社会的ネットワークの中では
それとして認知され、
機能するわけですから

 「疲れすぎて眠れぬ夜のために」
        著 内田 樹


     
     













身分証明書がなければ
どんな手続きもできない時代

それはそれなりに必要なことであり
自分の生命財産を守るためのルール
しっかりと法の定めに遵守せねば

でも自分の外観
ファッションやメイク
これもまた楽しい

どこから見ても遊び人
あの目つき
あの人は警察関係
あの人はいつもカジュアル

と、えてして
話題豊富な外観批評
自分としては小奇麗に品よく
個性を表現するなど不要

礼儀、立ち居振る舞い
にだけは気を使い
名刺に頼る生き方はしたくない

とはいえ、その名刺と共に
生きる人生もあとわずか

       
     早起き鳥





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