早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

最終回、醜いアヒルの子

2014年04月08日 03時33分27秒 | 読書









「さあ殺してくれ」

と可愛そうな鳥はそう言って

頭を水の上に垂れ、

じっと殺されるのを待ち構えました。


が、その時、

鳥が自分のすぐ下に

澄んでいる水の中に

見つけたモノは何でしたろう。


それこそ自分の

姿ではありませんか、

けれどもそれがどうでしょう、


もう決して今は

あのくすぶった灰色の

見るのも厭になるような

前の姿ではないのです。


いかにも上品で美しい白鳥なのです。


その白鳥は今となってみると

今まで悲しみや苦しみに

さんざん出遭ったった事が

喜ばしい事だったという

気持ちにもなるでした。



  「醜い家鴨の子」 アンデルセン 著

     


 


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この白鳥の子が

卵のときから白鳥の中で誕生し、

白鳥の群れの中で

すくすくと育っておれば

なんの問題も、他のモノから

とやかく言われることもなったのに、


どういう理由だか、

家鴨の卵と混じってしまったことで

その白鳥の子は、

醜い家鴨の子として、

育たざるを得なかった


そして醜い家鴨の子として育ったことで、

白鳥の存在感を改めて学ぶことができた。

逆にみっともないという理由だけで

言葉に出来ないような迫害を受けてきた

みっともないとは普通ではないということ、

ちょっと背が高い、

ちょっと色が違うというだけで

いじめられてしまう。


みんなと違うことは個性であり、

幸せであるはずなのに

その他大勢、偏差値評価、

今この人間社会の物指しという

評価基準を見直す時期…!


とアンデルセンは伝えたかったのかもしれない。

そして個性のある子どもに、

勇気を与えてくれたのかもしれない。


今こうした絵本や童話を大人が

改めて読む時であると痛感している

       完


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