最近極めて印象的だったのは
東京に用事があって
葉山のアトリエから出かけてきた
末の息子が家で夕食をしていて
久しぶりに一杯飲みながら
いろいろ話していたら、
何かの話題をこなした後、
彼が私をみやりながら妙にしみじみと、
「僕には、実によくわかるけど、
お父さんは他人には
理解されにくいひとだよねえ。
ひょっとしたら、
死んだ後もずっと駄目かもしれないな」
いったので、私は思わず、
「お前、わかってるねえ、
俺もそんなきがするよ」
いったら、
「でもそれは覚悟の上でしょうが」
いってくれたものでしたが、
あの時はジンとしたものを感じていました。
「老いてこそ人生」
石原 慎太郎 著
「お父さんは死んだ後も
ずっと駄目かもしれないな」
と画家の息子さんが感じた父への想い、
とても感性豊かで父親のことを
しっかりと見ていらっしゃる
アクの強い言葉を発しながらも
抜群の存在感
どこの組織にいても常にトップを走る人
人は死んで名を残すというけれど
死んでからもアクの強さで
名を残すのかもしれない
死んだ後も駄目かもしれない、とはいえ
決して忘れられてしまう人ではない
のは明らかである
同じ東京都知事でも
今の知事さんは
たかだか細かいことで追求されているが
組織で威張り嫌われ
敵ばかり作ってきた故の内部告発だろうが
そんな現知事さんなどは死んだ後
だれの記憶からも忘れ去られる人
著者とは大違いである
きっと著者の知事時代は部下を労わり
厳しくも優しく労苦を共にしたに違いない
早起き鳥
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