昨年は秋の長雨により田んぼがいつまでもぬかるんで、稲刈りは2週間以上かかってしまった。
今年はそれを避けるため、台風が来る前日、父ちゃんはバインダーという機械をご近所さんからお借りして
猛スピードで田んぼ二枚刈り上げた。
わたしも猛スピードでハザがけ。少しの田んぼだからできること。
バインダーってこういうの→
その晩、猛烈な強風を伴って台風がやってきたが、ハザは倒れずちゃんと立っていた。
あんまりにも強風だったから、お隣の田んぼをやってるHさん(バインダーの持ち主)が朝一で見に行ってくれたらしい。
「おー倒れとらんかったなー」
ハザが倒れなかったのは、ハザ木の足場を多くして、しっかり立ててあったからだと思う。
そのハザ木はお隣の地区のWさんが「もううちはハザがけせんで、持ってってええよ」と言ってこの夏
いっぱいくださったものだ。
そして昨日。
父ちゃん残りの稲刈りから帰ってきて「いやー残りの田んぼ、Kさんが全部刈ってくれた」。
稲の根元に雑草が生え過ぎて、バインダーが動きにくくなっちゃってもごもごしていたら
近所のKさんが「うちのバインダーまだ洗ってないから、貸してやるよ」と言って持ってきて
そのままガーっと残りを刈ってくれたらしい。
もともと田植えの際の苗代も、ご近所さんから残りをもらったものだ。
なんていろいろ助けてもらってる田んぼなんだろう。
っていうか自分でぜんぜんできてないじゃん。
でもありがたいなあ〜。
実りの秋は、人情の実る秋なのかな。
台風一過の落としもの。
くるみの実を息子と集めてみる。
朽ちていく色もきれい。
我が家にも専業農家の親せきがいるので
無事に稲刈りができたとの知らせには
本当にほっとします。
あとは、不作、天候が良くなったから不作、
味が今ひとつなどの不満は言いたいだけ言って
ください、ということです。
収穫した後からはもう、なおせませんからね。
良いにつけ、悪いにつけ、あとの半年は
コメントのネタがあっていいではありませんか。
とっても良くても絶対にニコニコ満足という
表情はしないのですよね。
兜町の人と一緒です。
嬉しい気持ちはお二人の心の中に
籠めて、今夜は乾杯してください。
我が家でも出来栄えはともかく、
無事に終わった!とほっとする場面は
あります。
みなさんのおかげで、なんとか今年も稲刈りまで無事に終え、
そして一昨日から新米を食べ始めました。
今年は例年よりもカメムシがチューと吸った跡の、黒い点々が多いお米なんですが、
そんなことはどうでもいい!とにかく食べれれば〜!という感じでいただいております。
「お米を味噌があれば、生きていける」
よくこれを夫婦で言い合ってます。
私もお金が財布にいっぱい入ってる(てなことは実際ないんですが)よりも、
お野菜をいっぱいいただいて台所に置ききれない時の方が豊かな気持ちになります。
稲刈りをすべて終えた日は、第三のビールや発泡酒ではなくホンモノのビール(それもロング缶)を
父ちゃんおいしそうにのんでました。
(私が用意するまでもなく、自分でちゃっちゃと用意して)
さあ次は畑のほうですね!