チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

毛糸は精神安定剤

2021年02月22日 | ちくちく縫い縫い

 ウチは今18歳息子の受験の色に染まっている。

 

自分のときのことを、昨日のことのように思い出す。

いまだに夢の中で「明日試験なのにできてない!」って何度も焦る。

今実際にそのような体験をしているのが息子であり

息子の気持ちがこちらに伝わってきて、こちらまで同調してしまうのが苦しい。

 

大学に行かなくてもしあわせな満足感を得るひとはたくさんいる。

いるんだけど、若い当事者はそんなことを話しても聞いていなくて

目先の、数ヶ月、数週間先のことだけしか頭に入らない。

自分もそうだった。。。

 

こちらまで気持ちを揺さぶられていては、家の中すべてが不安定になってしまう。

そんなときふんわりした毛糸、好きな色を合わせた毛糸たちに触って

ひと針ひと針編んでいくと頭の中が真っ白になって

もしかしたらこれが「禅」?

などと悟ったような気持ちになってくる。なんて心地いい時間。

 

 

毛糸はひと昔セーターか何かだったようで、ラーメンみたいに縮れているものが多い。

それをくるくる丸め直すのも、いい作業。

途中で染めるのもいい作業。

 

このカゴの中にあるグレーの毛糸は、もともと薄い単調な灰色だったものを

栗の渋皮煮ででた煮汁で染めたもの(鉄媒染)。

少しでも自然の色が入るだけで雰囲気がちがう。

三色の靴下は裏山に落ちていたら、枯葉にまぎれて見つけられないかも。

 

春になったら土を耕して、タネを蒔いて、芽が出るのを見る。

そうすると受験とか不安とかは、もっと大きい何かに包み込まれていく。

早く春になーれー。

 

 

 

 

 

 


ソックスカバーお直し

2021年02月03日 | ちくちく縫い縫い

 この冬はほんとよく雪が降る。

当然、家の中も寒いわけで

台所に立っていると足元からしんしん冷えてくる。

 

毎年足には霜焼けがひどいのだけれど、今年はまだそんなにひどくない。

な〜んでか?

それはごついルームシューズを履いているから〜

 

猪谷ソックスのように細い毛糸を3〜4本組んだり

太い糸と細い糸を組んだりして、分厚いルームシューズにして編んであるので

ちょっとあったかさが違う。

今は外に働きにいっていないので、家の中、仕事場、とにかくずっと

これを履いている(5本指靴下+ふつうの靴下+このルームシューズと重ねて)。

 

でもあまり酷使しすぎて穴が次々と広がってきてしまうのが難点で。

左はダーニングのやり方でお直し、右は糸を拾って網直し。

(お直しした後履いてさらによれているので、

もともとお直しがヘタなのがもっとヘタに見える・・・)

右の方が早くに壊れてきた。

ダーニングの方が分厚いみたいでしっかりしている。

 

しかしこれも数週間でお直しの毛糸自体が切れて、崩壊してきた。

そこでさらに大ダーニング!

履いてみると足の裏に違和感があるくらい重ねてダーニング。

これでしばらくはいいでしょう。

と思ったら今度はカカトに穴が開いてきた。

しょうがないので、また別のルームシューズを編み始めているところ。。。