チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

秋の編み物〜栗の渋皮煮で毛糸染め

2020年10月25日 | 廃材利用

 今年は全国でクマがよく出ているらしい。

山のどんぐりが不作なためだ。

栗はどうなんだろう?

このあたりでは夏の猛暑のせいで早いうちにイガが落っこちてしまったと聞いている。

 

わたしが草刈りの仕事をしているため、その先で栗をもらうことが多く

5キロ以上はもらったり拾ったりした。もう蒸してほじくる、包丁で皮剥く、

そのくりかえし。

 

あんまりもらうんで、初めて渋皮煮という手間がものすごくかかることに

チャレンジしてみた。

途中何度か茹でこぼす際に、渋皮から出るアクで茹で汁がものすごい濃い色になる。

台所や着ている服に茹で汁が飛んで、その周辺は血液が散ったみたい。

子どもが「この汁なあに?」とびっくりしたくらい。

 

その汁をとっておいて毛糸をその中に放ってみた。

  汁の色は赤ムラサキ。

 

 

元はうすい灰色だった毛糸(セーターだったものを解いた毛糸をもらってチヂミあり)が

赤みを帯びた薄ムラサキに。

期せずして染めムラもできて、それがいい感じ。

一様にムラのない染めもいいけど、雑な手作業感もなかなか。

 

一方、靴下編みも同時進行。

今回は室内ばきを作ってみました。

これがあったかい!極太ウールの残りを集め、それに細めを加えて二本どり。

毎日履いてもなかなか穴があきそうもない分厚さ。

 

その次はこの組み合わせで猪谷ソックスを編む。

熟柿の朱色がメインで芥子色とオフホワイトで編んでいき

かかとに茄子紺をいれる予定。

編み物が進みやすい季節になってるんだな。もうすぐ霜。

 

 


豆畑日記その2〜浸水するの巻

2020年07月10日 | 廃材利用

 いい具合に雨が降って、などと言っていたら

過去に事例がないほどの大雨になってしまった。

警報は今週ずっと出ていて注意報にもなってくれない。

 

数時間雨がやむことはあっても、太陽は出ない。

一体何日こんな日が続いているのだろう。

 

豆の苗が大きくなったんで定植したけれど、それも小雨と曇りの合間にようやくできた。

でもその後大雨に見舞われ。

7月4日sat 大雨で豆畑浸水。朝から水抜く作業。

 

 

 

5日sun 畔を掘って水路を広くし、寄せ土。

 

 

あ〜でもまた一部浸水。

 

こんな大雨の長雨、今まで見たことない、ってまわりのおばあちゃんたちがいう。

道路に大きい石が上から崩れて落ちてきてるし、小川は氾濫寸前。

折れた木が上から落ちてくるし倒木も多い。

朽木に湧くクロバネキノコバエもまた大量発生。

家の中にカビも生えてくるし、洗濯物は乾かない。学校は今週いっぱい休校。

さていつまでこの状況がつづくのかな。。。

 

 

 

 


救出劇はつづく〜足踏みミシン365さんの巻

2019年05月14日 | 廃材利用

 

 ここ最近通っている知人のおばあさんのお宅。

もう片つけて取り壊すのかどなたかにお譲りするのか、というところなので

不用品がぞくぞくと出る。

 

1回目は毛糸、ついで反物シーツ、今回は大物ミシンである。

    

車庫の片隅に置いてあって、ふたを開けるとなつかしい水色とクリーム色のツートンが

お目見え。

「わたしまだ働きたいの。どこかに出してもらいたいの」

ミシンはそう言っていた。

 

うちには電動、足踏み、ロック、と三台のミシンがあって(どれもいただきもの)

さらに君を連れてくると嫉妬するミシンもいるだろう。

でもとりあえずうちに来るかい?

 

てな会話を交わしたかどうか。

 

ミシンはどこも錆びておrずとても程度がいい。

このまますぐに使えそう。

とりあえず外部を掃除したら顔が映るくらいピカピカになった。

(この時点で父ちゃん「ねえ、またモノもらって来るの?ウチ狭いのに・・・」と苦情)

   

どなたかこの子を活かしてくれる方が見つかるまで、うちにイソーローです。

きっといいひとがいるからね。

 

   

縫い糸やミシン糸もいただきました。

チロリアンテープもある。

今度フリーマーケットで子どもたちに配りたいな、ボタンとかももらったし。

裁縫チルドレン集まれ〜。

 

 

これももらってきた。

赤い水玉、かわいすぎる。。。カラカラと風に回る洗濯物。

 

 

 


毛糸、救出劇〜その1

2019年03月08日 | 廃材利用

 

 「亡くなったおばあちゃんのお家を、もう片付けして不要品を捨てるから

もしよかったら欲しいもの持ってって」

という話をたまに聞いて伺う。

 

今回は毛糸、シーツ、布をいっぱいいただいてきた。

   

お値段を見ると毛糸は当時としては高価。

この時代はどうも太い毛糸がなかったよう。

おばあさんが編んだものを見てみたら

老眼のわたしには到底できなさそうな、細かい細かい編み目。

こうやって子どもたちのチョッキ(ベストではない)や手袋を作っていたんだな。

時間をかけて、丁寧に。

 

それでいただいた毛糸の色はファンシーな色合いばかり。

 

さて。

かなり古かったので一度洗おうと、かせにしてみたけどそれだけですごい時間。

なにせ量があるから。

 

   

このパステルカラーそのままだとわたしには似合わなさすぎるので

少しずつ染めていくことにした。

 

 

 

    

こんなかわいい綿も数メートル単位で巻いてある。

懐かしい。こんな生地、昔いっぱいあったなあ。

洗いざらしの、水気をふく心地よさ。

 

  

シーツもいっぱい。

 

どれもこれも新品で押入れにとってあったみたい。

箱に入っていたもの。

 

さて。

いっぱい救出してきた。

反物もある浴衣生地とか、晒しもある。

これをどう生かしていくか。

わたしだけでは使い切れないし。

アタマをぐるぐるまわす。。。

 

 

 


インフルエンザ快癒録〜’19

2019年02月13日 | 廃材利用

 

 この冬のインフルエンザはパンデミックといっていいほどの流行ぶり。

うちのまわりでもかかっていない子は少ないくらい。

 

毎年とはいわないまでもほぼ一年おきに高熱を出すわたしも、もちろん感染した。

小2息子からうつされたようだ。

先週土曜日から発症し、タイミング合わなくて病院にも行けず、

期せずして自力でインフル完治するまでの忘備録を記しておく。

 

 

1月31日(木)息子泣きながら下校。帰宅して体温測ると39度超え。

2月1日(金)息子40度。病院へ行くとインフルエンザA型確定。

       看病するわたし、発熱はまだないが頭痛。

       足湯して汗かくも頭痛治らず、おかしい。

       息子にはテルミー温灸をして発汗を促す。

2月2日(土)わたし、午前中40度近く発熱。カラダが重いだけでなく咳がひどい。

      起き上がると咳き込んで吐くので起きられない。

      病院は午前中診察だけで、気がつくと逃している。

      夫に「病院どうするの?閉まるよ」と声をかけられているのだが

      反応できない。

      トイレにも行きたいとすら思わない。やばい。

 

    

あまりに高熱、咳、吐き気で唸っていると、クロが心配して布団の上に乗ってきた。

どうしたの?どうしたの?と顔をのぞいてないてくれるけど

胸の上に乗っかるから重くて重くて。しかしかわいい。この日は一日ベッドに寄り添ってくれた。

 

 

2月3日(日)息子早くも復活。ほぼ平熱で食欲も出ている。若いってすごい。

       わたし39度台でトイレに行けるようになる。食欲ゼロ。

2月4日(月)息子ほぼ平熱。しかし咳がひどい。

       わたし38度台、ゆっくりと熱が下がり、水分も意欲的に採れるように。

2月5日(火)わたし37~38度台。

      固形物を食べれるようになった。

      ここでアタマも復活し、熱い味噌汁を飲んで汗をかいて

      病原菌追い出しにかかる。

      息子とふたりでコタツにささりヤッターマンなどの昭和アニメや

      亡くなった市原悦子さんのまんが日本昔ばなしを堪能。

2月6日(水)息子ぶり返し熱39度。でも元気。

2月7日(木)息子平熱。わたしも平熱。咳だけのこる。

2月8日(金)体力、体重ともにガクーンと落ちたけれどほぼ全快。

       あまりに急激に痩せたのでめまいがする。

       家事は休み休みやって、できるだけ動かない。

       息子は折り紙をやりたいと言えるように。

       学校もお休みしてヒマだーと叫ぶくらいに復活。

 

今回タマネギの皮をむくようゆっくりと、カラダがインフルのウイルスと戦って

カラダが復活して行く過程を味わった。

小さい子どもや年配の方、持病のある方はインフルエンザは恐ろしいけれど

もし体力があるなら薬なしで「ちょっとひどい風邪」をやり過ごすことも

ありだと思う。

薬を飲むと体力の消耗は確かに抑えられて早く治るようだけれど、

実質1〜2日余分に時間がかかるくらい、らしい。

しかしお勤めがあってそれが許されない環境にいるひとがほとんどなんだろうな。

今回夜の仕事をお休みさせてもらって、一週間寝たきりになれたことは僥倖であった。

 

 

そういえば何年か前にやったインフルエンザでは、微熱になった時点で

薪を運び、猫を病院に連れて行き、汚れた家を掃除して動き回ってしまった。

その結果肺炎で入院する一歩手前までこじらせたんだっけ。

その轍を踏まないようダラダラと横になって本を読む。

こういう日々があってもいいな。苦しいけどいい時間でもありました。

 

 

 

 

 


昔のシーツはいい感じ

2017年07月30日 | 廃材利用

 

 長いこと夏は福島の子どもとお母さんに加子母の保養合宿に来てもらってて

その準備と片付けで忙しかったけど、今年からはもうない。

保養も終わって使わなくなったシーツ類はスタッフみんなで持ち帰ったんだけれど

うちにいただいたもので古い昭和な掛け布団シーツが一枚。

 

   

 

昔のシーツって布団の真ん中が楕円に空いていて、ここから布団を出し入れするんだよね。

ちょっとボサって入るけれど、かわいいチロリアンテープがパイピングに使われてる。

最初はこれを切り刻んで、掃除に使うウェスにしようと思ったんだけど、ちょっとためらう。

かわいいだけでなくこのシーツ、肌触りがなんともいえずいいのだ。

 

きっとひと昔前の布は、機械化もそんなに進んでおらず

今ほど短い時間で大量の布を生産することはできなかったんだと思う。

だからゆっくりと作られ、生地の質もよく。

今ほど安くもなく、今ほど使い捨てることもなく。

 

    

 

それでこのシーツを使って、家で履くステテコパンツを作ることにしました。

チロリアンテープも切り取って(相当ホサホサになってて、

リッパーで解くとリボンも解けてきそうだったからハサミでカット)裾に。

生地自体はかなり古いから、もしかしたらすぐに破けてくるかもしれないけどね。

 

さあシーツの次はパジャマの人生です。

しばらくよろしくー!

 

 

 

 

 

 

 

 


何屋さんですか・・・その2

2016年10月06日 | 廃材利用

 

 いただく古道具のなかで、一番多いのが手ぬぐい。

 

      アルネっぽい手ぬぐい

 

 

新品でとっておいて数十年経ってるものや、

使いこんであるもの、

その年の背景が見えるものもあって楽しい。

  

 これなんてドラゴンズの選手の名前も懐かしい

 

  

 新宿コマ劇場でもらったのであろう。すし太郎、サブちゃんCM出てたっけ(歳ばれ)。

 

 

名古屋御園座ちかくの料亭だろうか。

 

  

名古屋・代官町町内会。 

 

   

これはどこでしょう。祭りに配られたんだろうなあ。

 

 

 

 呉服店さん。十二支が描いてあってカワイイ。

 

 

安来節。だいぶ色が褪せちゃってるけどいい味出してる。

 

まだいっぱいあって、うちでは食器拭いたり、食事中ちょっとした食べこぼしを

拭いたり、たいへん重宝している。

つかっていてわかるのは、昔のものほど生地がいいってこと。

 

祭りや年末年始のご挨拶に配られるのは、手ぬぐいではなくタオルになってしまった。

実は企業店舗名前の入ってるタオルも好きで集めてるんだけど

やっぱり手ぬぐいに軍配。

 

 


何屋さんですか・・・その1

2016年10月06日 | 廃材利用

 

 

 

 長靴いっぱい(それも男物ばっかり)。


 

 

 ふろしきいっぱい。

 

うちの入り口はここ最近モノにあふれている。

長靴屋でも、ふろしき屋でも、金物屋でもありません。

 

  

 

ついもらってきちゃう。

古道具たちが妖怪になる話あったっけ?

あれでいうと、うちは妖怪だらけか。

 

 

 


水切りボウルはアルミがいい

2016年06月16日 | 廃材利用

 

 「水切りボウルはアルミがいい」そう、そうなのです。

軽いし、洗いやすいし、見た目も嫌じゃない。

プラスティックはきらいだし、ステンレス使い勝手いいけど見た目がイマイチで

ホーローはいいけど高い。ということで。

 

  

 

先日友だちのおばあさんのお宅から、古いものをいっぱいいただける機会があって

これはそのときもらったもの。

すこし黄色みがかったシュウ酸アルミのボウル。シュウ酸がはげかかってていい風合い。

ドクダミを採って洗って干すのに、とてもいい。

 

    

 

これもシュウ酸。

みそ汁作るときに味噌をこす道具かな。

これ、流し台でおはしやスプーンを洗ったあとの水切りに使ってる。

でもドライフラワーとか挿してもいいかな。

年取ったシュウ酸アルミって味がある。

ああーこういうもの、捨ててるひと多いんだろうな。つらいつらいよう。

 

  

 

こちらベトナム製。

500円しないから、前にお店に頼んで10個くらいまとめて買った。

 ひとつは穴が大きくて、「なんでこういうの売ってないの?」っていうくらい便利。

お花もようも入ってて、ベトナムの少女趣味が反映されてる。

 

  

 

この穴の細かい方は台所の流しの中の、生ゴミ受けに使ってる。

大きさもいいんだけど、生ゴミ受けで見栄えのよいものがほんとなくて

探して探して、結果これ。

残念なのは毎日あらって使ってても、アルミが劣化して朽ちてきてしまうこと。

7ヵ月くらいはもつんだけどなあ。

 

 

 

 


資源回収にて回収

2016年05月20日 | 廃材利用

 今年はわたしは保育園のPTA副会長。

年齢で決まることが多いので、おツボネ保護者のわたくし、やらせていただいております。

さて5月は資源回収。

子どものいる家が減ってきて、保護者だけではなかなか町内の古紙や空き缶を集めて

回るのはかなりたいへん。役員も朝からガツガツ働きます。

 

そんな忙しい中、わたしの目は光る。

 

 

捨ててあった「つくる陶次郎」3冊(誰が買ったんだろう~?と想像巡る)と

「おしょうがつさん」谷川俊太郎・著 大橋歩・絵

それから明るい農村の空き瓶、これはコルク栓がフタになってて、梅ジュースとか

作ったものを入れやすい。いただきいただき。

 

まわりで一緒にはたらいてた役員さんたち、ちょっとひいてたかも。。。

まあこのへんでゴミ拾って使うひと、いないからね。

 

資源回収は捨てるものもあるけど、お宝をみつけ回収することもついしてしまうのであった。