チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

2019柿渋染め

2019年08月30日 | 家の中でつくるコマゴマ


 昨年の夏はこどもと一緒にやった柿渋染め、今回はオトナの友人とやります。

本当はお盆の頃の青柿がいいらしいんだけど少しずれました。

うちの敷地にある豆柿、一本はあまりなってないんだけど

もう一本はたわわで木が折れそう。

剪定も兼ねていっぱい採ってしまう。



 



ほんとうは臼と杵で細かく砕いていくんだけど、

臼も杵もないし、それはすごく大変な作業なので

包丁でスライスして、フードプロセッサーでがーっとやってしまいます。

 

 
身の部分と液とにわける。

食べれるといいんだけど、友人がちょびっと口にしたら

すごいシブシブだったそうで。

でも畑に撒けば防虫になる・・・?

 

しぼった液に、水で湿らせておいた生地を投入し、モミモミ。

そしてすぐ干す。

この日は薄曇りであまり色の変化がなかった。

でも次の日は紫外線がいかにも強そうな晴れだったので

残っていた青柿汁に再度浸けて、また干す。

乾いたら霧吹きで水を吹いて、さらに干す。くりかえし。

 

この写真だとまだ青緑っぽいんですが

一日作業をくりかえしたら、薄茶色になって来ました。

ここから何ヶ月、何年かかかってゆっくりと色が変わってゆく柿渋。

気の長い、染め。

 

 

 


夏の終わりはブルー

2019年08月22日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 長い長い夏休みの、なんと忙しかったことよ。

 

前回のブログでヤマダニにくわれたことを書いてから1ヶ月以上あいだが空いた。

知人からヤマダニのせいで倒れてんじゃないか?というお声も頂いたりして。

 

いえいえ、わたし元気です。

どんどん伸びる雑草をジャージャー草刈機で刈って、真っ黒に日焼けしています。 

 

 

先日、うちと同じくセルフビルドで家を建てた知人宅に、

9歳になった息子とお邪魔してきた。

うちみたいに型どおりの家と違って女性一人がセルフビルドで建てた家は

家そのものが生きもの。まっすぐな直線よりも有機的なカーブ。

この人じゃないと作れないものによってできている。

そこのお庭に、藍はとても似合って生えていた。 

今回はその藍の生葉とブラックベリーの苗をいただきにきたのだ。

最初見たとき「バジル?」と思った。

食べたらどうかしら、タデ科なんだよね、すごい味がするかも。

葉っぱをとって、水を加え、フードプロセッサーにかけてドロドロにする。

水を加えながらエキスを絞る。

もちろんこのときビニール手袋は必須。

フードプロセッサーまで青くなってしまうほどですから。

 

今日染めるのは、ちょっと前にもらってきた古い古い絹の反物。

すでに茶色く変色してしまっているけど。

揉み込んで20分放置。

この辺はかなりアバウトに。

本当はもっと厳密に守らないといけないことがあるらしいんだけど

取り急ぎ、初めての生葉染めだから。

 

太陽にあたると青みが入ってくる。

すごいなあ。

この藍を見つけた人はどんな気持ちだっただろう。

色の少ないころ、青色は夢の色だったのかもしれない。

ゆらりゆらりと青、蒼、碧になった絹がゆれる。

 

絹独特のキシキシする感触は、夏場にはとても心地いい。

さて、これを使って何をつくる?

絹だもの、下着がいいかな。