チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

トナカイだろうか

2014年12月25日 | どうぶつに会う

 

 

   

 

 クリスマスの朝、向いの林にどうぶつが来た。

トナカイの愛人か。

長いこと、ここで笹などを食べて、今日はこれからどうするかね。

 

今年のクリスマス、子どもたちがサンタクロースからもらったもの以外は

(つまりオトナ同士の贈り物は)

*わたしがもらったものー長靴

*父ちゃんがもらったものーステンレスの弁当箱とmizunoのステテコ

 

どんどん実用化されてる・・・。

今後、贈り物はパンツ、 下着から軍手や斧などになるのが見えてる。

もう若くはないからね。

 

 


「もろんぞ~こぞりて♪」

2014年12月18日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 すごい寒波でした。

 

うちは雪よりも風がこわかった。家が壊れるかと。

4歳息子が「おとうちゃんの仕事場、へろへろしてる」と言ってたくらい。

 

         

雪をバックにしたトランス・パレント、ぴったりな組み合わせ。

 

   4歳児の作品も貼ってある。

 

今年のクリスマス・ツリーは12歳息子が採ってきた。

いつもは父ちゃんが林業仕事のついでに、手頃なやつを持ってきてくれるけど

今年は父ちゃん風邪でダウンしてたので、家から歩いての場所で探して

息子が気に入った木をよく切れるのこぎりで自分で切ってきた。

 

    

しかしこれがモミの木じゃないんだな。

「もろんぞ」っていう木だと父ちゃんは言う。すぐ見てわかるらしい。

昔は杭など水場に用いたようで、別名「ねずみさし」。

すごいチクチクが痛いのでネズミも嫌がる、という命名。

そのとおり飾り付けしてると手に刺さって痛い痛い。

まあ今年は「もろびとこぞりて」じゃなくて「もろんぞこぞりて」。

 

 

さて大寒波のなか、ご近所さんからとてもいいイノシシ肉をいただきました。

吹雪の外を眺めながら焼き肉。うまいっ!

 


「山のお肉のフルコース」著・有馬邦明

2014年12月09日 | 読む見る聴く&思う

 

 読んだ本をブログで紹介するのをたまーにする、年一度くらい。

今回はうちが通う図書館に、わたしが初めて「この本買って下さい」と

リクエストして購入してもらった本。初めての購入希望!

 

  

有馬邦明・著「山のお肉のフルコース」うつくしい本なのです。

 

最初この本はふつうのレシピ本かと思ってた。

だって帯がこうなんだもん。

 

見出しにあるような「クマの脂のアイスクリーム」や「シカのテリーヌ」の作り方が載ってるんだと。

 

たしかにその行程はシンプルに書いてはあるけど、読んでみるとこの本はそれだけではなく

有馬シェフのジビエへの使い方、山の動物たちを撃つ猟師さんたちのこと、

ジビエを扱うことで考えるようになったこと、ひいては食べるいただくということについて、

までが綴ってあるエッセイなのだった。

 

 

「passo a passo」に持ち込まれる食材は、その土地で猟師さんに丁寧に射止められ、

正しい処置を施されたものばかり。

猟師さんたちが猟で発揮するプロの五感を、有馬シェフも調理に際し駆使する、プロの五感を。

それがこの本に現れている。

脂の溶けるようすを見、熱を感じ、煮込んでいく際の香りの変化を感じ取り、

皮を剥いでいくその感覚、そして生きていたときの姿に思いを馳せる。

 

うつくしいものは、おいしいんだ。

 

 

このひとが山に来てくれたらどんなんだろう??ふと思う。

山からの恵みをあますところなく使い尽くし、さらにそれが美味しいのだから!

技術ってすごいなあ。こういうのが技術っていうんだな。

有馬シェフ、イタリアの修業先でのはなし。

「イノシシ、車ではねちゃったんだけど、料理してくれんかな」なんて持ち込みがあったり

野うさぎの持ち込みがあったらしい。そこのあなた、持ち込みたいと思うでしょう、ねっ!

 

東濃地区だけでなく全国の山間地に住む方々に読んでほしいなあ~と思う一冊。