チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

山のめぐみ〜木の実編

2023年10月27日 | イイモン見つけた

 

 身の回りの草や木の、効能などを教わりながら

採集をお手伝いする機会があって、ワクワクしながらキョロキョロしている。

 

サンザシ、キハダの実

 

サンザシはドリンクなどで売られてはいるけれど

実際生っているものを見たのは初めてだった。

実がおいしいのだろう、実の中にはみっちり虫が入っていた。

どうしよう、このまま煮るか乾燥させるか。

 

キハダは染めをやる人には馴染みがあるだろうし

昔あからある百草丸という胃腸薬にも入ってるんじゃないかな。

先生は「アイヌの人たちが調味料として使っていた」と言って

おくちの中に入れていたけれど、刺激が強かったみたい。

調べると山椒の仲間のようだ。

キハダの枝も毛糸染めに使えるかなと持ってきた。

 

あけびがもう終わりかけで、でも実がしっとり甘くて

和菓子のよう。これも漢方薬になるらしい、でも実は使わない。

 

なつめ、これは別のところで草刈り仕事をしていて

そこにたんまり落ちていたのを拾ってきた。

りんごのような食感と爽やかな甘味酸味がある。

昨日そこの田畑の持ち主のおじいさんに聞いたところ

これを蒸してやるとゼリーみたいになってさらに食べやすいらしい。

味見させてもらった、うん、これもまたおいしい。

甘味が増している。

これを乾燥させると売ってるナツメの実になるのだな。

 

秋はみのりの秋。

採集の楽しさは、あっという間に通り過ぎる。

霜が降りるまでのほんの束の間。

 

 


晩夏の毛糸染めー赤紫蘇の搾りかす

2023年10月03日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 夏がはじまってから、ずっと毛糸を編んでいない。

夏の仕事、草刈りをガーッとやっていると、じいっと座って

手作業することがアタマにしっくりこない。

もちろん猛暑だったこともあるけれど。

 

 

 

夏の終わりに、赤紫蘇ジュースを仕込んだ。

その残りの赤紫蘇を見て、今年はふりかけのゆかりにするのでなく

これで染めてみようと思った。

赤紫蘇は一旦茹でてあるので、紅い色はあまり残っていない、

むしろ緑色。

まずフラスコでちょっと染めの実験をしておく。

炒め物などする横で。

 

媒染は今回は鉄と銅をつかう。

左・鉄媒染   右・銅媒染

わたしが染める毛糸はもらいものばかりなので、毛糸の種類がわからない。

アクリルが混じってるのもあれば、毛100%もあり、モヘヤもある。

染めてみるとなんとなくわかってくる。

毛はよく染まる。

薄い緑色が、銅媒染・赤紫蘇で染めたもの。

あとはうっすら小豆のような色や、色がついてるのかわからない

くらいの仕上がり。

でも最初は真っ白毛糸だった。

見ていてウフフと思う白になった。

これを組み合わせてやっぱり靴下かな。