チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

2世帯キッチン

2013年09月23日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 うちは狭いのに、台所はふたつある。

 

 それはうちの酒コーナーの横に、

 

 ひっそりと。

 

 先日子連れで友人宅に泊まらせてもらったとき、

そこのうちにあった子供用キッチンセットにうちの3歳児がはまって動かなくなった。

ここの家のキッチンセットは娘のためにとお父さんが一生懸命ホームセンターに通い

せっせと作ったもので、とてもよくできている。

流しもあるし、ガスコンロも、ガスコンロのスイッチも。

 

これはうちでも作らねばならぬ。

わたしは帰宅早々またお父ちゃんに着火すべく、このコドモキッチンに息子が

どれだけはまって遊んでいたかを力説。

そこでぱぱっと作ってもらったのがこれ。

 

 うちのキッチンは簡易板ですが。

それでももともとあった無印の木製鍋セットや野菜のおもちゃを並べ

100均でボウルを買って天板にはめ、菜箸を貸してあげたらイッチョマエに仕上がりました。

 

こきたないハンカチがひっかけてあるのは、

わたしが洗った台拭きを流しに干してるのをマネしてやったんだね。よくみてる。

夕方はわたしと並んで息子も調理。

やってくれ、やってくれ。

そしてもうちょっとしたら、ホンモノで一品作れるようになっておくれ。

 

 

 

 


燃料はたんとある

2013年09月18日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 前から読んでいた、八ヶ岳で自給自足的生活を送っているひとのブログに

「ぬかくどストーブ」っていうのがあって、これをずっとやりたかった。

この時期薪ストーブを焚くにはまだ早く、煮炊きはガスになる。

でもジャムみたいにコトコト煮るのにガス代はかけたくない、それで「ぬかくどストーブ」。

 

ぬかくどストーブは本来もみがらを使う。

うちはもみがらはそんなにないから、お父ちゃんの仕事場から出るオガクズ。

これなら捨てるほどある。

 

さて。

まずこのひとのブログをお父ちゃんに見せる。

 「ねえ、おもしろいでしょ、このひとのブログ。楽しそうだよね~」

 「このぬかくどストーブいいよね、一日でできちゃうよ。すぐ使えるし、いいよいいよ」

と焚きつける(ストーブじゃなくてお父ちゃんの興味を焚きつけ)。

 

そして連休。チャンスです。

お父ちゃんは仕事場でギュウンギュウンとインパクトなんかを手にして作り始める。(しめしめ)

 

材料はすべて家にあったもの。使わなくなったガソリン缶、煙突、鉄管。

 

 

煙突にじゃかじゃか穴開けてあって、外から空気を入れる管がさしてある。

ほんとは3本ってブログにはあったけど、めんどくさくなったみたいで

とりあえず太めを1本。

 

 

オガクズを試しに缶の半分まで入れて、揚げものした後の食用油を染み込ませた新聞紙を少し

使って着火。

最初煙が出るのはこの油のせいで、あとはそんなに出ない。

5リットルの水がどれくらいで沸くのかな?

と思ったら30分くらいで火が弱くなってきた。オガクズ足りなかったな。

 

  

横でオガクズ野焼きもします。

レンガと棚板で適当に囲って、その中にオガクズ、新聞紙でできた断熱材を少し混ぜ

野焼き用粘土で作った小さい動物や虫たちをあいだに寝かして着火。

こちらは定期的にオガクズを足してやって3時間ちょっと。

たまにうちわであおってやると燃える燃える。

(燃え過ぎてはぜた、あおらなくてもよかった。。。)

 

ちいさい鳥が焼けました。けっこう焼き締まってます。

 

やったことないことをやってみるって楽しいなあ~

 

 

 


秋は保存食

2013年09月13日 | 今日のメニュー

 

 気温が少しずつ下がって、湿度も少しずつ下がって

秋は石けん作りと保存食作りに向いてる季節。種蒔きもあるし忙しい(やれてませんが)。

 

さて友人に教えてもらったこの本をお手本に保存食作り。

 

 

 

ジェノバペーストは近所の友人にフードプロセッサーを借りて作る。

瓶でもいいんだけど、冷凍する場合ジブロックの方が便利。あと酸化も防げるし。

昨年はうちにある「ナンチャッテ・バーミックス」でしこしこ作ったら、

パワー不足で時間がかかり過ぎグリーンになるはずがドドメ色に(涙)。

今年はブィーンとスイッチ入れるだけで則出来上がり。道具って大きい。

 

  

ナスのオイル漬けは少し塩漬けして、それをオーブンで焼いて漬ける、とあったけど

塩漬けのあと太陽にさらしてみました。なんとなくおいしくなるような気がして。

それから軽くオーブンしてニンニク、オレガノ、タイムなどと一緒にオイルに。

長なす3本使ったんだけど、出来上がりは少し。もっと作ればよかった。

 

リンゴは先日の中津川マルシェで3個100円という安さだった!

いっぱい買ったから贅沢にリンゴをすったドレッシングを作ろう。

リンゴのドレッシングはお肉のソテーにもとても合うと思う。

 

そしていま冷蔵庫に眠って仕上がりを待っているモノがある。

それは「エゴマの葉のキムチ」

先日近くにある韓国家庭料理で教えてもらって作ってきた。

あと数日で食べられて、数カ月以上もつらしい。

フフフ、これが今イチバンのお楽しみ。。。

 


たくさんの野菜を刻んでカレー

2013年09月06日 | 今日のメニュー

 

               

 

 夏の野菜をたくさん入れて友だち夫婦が来る昼のためにカレー作る朝。

朝からコトコトととにかく刻む。。。

 

ニンニクを細かく刻んでオリーブオイルで炒める。

一個だけ残ってたタマネギを刻んで加える。

鶏挽肉を一緒に炒める。

ニンジンも細かくして加える。

ニンジンの葉、冷凍してあったのを加える。

ナス、ズッキーニをサイコロに切って炒める。

カボチャのマッシュ、トマトのザク切りも。

オクラを大きいまま投入。

 

つぎつぎと野菜を細かく刻んでコトコト入れていく。

荒井由美の「チャイニーズスープ」みたい。

食べる時のことをフフと笑って考えたりして。

 

 

わたしの大好きな脚本家に木皿泉さんがいる。

十数年前にラジオドラマを仕事場で聞いていて、「この脚本はすごい」と

ほれてしまったのが始まりで、それから読売のドラマ「すいか」「野ブタ。をプロデュース」など

一話にどれだけ言いたいことをいれるんだ!っていうくらいの濃さに見とれるというか。

 

カレーを作っててふと思ったのが、「Q10」の中のワンシーン。

両親が失踪してしまった高校生の男の子の荒れた家に、校長先生が勝手に入って

カレーを作って、その高校生(と小学生の弟)を待つ。

 

「汚れた服を洗濯したり、散らかった家をそうじして。

あとはあったかい食べ物を用意して。そんなことで人の心はつなぎとめられるんだよな」

 

というようなことを先生が言うの(細かい部分はちと違うかもしれんが)。

ああ、それはわかる。

それがすべてではないが、とても大きいって。

 

わたしができることはこれくらい、なんだと思う。

これくらいなんだけど、積み重ねていくと、結構大きくなるんじゃないかな。

 

わたしはこの先こうやってひとと関わっていきたいなと、思ったりする。

そんなカレーの時間。